2019年11月


「旅に病んで」


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夢は枯野を駆け巡る。

中学の時、現代の口語と言って通用する、この芭蕉の辞世を知って、何十年も先の

自分の人生が終わる頃を思い、なんか感動していましたが、

そろそろ私にもその時期が近づいています。

ここ1ヶ月ばかり、風邪で熱が続き、治ったかと思うとまたかかるという次第で…。

そんな落ち込みがちな時期であるからこそ、行事があればなんとか体調を整えて参加したい。

いま参加しておかないと…。という気持ちになります。


京都アニメーションの作品

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、この会社自らが募集した小説コンクールで

唯一、大賞を受賞した小説をもとに1クールのTVアニメとして放送され、

その美しく切ない作品は内外の大きな支持を得ました。今年の9月に外伝の映画化公開

(この作品は時系列に沿って放送されたため、時期が重なるエピソードは外伝となります)を

待つ7月にあの痛ましい事件が起こりました。

2ヶ月後の上映が可能なのか?

京アニの決断は予定通りの上映でした。

元々2週間の限定上映だったのですが、なんと年末の今でも上映が続いているだけでなく、

上映館も増えている現状です。

どれだけ多くの人が(テレビで見てなかった方も多かったと思います)感動して、

口コミでお客さんが集まっているかということがわかります。

このヴァイオレット・エヴァーガーデンのテレビシリーズの劇中音楽をオーケストラで

奏でるコンサートは、事件の直後に予定どおり東京で公演され話題になりましたが、

2回目の外伝の音楽も加えたコンサートが京都で行われると知って、

「行きたいなあ。でもお金ないしなあ…」

と締め切りまでの日々を鬱々と過ごしていたある深夜。

なんという事でしょう!いや金策のあてがついたわけでなく(汗)。

うっかり申し込みをポチしてしまったのでした。

後で分かるのですが、この1500人ほど入るホールのチケットは恐ろしい倍率だったようで、

もとより

「まあ当たるはずないし」とたかをくくって申し込んだのですが、当選してしまいました。

Twitterには落選を嘆く書き込みが溢れている中、当たったと言いづらいくらいの雰囲気。


さて、8000円のチケット代、宿泊費用(翌日は唯梓誕なので)どうやって捻出するか?

収入がなければきりつめるしかない。

9月からの私の生活は、とりあえず食費の切り詰めから。

外食一切しない。仕事の日の昼はスーパーで100円以内で買ったカップ麺。夜は自炊。

風邪なかなか治らないのはこのせいじゃないかと思いましたが、

先月のナゴヤからの手紙に書いた、反動で外食しまくってからも風邪引いているので、

それは別問題かも知れません。

交通機関はもちろんカブです。


当日朝はもちろん吉牛であります。


体調はなんとか回復していましたが、ワークマンのイージスつなぎと言う、

その世界では有名な防寒具を着込み、さらにその上に大昔に購入した

南海部品のライダー用防寒転倒保護ジャケットを着ます。

そして愛車スーパーカブは完全防寒仕様。足は極寒用ブーツはまだ早いので、

ワークマンの防水防寒靴。と言った出で立ちです。


一号線鈴鹿峠越えで、なんとか京都に到着したのは14時ごろ。予定していたMK鴨川ボウルの

550円バイキングで昼食。思えばこの辺でちょっと体調が変でした。

せっかく楽しみにしていたのに、あまり食欲がない。せっかくなので、ご飯物麺類はやめて、

こういうものを取りました。MKタクシーの運転手さん用の食堂を公開しているものですが、

ヘルシーで美味しいメニューです。


主食はこの京風おでん。結局この日は晩飯は食べませんでした。

大学時代に行ったラーメン屋に行くのを楽しみにしていたのですが…。


コンサート会場に。本当に沢山の人が集まっています。


私は、当選してからチケット引き換えを忘れていて、11月になってからセブンイレブンで

引き換えたのですが、少し下手寄りとはいえ、前から15列目といういい席。

ただでさえ1万人を軽く超えた応募者から選ばれただけでもラッキーなのに、

4階席、両側の天井桟敷含め満員の客席は全て同じ料金ですのでウルトララッキーとしか言えません。

コンサート直前からまずいことに咳が出始め、曲の合間まで我慢していましたが、

両側の方にはご迷惑をおかけしてしまいました。インフルではない事は検査済みとは言え(謝)。

コンサートは一生忘れられない素晴らしいものでした。

クラシックのコンサートなんて何年ぶりか…。音楽が使われた場面の映像と声優の皆さんの出演と。

本当に夢のような時間でした。何度も泣きました。

特に本来ならば2020年1月公開予定だったヴァイオレット・エヴァーガーデン続編が、

事件のために公開延期になっていたのですが、コンサート最後に予告編が上映され、

正式に4月の公開が発表された瞬間。会場が大歓声と拍手に包まれました。

世界中のファンの応援に応え、テロに屈せず立ち上がる京アニの姿に!


この日の夜は、前もって予約していた京都の

「禅ホステル」といういかにもな名前のドミトリー形式の宿に泊まりました。

ここは老舗旅館が経営する二段ベッド八人部屋のホステルで、

プライバシーはベッドのカーテンだけ。一泊2500円という超安さです。

休憩室には、明らかにフランス語で明日の予定?を語る二人とか、

ノートには二週間連泊しましたという女性もおられました(簡単な調理もできるんで、

かなり安く京都を堪能できます)。

受付の人が私の住所を見て

「名古屋市天白区ですか?私も原に住んでたんですよ!(学生時代かな?)」

「あー、原のツタヤ、潰れましたよ」

「ええええーっ?!嘘」という天白区あるあるトークをかましました。

朝先に出発する外国人に

「Have a nice trip!」とか言っちゃったりして(笑)。

この宿はいつもの漫喫泊に比べ、かなり快適だったので、

京都に行くときはまた利用したいです。


2日目


さて翌朝早く、京都を発ち、豊郷へ。

さっそく音楽室のセッションを見学。


部室のティーセットは一時期心ない人に盗まれましたが、素晴らしいセットに戻っていました。

寄付された方にお聞きしました。

「千人万人に一人、そういう悪い人がいても、負けたらいかんと思う」

その通りです!


今回のケーキ。


色紙たち。

右上のが


私のです。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンネタですね。

ヴァイオレットに扮した梓ですが、

唯もちゃんと居りますよ。窓のとこ(笑)。






力作が多くて最近ちょっと出すのが気後れします。

個人的には唯と梓が一枚ずつの色紙で、向かい合っているのが一番欲しかったですね。

でも二枚当たる事はないので。


今回の等身大ポップ。

中野梓。


平沢唯

最近同じ絵師さんが二枚書くことが多いのですが、いいですね。

私もじゃんけん大会に参加して、ゲットしたいですが、

お迎えするなら、まずは部屋を片付けなければ…。


休憩時間に、久しぶりにカフェでカレーを。


今回初めて顔の部分のケーキが当たってしまいました(怖)。

食べたけどな。


で、今回のビンゴ大会で当たったもの。

ワンダホー!

持っておられる方が、この賞品の製作者(貴石のブレスレット部分)で、友達です。

彼には会の前に、ちょっといいものを差し上げたのですが、そしたらこれです!

これを仏教界では

「因果応報」と申します。今は、悪いことをするとバチが当たるみたいに使うことが多いですが、

本当は良い行いをするとよい事が帰ってくる。という意味です。ナム


いつものるーちぇ・かるまさんで少しの間預かっていただくことに。

戻ってくる前に置く場所作らねば(汗)。


夕食は等身大ポップを製作したり、当日まで保管したり、お世話になっている

「三羽鶴」さんで、からあげ定食をいただき、

垂井の漫喫で一泊して、早朝に帰宅しましたが。




なんと二週間後!


私はまた豊郷におりました。

「とよさと軽音楽甲子園」の決勝大会です。


この日はカフェが開いておらず、お寿司と卵焼きを買って昼食。


全国から集まった高校生のバンドが競い、文部科学大臣表彰を目指す、由緒ある大会です。


甲乙つけがたい素晴らしい演奏が終わり、

年末恒例のライトアップの点灯式のあと、いよいよ発表です。


今回は大阪の枚岡樟風高校の

「血みどろバニーちゃん」という凄い名前のバンドが優勝しました。名前とは異なり、

可愛い女子高生のバンドです。まあ中二病なネーミングではありますが、実力は本物。

この高校は以前一度優勝しており、顧問の先生がほんまもんの元ミュージシャンだったらしく

軽音楽部は盛ん。代々コスプレあり踊りありの楽しいパフォーマンスを繰り広げて楽しませてくれます。

演奏の実力が伴わないと、イロモノ枠になってしまいますが、今年の彼女たちは本物でした。

この大会は、観客に歌詞カードが配られ(ワシの提案じゃ。えへん)、

オリジナル曲の質の高さが問われるのですが、作詞にも感心しました。

等身大の高校生の感覚がよく出た曲でした。

ここの優勝は予想通りでしたね。毎年優勝バンドは外していません。

他には

「KUSHAMI(東京都厚木高校)」の爽やかで美しい演奏と少女らしい歌詞。

「夜も眠れないカフェオレ(滋賀県長浜農業高校)」の三人なのに大迫力のストレートなロック。

に感銘を受けました。


この日は体調も悪くなかったので、止まらずにゆっくりと帰宅しました。

名古屋に入ってから空腹になり、昔勤めてていた会社の社長(惜しくも故人)に連れて行ってもらった

志賀本通の

「万楽」に寄りました。当時よりは高くなったとは言え、580円は嬉しい。

いまや数が減ってしまった名古屋屋台ラーメンをかなり堪能してから写真を(笑)。

昔と違ってツユまで飲み干せなくなった。


昔と違って、帰ってからどっと疲れて寝込みました。

 
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