ささやか写真館
ささやか写真館
2017年6月
「伝統と継承」
今回も全てiPhone7plus
2014年から拝見している徳川園の
「山車揃え」
昨年は痛恨の雨天中止でしたが、いつもは梅雨入り直前の、初夏を思わせる暑い日になります。
今年は友人(同人でお世話になってる絵師さん)を誘って、2時間ほど前から場所取り、
最前列で携帯椅子持ち込み。という万全の態勢で臨みました。
場所取りのため、私の方が少し早く着いたのですが、見慣れないトマトの屋台が…。
なんでも東郷町にある、尾張徳川家所縁の農場なんだそうで、だから境内に出店してるのか。
3個300円だったので、話のタネに買いました。完熟のトマトでした。
齧りかけで恐縮ですが、本当に中まで真っ赤。イタリアの品種らしい。
Toma ROSSOって書いてありますね。
”紅の豚(ポルコ・ロッソ)”ですから、ロッソは赤なんでしょう。
「赤いトマト」ってあたりまえじゃん?と思いましたが、本当に真っ赤。
この農園にも、いずれ訪れたいと思います。
さて筒井町の新しい方の一台
「神皇車」が来ました。これだけ青い幕がおしゃれです。
優しい顔の巫女が鬼に早変わり。既婚男性の潜在的恐怖感か(笑)?
続いて新出来町の
「鹿子神車」
最も見応えのある曲芸のからくり。
この日も日差しが強く、伝統的な意匠の黒字の日の丸扇子でお子さんに日陰を作ってあげる、
粋なお母さん。
中乃切の
「河水車(焼け落ちた石橋車と中区住吉町にあった河水車をハイブリッド)」
「中」一文字の大うちわがお洒落です。
古出来町の
「王羲之車」
戦後町内の情熱で再建。平和日本の象徴だ。
そしてトリは名古屋最古の山車、筒井町のもう一台
「湯取車」
くがたちの神事になぞらえた紙吹雪を撒く、人気のある山車です。
一昨年、ゆとり世代の歴女小学生?が、
「わーい!ゆとりが来たよ!(お前が言うな!)」と叫んだのが懐かしいです。
「湯」一文字の大うちわも、戦災からこの山車を守り抜いた筒井の町衆の心意気が
感じられます。
無事五台の山車の総見(観覧するのは徳川のお殿様ならぬ、民主国家日本の名古屋市役所
職員。”今が大事な時なんだで、なんでこういう時に河村市長が来ぃせんのかねぇ”の声あり。
名古屋城天守閣再建ぶちあげとるんだで、こういう伝統行事には来な、あかすか)も
無事に終え、携帯用椅子ですっかり足がしびれた私は、早々に退散です。
残念なのは、いつも来て、自校屋上で育てた蜂蜜を使ったアイスクリームを売るJKさん達が
いなかった事(本当に美味しかった)。
1.蜜蜂が全滅or逃亡?
2.刺された生徒のモンペが激怒?
3.昨年の中止で部活が財政破綻?
とか、考えてしまいました(笑)。
最後に入口のガイド役ボランティアのJKさんに
「今年はないんですね」と聞いたら、
「そうなんです。申し訳ありません」と謝られてしまった。
いや違う学校という事は知ってるんで。丁寧な対応でした(ボランティアは確か旭丘高校)
偏差値の高い名門校の生徒さんは、腰も低いという。日本の未来も安心だ(笑)。
で、友人が名古屋在住なのですが、まだ一度も行った事がないというので
「喫茶マウンテン」で昼食をとりました。
私は、
怖いものなしの巨食独身時代に遭難しかけた。
子供のたっての願いで、父母の墓参りの帰りに。子供の成長を実感。
に続き3回目です。
30分ほど待って(ここ、紙に順番を書くシステムではなく、あくまでも並んだ客達の自己申告
従って、とにかく待つ列から離れられない)、席に通されました。
2人で一品づつ注文し、小皿を貰ってシェアしました。
ウェイターさんに、
「この焼きスパって?」と聞いたら、
「正直おすすめしません」と言われてしまいました(かえって気になる(笑))。
オススメは、かつてマウンテンの悪食・ゲテモノ(TVの取材は大抵この路線)の代名詞だった
スイーツ系パスタなんだそうです。まあ白玉だと思えば、炭水化物に小倉や生クリームが
かかっていても美味しいのかも。
でも私たちは、ちょっとその辺は敬遠して、正統派のピラフ(まあ焼き飯です)。
コップと比較して、皿のでかさを感じてください。でも昔よりは少なくなった気が…。
精々米2合かな?塩辛いですが、火の通り加減も絶妙で、結構どんどん匙が進む。
まあそうでなけりゃ、何度も登山(ここではそう呼ぶ)する人がいるわけない。
私もここの味は大好きなんです。
続いて、ベーコンのホワイトクリームがけパスタ。
ここの独特な太い麺もいいですね。茹で加減もいい。
300g一袋全部茹でてる。という分量です。
今回、一人で、私たちと同じ分量、ご飯ものとパスタ系(甘いやつ)を頼み、
インスタ?っぽく写真を撮り、ビクともせずに完食したうら若き女性(偉い!)や
女二人で、計4品注文して、やっぱりインスタして、ぺちゃくちゃしゃべりながら
結局半分以上残した大馬鹿野郎(女ですが)達。
「山をなめるな!」と言いたい。
日本伝統の”いただきます”の精神。
動物でも植物でも、生あるものの命を奪って糧とする宿命の人間が、感謝の気持ちを
忘れない。という気持ちはどこへ行ったんでしょうか?
見渡すと、若い人たちの方がむしろ、目を白黒させながら、完食を目指し、
ちょっとでも残すと”遭難”といって懺悔する。
中高年は話のタネにやってきて、写真撮って、大半残して平気。
「神聖な山で半端な事するな!」とかつて若大将も言っていたではありませんか。
(@スキーの若大将:加山雄三)
今の日本で一番マナーが悪いのは、年寄りだ。というのは、本当だなと実感しました。
「山よさよなら、また会う日まで」と歌いながら、
私は店を後にしたのでした。
伝統行事の王道、山車揃えと、今や名古屋の伝統となった、喫茶マウンテン。
いつもまで忘れる事なく、名古屋で受け継がれていってほしい。
と思いました。
うっかり皆が忘れてしまったために、消えてしまい、後から後悔する事がないように。
↓みたいにね。
ちょっといい成績だったので、褒美に上司が何軒も回ってゲットしてくれた。
久しぶりに食べたけど、相変わらず懐かしい、もやっとした味と食感。
「これは消えてもしかたが…」と思ってしまった私(馬鹿野郎!)。
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