2012年8月 

 

 「夏の生活」


                               KYOCERA K006 


 友人たちがまあ全うな勤め人が多いので、お盆の時機に、私も夏期休暇の希望を出す事に

しています。

ところが今回はどうにも都合がつかず、14-16の3日間、まるまる空いてしまいました。

別の友人が現在蒲郡に単身赴任しており、やはり律儀にお盆が休み。この時期に家に帰るのも

混むので、今回は帰らないとのこと。じゃ会おうと言う事になりました。


 雨が続いていて、この日も午前中は雨が残る様な予報でしたので、中止かなあと思っていた

のですが、朝起きると時折晴れ目が見える曇天。

実はもっと早朝から出発する予定だったのですが起きたら8時半でした(涙)。

前の日から私は休みだったのですが、昨夜の夜晩飯を食べに出て

「そういえば、借りたいDVDがあるなあ。」ツタヤへ。

借りたかったのは、オリンピックで触発された

「Yawara!」です。心ないマスコミが、実在の子供自分から強くて小柄な某選手の愛称に借用

してしまったため、原作漫画とアニメの人気がなんかしらけた作品ですが、かなり面白かった

と記憶しています。


 ところが、これがない。

ビデオは全巻発売されたようですが、DVDはもともと無いらしい。後で調べましたが、一部

限定ボックスは出た様です。

なぜあんな人気作品を?と思いましたが、この作品、今では放送も難しいかも。

風祭コーチは、女の子を誘って、すぐお酒飲んで車で送っちゃう(所謂送り狼)。

主人公の猪熊柔も、風祭と食事に出かけ、ワイン飲んじゃう(高校生)。

でもそういう事がユルユルの時代だったので、断った上でDVD位なら出してもいいのに。

と思いますが、今更オワコン(ブームが終わったコンテンツ)なので、もう出ないのでは

ないかと思います。浦沢直樹作品としては、

「MASTERキートン」

「MONSTER」

「20世紀少年」

「PLUTO」

などに比べれば、それほどの傑作でもないし(思えば Yawara!の頃はこれほどの巨匠に

なるとは思いもしなかった。絵も江口寿史の影響ありありだったし)

悔しいので、原作を読みに漫喫へ。全30数巻を読破して、時計を見たら、深夜2時過ぎ(汗)。

お金もかかりましたが、寝たのが3時。


 いそいで支度をして出かける。デジカメは持ったのに、充電してた電池を入れ忘れる。と

いう大慌てで出発。

302号→23号バイパスというルートで、1時間以内で到着。友人と合流。

友人はこの日のためにバイクを借りていてくれて(カブでした)、真夏のツーリングでした。

ウォーカー一家の子供達が、貸別荘の古いディンギー(小型ヨット)を借りて、湖で遊んで

居る間に、地元の海賊姉妹に出会うって感じを思い出しました(ツバメ号とアマゾン号)。

両方ともおっさんだけどね(涙)。

曇りだったので、あまり暑くなく有難い。

まず、日帰り温泉でさっぱりする事に。昨年も行った

「サンヒルズ三河湾」ここは検索すると日帰り入浴800円ですが、実際行くと500円という

嬉しいサプライズの施設です。

浴室の規模はたいしたことないですが、露天風呂もちゃんとあり、何よりロビーでくつろげる

のが、なかなかいい。

単身赴任職場とアパート往復の生活だった友人も、初めて来たと喜んでくれました。


 いったん彼のアパートに行く。綺麗に片付けているなあ。

現地妻でもいるのかと思いましたが、その気配もない。偉いな。

一服後、蒲郡に2つある海水浴場のうち、近場の方の三河大島海水浴場に向かう。

ここは竹島桟橋(最近竹島というとドキッとするね)から渡船がでており、蒲郡市HPを始め、

どこの観光MAPにも料金が出ていない。

実際に発着場に行くと往復1100円とのこと。あくまでもツーリングが主題なので、止めて、

もう一つの西浦温泉海水浴場へ。


 西浦岬は三河湾の中央に、ちょっとだけ飛び出した岬で、先端に温泉地があります。

時間がかかるかと思いましたが、30分程で到着。

何軒かあるホテルの前に広がる、小さな入り江。ここの砂浜が海水浴場です。

宿泊客が中心なのか、家族連ればかり。幼児好き(危ない!)にはいいでしょうが、

健康的な水着のおねいさんを楽しみにしていた(不純!)私はちょと拍子抜け。

ただ、久々の完全な海の家(有料だが畳の休憩所あり)でラムネを飲む事ができ、

ちょっと嬉しかった。


 泳ぐ訳でもなく、さあ帰ろうとなって友人が

「来た道の先を行けば、岬だからもとの辺りに戻るんじゃない?」と海の家のお姉さんに

聞いたところ、そのとおりとのこと。

この帰りのツーリングで、一生忘れそうもない風景を楽しめたのです。

カーブが多い堤防道路。これだけでも楽しいのにアメリカンバイクを停めて、堤防に

もたれて休憩するライダー(ヘルメットは脱いだ方が…)。

これが髪の長い女性ライダーだったら最高に絵になりますね。男でしたが…。


 反対側は山なので道路は日陰が多く涼しい。

時々来る木漏れ日も美しい。

極めつけは、最後の橋。

複雑な複合アーチ橋ですが、思い切りの急勾配で登る。目の前は入道雲がわく夏空のみ…。

カメラがない(電池が…)のが残念ですが、

記憶にしっかり刻みました。

国道に出てから、赤信号で友人のカブに並び、こちらから、さっきの感動を語ろうとしたら、

「今のルート、凄かったねえ。」と友人から。

この感動は普遍的な様です。

夕食は豚の冷しゃぶを部屋で食べながら、この風景の思い出をまた語りました


 今回、かなり慌ただしい日帰りツーリングでしたが、こういう鮮烈な記憶が残るので、

バイクは止められないんです。これから月の後半は、恐怖の連勤連続ですが、いい休みが

取れたので、これで乗り切れそうです。

帰りの夜道で迷ったのもいい想い出(汗)。

以上、名古屋市立小中学校の夏休みの宿題ドリル

「夏の生活」の最終ページ

「この夏一番楽しかった事を絵日記にしよう。」

に書くならば、この一日だな。と思う、素敵な夏の思い出(58歳 男(笑))でした。

 
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