2014年04月 


「老人の休日」


                            iPhone5


 ぽっかり穴があいた午前中の事です。なんで穴が開いたかというと、その日の

前夜は、夜勤だとばかり思い込んでおり、iPhoneのカレンダー(ハチカレ2

を使用)にも、そのように記録したのですが、実は違う日だったという、

まさに老人力炸裂、

「バカ爺の半分は思い込みで出来ています」というCMコピーそのもの(嘘)


 で、すごすご家に戻り、どっと疲れて床につき(つく、という表現がぴったり

(笑))、朝目が覚めたら、かなり早い時間でした。最近は歳のせいか早く目が

覚めてしまい、4時頃に起きて、どうしたもんか。二度寝するべか、そのまま

起きてよかと、悩む時も有りますが、この日も5時頃目覚めてしまい、まあ

起きる原因の一つであるトイレに行ってから、さあどうしようか、と。


 通常夜勤明けは、帰ってから眠れず、そのままグダグダ起きていて、さりとて

自転車で遠出が出来る体力もなく、買い物程度で夜を迎え、夕食後すぐ

寝てしまう。

というパティーンなのですが、この日はまずまずの睡眠をとっており、眠くは

ない、でも体力もない。

温泉いくべか、いやそれよりも、折角の還暦。

さうだ!映画を見に行かう。


 かねがねアタクシは、

「4月になったらいつでも1000円で映画が見れるもんねー」と吹聴して

おりましたが、蓋を開けてみれば、なんのこともない。消費税アップの

煽りを食って、シニア料金は1100円に腹のたつ事に一般鑑賞料金は値上げ

なし。割引になるシニアだの、メンズデーだの、その他が100円値上げと

なっております。


 なんか釈然としませんなあ。3%値上げということで、これで帳尻を

合わせたつもりかも知れませんが、一般料金で見ることは、アタクシは

もうないわけですから、ずっと誰かさんの消費税を払い続ける訳で。

こういう店。多いですね。

一番売れ筋で、値段も高いものは

「価格据え置き!」で、割引商品だけ10%以上値上げとか。弱者を馬鹿に

しとるんか!

もっとも、平日でも映画を安く見れる人は、弱者じゃなくて勝ち組かも(笑)。


 で、何を見にいったかと言うと、ちょっと

「テルマエ・ロマエII」も見たかったのですが、今回は京アニの最新映画、

「たまこラブストーリー」

ラジオ番組

「州崎西」で、弾けっぷりとはこうやるんだ!というお手本を見せてくれて

いる、声優の州崎綾さんが、実力を見せつけた代表作ですね。

ヒロインの北白川たまこ役です。


 テレビシリーズを見ていないと、ちょと判らないかもしれないですが、

ある商店街に餅屋が2軒あり、

「たまや」の長女が、北白川たまこ。向かいのライバル店(ライスケーキ

大路)の息子が、幼馴染の大路もち蔵。

この二人(商店街の誰もが2人は結婚するに違いない。と思っている)が

自分の恋心(気づいていないのはたまこだけ。という設定)に気づき、ついに

恋人になるまでの、大福餅よりも甘い、ラブストーリーです。

ロミオとジュリエットか?

ウエストサイドストーリーか?と

思わせる両家の対立も、実は裏では店主同士飲みにいったりする仲で、

反対する人もなく、完全な予定調和で話は進みます。


 こういう

「続きは映画で」的な作品は、テレビシリーズのファンだけを頼りに作って

いるのだろうなあ。と思います。以前

「中二病でも恋がしたい」映画版でファンを裏切った(二期シリーズへの

橋渡し的総集編に過ぎなかった)、京アニですが、今回はきちっとした

一期の後日譚で、面白かったです。


 朝一ということもあり、観客は30人ほど。中年男性が多かったです(汗)。

京アニの作画の美しさは流石で、ブルーレイが再生出来る機器を買って、

ブルーレイ版を買いたいと思わせる出来でした。


 洲崎綾さんのたまこも、テレビシリーズ以上の完成度。州崎西で爆発している

州崎さんとは思えない愛らしさですが、ラジオでの彼女を知った後だけに、

声優という職業に、深くリスペクトするアタクシです。

女性声優の第一人者の林原めぐみさんは声質が多彩で多くの役を演じきる事が

出来、自らを

「憑依系の声優」と言っていますが、この辺りのプロ声優の気合の入り方が、

「話題づくりのために、人気タレントを起用する風潮」とは一線を画して

います。

あれだけはもうやめてほしい(例”ピアノの森”のカイを上戸彩でorz)


 さて映画を堪能してショッピングモールへ。まずは映画の影響で大福餅が

食べたくなり、探したけど和菓子屋がない。仕方ないのでイオンで買ったが、

後で材料を見ると、

「米粉」と。なんだよ、餅じゃないじゃん。まあ固くなる前に売る事も

出来ないので、こういうまがい物になるのは仕方ないか。甘かった。

大福だけに(汗)。


 ベンチに腰掛け、なにげにiPhoneをいじる。サファリのブックマークに

懐かしい物が…。

「中国嫁日記か。1年ぐらい見てないなあ」

作者の井上純一さんは、知る人ぞ知るゲームデザイナー、イラストレーター、

漫画家。そして玩具会社

「株式会社銀十字社」代表。


 ふとしたきっかけで、14歳下の超美人中国女性と結婚することになり、彼女

とのカルチャーギャップを描いたブログ

「中国嫁日記」が大評判となり、出版された同作品も大ヒット。

という人です。

奥さんは中国でも内モンゴルの出身で、

日本での生活もなかなか大変だったのですが、井上氏が中国で活動(フィギュア

等玩具の生産工場は、現在はほとんど中国にある)する様になると、日本人と

内モンゴル人が、それぞれ中国で感じるカルチャーショックも描かれ、大変

面白い作品になっています。


 よくオタクの皆さんが、

「○○は俺の嫁」といいますが(主に二次元の少女対象)、ある意味理想的な

お嫁さんを得た、幸せな男の物語、といってもいいでしょう。

これを一年分(月数回更新)読んでいたら、結局昼になってしまいました。

仕方ないので(さっさと帰れよ(笑))、イオンのフードコートへ。

ランチタイムはカレーのチャンピオンが100円引き。さらに映画の半券を

見せると、なんかつけてくれる(アタクシはウーロン茶を)ので、

これにしました。


 チャンピオンと言えば金沢カレー。

金沢カレーと言えばカツカレー。この金沢カレーと言うのは、もちろん

金沢市発祥のカレーの様ですが、特徴は

「フォークで食べる」

「金属製の船型の皿に盛ってだす」

「刻みキャベツが乗っている」

あたりが特色で、チャンピオンは、独特のルーで、ココイチ以上の熱狂的な

ファンがいます。

なんとなくいけない気(カツカレー、カツ丼のハイカロリーは異常)がして、

ミニにしました。


 しばらく待って運ばれてきたカレーは

「これ、本当にミニ?」と思う分量。金沢カレー、恐るべし。

ガツガツと平らげつつ、嫁日記の続きを読んでおりましたら、結構いい時間に

なってしまいましたとさ。


「温泉+漫画」

「映画+ちょとハイカロリーな食事」

これが、プレ年金世代の(あとひと頑張り(汗))アタクシの密やかな娯楽で

ございます。

今月会計は、先月の旅行の支出を補填しきれないままに突入。

相変わらずのボンビーノ生活ですが、そこそこ楽しんでます。


 
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