2012年1月 

 

  題名 「湯水の様に」

 

                               KYOCERA K006                               

 


 もともと電化製品の大好きな私ですが、現在の状況では新製品を買う余裕もありません。

「もう何もこわれんでくれ」と祈ったにも関わらず、ついに20年ものの電気ポットが

壊れました。水漏れです。

前の晩に沸かし、使った残りを翌朝に飲もうとすると水がありません。ダダ漏れです。

これは亡き父母が使っていたもので、まあ一般的に年寄りはよく茶を飲みます。

私は元来冷たい飲み物好きで、冬でも水出しの麦茶とか、欠かせない方なのですが、

最近真夏でも熱いお茶が飲みたくなって来ました。

歳ですかねえ。

電気ポットは、保温が出来る分有利ですが、私の生活では保温したい程、湯を使うのが

頻繁ではありません。これはむしろ電気代の無駄です。そこで、懐かしい

「電気湯沸かし器」を買おうと思ったのです。


 電気湯沸かし器は学生の時に使っていました。

最初に入った下宿は、京都の古い木造建築で、大家さんが下に住んでたのですが、

火事になる事を怖れて、電熱器の使用が禁じられていました(禁煙の方が先だと思うけど、

それでは当時の大学生は部屋借りない)。

これ困るんですよねえ。ラーメン作れない。最近の製品には煮込む調理が出来る鍋型も

あるみたいですが、当時はない。

今みたいにIH調理器があれば、大家さんも許してくれたかも知れませんが、この下宿、

石油ストーブも不可だった。

コートを着て炬燵に入って、勉強しながらため息をつくと、白い息が出ると言う(涙)

オール電化な下宿でした。

暖を求めて、ツバメが南方に飛ぶ様に、ゲルマン民族が南に大移動した様に、一冬で

懲りた私も、石油ストーブ使い放題の寮に移動したのでした。


 さて思い出話はこれくらいにして、湯沸かしを買う話ですが第一候補はあくまでも

「あっ!というまにスグに沸く」ティファールの製品です。

なんでもカップ1杯(140cc)が(水温・気温が23度の時)60秒で沸くそうです。

大雑把に言って、0.8Lタイプと、1.2Lタイプがあります。

まあ自分一人で使うので、0.8Lで充分なのですが、不思議なことに、希望小売価格の

設定が一番低いのは、1.2Lタイプの

「ジャスティン」という製品です。色々機能が省力されているかと言うと、

そうでもありません。

0.8Lタイプのシリーズと同じ1250Wの熱源を用いているのがちょと弱いかな?と

思います。上位のバージョンは1450W。

カタログによると、140ccが60秒と言う記載は同じですが、恐らく最大の1.2Lを

沸かす時は、

「あっ!というまに」と言う訳にはいかないのでしょう。


 これが、正月に各店で3000円というのがありました。型落ちなのかも知れませんが、

ネット通販にもない価格です。

どうしようか、悩んで居りましたが、電気ポットがいよいよダメと判ったので、

買う事にし、ある休日にでかけました。

ありません。どの店からも消えています。

何軒か回って(思えばこれがいけなかった。インフル的な意味で)、どこもそんな

値段のはありません。ある店で

「数量限定6個限り」というポップのみを残し、売り切れていましたので、夢幻では

ございません。落胆して家に帰り、アマゾンで注文しました。

3253円って悪くないですね。


 到着して、既に使っていますが、やはり1.2Lを沸かす時は8分位かかります。

水が少ないと確かに早い。

電気店でみると他社のも色々あり、1700円位のもあります。ティファールのは、

沸騰したら即電源が落ちる、という点で

「本当に忙しいキッチンでお湯をわかす(目の前で)」ということに適しています。

あと、ポット部と電源部が外れると言う点。これは他社もありますが、元来は

ティファールのパテントなのかな?

日本の電機メーカーのもあり、性能も価格も大差ないですが、

「ティファールならもっと良かったかも」と思うのも嫌です。

大差ないならティファールを買いたかったのです。

ま、どっちにしても中国製だとは思いますが。

この手の湯沸かしは電気ポットほど長持ちしない消耗品との事ですので、壊れたとき

別のを買ってみて比較したいと思います。


 紅茶(ティーバッグ)飲んだり、烏龍茶(一応茶藝もどき)を飲んだり、日本茶

(緑茶のいいのは高価だし、面倒なのでティーバック)も買ってこようと思います。

また少し生活が向上いたしました(おおげさ(笑))。

 
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