2015年1月 


「冬の登校日」


 

(ライカで余りいい写真がなかったので、今回は全てiPhone6で撮りました)


わたくしは今や自他共に許すオタ爺でございますが、それはあくまでも心情的、私生活面の

お話でございまして、職場の同僚にも居られるように、貴重な有休を消費して、年2回の

巡礼を欠かさない、ましてや出店する側に回る等のアクティビティは持ち合わせておりませんし、

そもそも、ラノベ、漫画、アニメが大好きでもその二次作品いわゆる

「薄い本」を市場価格500円以上費やして収集する趣味はありません。まあ有体に申せば

そこまでする真オタクに対し、一般の人が感じるのと同じ嫌悪感というか、もう正直

近親憎悪のような感覚を持っておりました、


昨年9月に久々に”けいおん!”の聖地、旧豊郷小学校校舎を訪れたとき、偶然

「とよさと軽音楽甲子園」のポスターを見かけ、行ってみる気になったのも、この行事が

けいおん!サイドからは公認を受けていない。つまりきっかけであり、便乗ではありますが、

あくまでも豊郷町と滋賀県とNHK滋賀が、青少年への支援の一環として行う行事であり、

真オタクの行事とは一線を画している点で、なんか安心だったのだと思います。

しかし前回10月にこの行事に参加したとき、ボランティアとして働くけいおん!ファン団体の

みなさんの姿に触れ、さらに食堂にあった、

「Mio’sBirthday」のポスターを見て、ここで定期的に開かれているファンの集いに興味を

持ちました。




完成度の高さにです。アニメキャラの二次作品に、ポスター等の絵画作品があるのは、前から

知っておりましたし、人気のある絵師さんは、本格的な作品として印刷し、商品としてコミケで

販売することも知っておりましたが、すでに5年が経過した本作の二次作品を、これだけの

熱意を持って制作し、しかもそれはこの御誕生会の公式ポスターとして依頼されたものだと言う。

この情熱を感じたいと思いました。

何故オタクはそこまで入れ込むのか?

ネットで調べると、豊郷で御誕生会を主催しているのは、

「豊郷ティータイム」というけいおん!ファンの会らしい。

秋山澪(1/15生まれの設定)の誕生会は2015年1月11日に開催され、毎年澪のは成人の日付近。

田井中律(8/21生まれの設定)と琴吹紬(7/2生まれの設定)の誕生会は7月の夏休み。

平沢唯(11/27生まれの設定)と中野梓(11/11生まれの設定)の誕生会は11月に、

毎年年3回開催されているようです。

参加費は1000円と、大変リーズナブルでしたので、早速申し込みました。


毎回バイクで行く豊郷ですが、さすがに1月は心配。関ヶ原の峠道は凍結していないか?

大雪にならないか?なにより寒さで体調も心配。

ということで、今回はJRと近江鉄道を利用することにしました。

主催者側も、会場の駐車場が少ないことや、地元交通機関利用推奨の観点から、公共交通機関

利用者には、特別なプレゼントを用意(公式とは違うポスター)との事で、往復約4000円弱

かかりますが、節約して捻出する事にしました(1月は超ボンビーノでした(涙))。




さて当日は鶴舞から中央線。名古屋駅から東海道線。米原で一度乗り換えて彦根に向かいます。

あらかじめマナカにチャージして、JRも使えます。鶴舞までは定期があるので地下鉄料金はなし。

伊吹山を見ながら関ヶ原を超えます。




ところが、あとで判ったのですが、彦根で降りる際に、JR東海の名古屋駅で乗り、JR関西の

彦根で降りると、マナカでは清算できないとのこと。現金がないので、今回は処理してもらい

ましたが、米原でマナカを使って乗車券を買って欲しいとのこと。

JR各社って、意外と面倒ですね。

近江鉄道は、まだ共通系カードに未対応なので、彦根で乗車券を買います。

もう明らかに目的地に向かうオタクな皆様が多数られるので、安心して真似をします。

彦根←→豊郷は410円だけど、帰り面倒だから、この820円のワンデーチケットを買うといい。

とか前の人が友人にレクチャーしていたので、ちゃっかり私も。

受付でこれを見せて特性ポスターもゲットできました。

先達はあらまほしきかなですね。

今年中に近江鉄道も共通カード系適応するようですが、マナカ見せても都市交通使った証拠に

ならないので、やはりチケット買うことになるでしょうね。




車内は、もう大きなお友達でいっぱい。ほぼ全員スマホかタブレットかノートPC見てる(笑)。

大きな澪のぬいぐるみ?持ってる人とかいて、とにかく大きな荷物を行きに持っている人が多く

不思議に思いましたが、プレゼント交換会の出品物だったのでした。

男女比率は200:1くらいですね。

この鉄道、驚いたことに自転車で乗車できます。疲れたら鉄道に乗って、サイクリングしたい。

琵琶湖一周とか無理かな?

一回乗り換えて、豊郷駅に到着。




ここは観光地ではないので、駅前商店街は休日休み中。

前回の唯&あず誕生会のポスターが。




有名になった、けいおん!(非公認だから、どことなく似ている(笑))とびだしぼうやが。

これは遅刻しそうでパンをくわえて走る唯ですね(そんなシーンあったかな(笑)※)。

豊郷で、これ全部回る観光も人気です。

一体壊れ(事故)、有志の方が修理とか、一体盗まれ、遠方の大学で発見(恥ずかしい(汗)

とか、エピソードの多い豊郷名物です。

ちなみに表題写真は、会場に向かう”通学路”。前を行くお二人は珍しく女性ファンでした。



※パンを咥えて家を飛び出すアニメ王道シーンは、一期第1話にあるが、この時点で

 まだ唯はギターを買っていない。


駐車場には、痛車も多数。

この車が一番気合いが入っておりました。

持ち主の方が偶然おられたので、許可を得て写させていただきました。

”秋山澪至上主義”には異論ございませんが、助手席に等身大澪を乗せて走る根性は、自分には

ありません。脱帽。

86という、車のチョイスもスパルタンで渋いす。




受付をすませ、会場へ。

甲子園の時は、空席もあったこの講堂が、ほぼ満席。当日券は即完売だったらしい。

大体400人以上はいたと思います。スタッフも入れると500人近く参加したのではないか?

挨拶と、クイズ等で午前の部は終了。

「初めての方?」と司会者が聞くと、かなりの人数(わしもじゃ(笑))が挙手し、司会者が

驚く。という一幕も。100人以上は初参加だった様です。まだま衰えを知らない人気。

参加者の中にちらほらとコスプレの方も。

けいおん!は基本ほとんど男が出てこない話ですから、コスプレは基本

「桜が丘女子高等学校制服」になるわけです。

で、参加者はほとんど男性(しかも中年中心)です。

と、いうことは…orz。

私にはJKオスプレするほどのオタク魂はありませんが、いつかきっとコスプレで参加したい。

佐和子先生の元恩師で今同僚の中年の男性教師をやりたいですが、地味すぎて気づいて貰えない

ような気が。

映画版のロンドンのスシバーにいたインド人とかどうだろう(笑)?




なんかかなり公式なパネルが飾られてました。これはプレゼントされる模様で、以前の

プレゼントでもらった方が、里帰りさせてました。

車でこなきゃ無理だわ(汗)。




クイズ(原作本の帯のコピーとか、超カルト)とかじゃんけん大会とかあって、昼休み。

食堂に、こんなステッカー。

こんな店も牛丼もないけどね。

ちょっと欲しい。




卵かけ御飯を注文。理由は300円だったから(笑)。

醤油は現地の会社が作っているらしい。

食券買うとき、

「お茶碗は縞にしますか?水玉にしますか?」と聞かれ、当然縞を選びましたが、アニメ版の

ファンとしては当然だと思います(笑)。

沢庵も当然ふた切れでしたよ(笑)。




さて、会場に戻り、お誕生日ケーキ披露。

大きいのが2つ。

良くツイッターとかで、けいおんファンがお誕生日にケーキ写真をあげてますが、今回の

ケーキの完成度は凄い!本職らしいですが、ファンじゃなきゃ、ここまでは作れないでしょう。

あらかじめ渡された抽選券でケーキ貰える人の発表。

300番台の方〜とかいう大雑把なくじですが、ビギナーズラックで当選。

ちなみにこのケーキを切る役も抽選で選ばれますが、こっちはやりたくない気が。

澪の顔を…無残。とか。




美味しくいただきました。

この時いただいたプラスティックフォーク。今も使ってます。

使うたびに懐かしい気持ちに。




さて、午後は有志けいおん!バンドの演奏から。

たぶん体型から、中の人は女性と思われますが、キャラに扮したメンバーが演奏。

まあ、正直上手とは言えませんが、キャラが本当に動いて演奏するだけで、ちょっと感動。

ちなみに、基本彼女たちはしゃべりません。




その後、ステージから降りてきてなにやら配っております。




貰いました。あ




爺はありがたさに涙ぐんで、

「こんなの食えないよ」と声がつまる。

後日いただきましたが(笑)。

さて、その後はお待ちかねのプレゼント交換。抽選券で、次々と呼び出される当選者。

このような大物タペストリー(当選者が澪と澪(笑)に持ってもらって撮影中を便乗)とか

ネットにも出てくる、巨匠級切り絵師さんの作品とか、みんながどよめく豪華な品も。

外国人(ノルウェーとか)のファンの男性もグッズが当たって大喜びしてました。

私みたいに持ち寄らない参加者にも外れなしにするために、賞品を集めて下さった主催者に

感謝。




私は、その世界で有名な絵師さんのRAGHO先生の、紙袋が当選。

コミケに行かなければ入手できないもので、結構反響がありました。

この絵の原画は、トンデモないプレミアがついたとのこと。

帰りに駅とかで、ちょっと恥ずかしかったですが、きょうび大須でも、この手の紙袋が

渡されることもあるので、堂々と持って帰りました。

今飾ってますが、堪能したら、次の誕生会に提供しようかと。




全員にプレゼントが手渡されるまで会は続いて、最後に

「桜が丘女子高等学校校歌」を斉唱して、お開き。

嗚呼、というところが校歌らしくて好きです。

外で記念撮影する人々。やはりキャラを撮る人が多いですが、撮る方もこういう服装(笑)。

男性です(汗)。




着てきた赤いどてらを着てもらって撮影している人に便乗。

このどてらは唯が映画版で着ていたもので、背中に三毛猫が書いてあります。市販してます。




ドラムの律さんがなぜかベースの練習をしてました。

手先、足先まで着ぐるみなので、これで弾けるのがすごいなあ。




というわけで、帰りの電車もあり(近江鉄道は本数が少ない)、後ろ髪引かれる思いで。

もう母校と言える豊郷小学校を後にしました。




今回参加して判ったのは、

「オタクはまっすぐである」ということ。

いいおっさんが女装するのはキモい。とか、車内で声高に。とか、最初はドン引きな光景も

ありましたが、やはり好きなことに夢中なのは見ていていいものです。

アイドルオタクより、アニメオタクの方が、よりピュアなのかもしれませんね。

アニメキャラは彼氏とお泊まりデートとかしませんし(声優さんは、いややめておこう)。


こんな一幕を見て、私は生涯オタ爺を貫く決意をしました。

じゃんけん大会の時、商品(ある絵師さんの色紙)が

「秋山澪ファン限定」と言われて、欲しい人が起立してジャンケンしたのですが(私?

もちろん参加したさ(笑))、

立ったある人に、隣の友人?が

「おいっ!お前!」というと、その人は、

「ウーーーーん」と唸って。

「ダメだぁ」と座りました。

律ちゃんファンだったみたい(笑)。こういう真面目さがまっすぐで好きです。


有休とっても全国から駆けつける人々。

これだけのイベントを参加費1000円でやる主催者(持ち出しもさぞ多かろう)。

依頼されて、儲けなしで引き受ける絵師さん、ケーキ屋さん。

全て澪の誕生日をお祝いしたい。というまっすぐな気持ちだけで、これだけの会を

毎回やっているのです。

ディープなオタクが何人か音楽室に集まって、ケーキ食べるだけの会だと想像してて、

すいませんでした。

次回から皆勤したいと思います。


薄い本には興味のない私ですが、5/4にこの会場で開かれる

「けいおん!限定、同人誌即売会」にも、側面から援護する意味で(枯れ木も山の賑わい)、

参加しようと思います。

好きになった絵師さんの作品とかあったら買いたいなと思います。

「物語シリーズ」もこういうのやらんかな?


最後になりましたが、秋山澪さん。23歳のお誕生日。おめでとうございます。


















                        


 
メールを送信