2015年10月 


「フルコンプ」


                              SIGMA 55-200/4-5,6


恒例の大須大道町人祭りがやってきました。今年は2日間の日程に合わせて、連休したのですが、

偶然その前日も17時あがりにできてラッキーでした。

なぜなら、今年は特別な前夜祭があったからです。



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しばらく休んでいた大須演芸場が、新装再開されることになり、今回の前夜祭もそこで行われることに。

実は私、大須演芸場は一度も入ったことがなかったのです。隣のコメ兵にはよく行ったのですが。

父は晩年、足を運んでいたようで、贔屓の女性芸人さんのポスターを貼っていたりしたのですが

(遺伝だ(笑))、寄席って高いんですね。

いつも前を通って、出演の芸人さんの看板を見るたび、

「知らん人ばっかりだなあ。これで3000円か」と素通りして、百老亭の餃子を食べに行ったり

していました。

設備も老朽化し、人の噂では椅子もボロボロ。トイレの匂い漂う、場末の映画館みたいな感じ。との事。

もう行く事もなかろうな。と思っていたら、いろいろ支援があって新装再開との事です。

12月にちょっと大阪まで出かけるつもりなのですが、思い立って

「繁昌亭」の朝席の予約を取りました。

故・桂米朝師らが、戦後漫才に押されて絶滅の危機にあった上方落語を再興し、その後ようやく

常設の落語寄席を立ち上げる事が出来たのが、つい10年ほど前。

ここの夜席で大看板が出演しても、せいぜい5000円。

ちなみに私のとった朝席は米朝一門の中堅の方ですが、1500円。

名古屋の大須で、東西や地元の芸人を呼んでもそれほどメジャーな人は来ないのに、高いと思います。


これから大須演芸場は大丈夫だろうか?と思いながら、せっかくの機会なので、この前夜祭に

参加させていただきました。無料だしね(笑)。



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内部は、古き良き劇場の風情を残しつつ、椅子も超座り心地が良く、もちろんトイレの臭いなどない。

今回だけのPAなのかもしれませんが、音響も良かったです。

上の写真は前夜祭に参加した花魁さん。

花魁行列は、最近の町人祭りの目玉といっていい行事で、大道芸人さんだけに依存しない祭り作りと

して、大須商店街が力を入れています。

かつて始まったころの大須大道芸人祭りの目玉は、何と言っても

「金粉ショー」で、素肌に金粉を塗っただけの女性ダンサーが路上でパフォーマンスをすることには、

警察も大変神経を尖らし、パレードの際には警察官が付き添うという事態だったことを思い出します。

最近は皆慣れて、そこまで女性の裸体(特に胸部)のために大須に行くなどということはあまり

聞かないです。

私も今回は大駱駝艦を一度も見ませんでした。後で聞いた話だと、なんと今年から女性ダンサーは

38年の歴史上初めて、ブラジャーをつけたとか。

なんかクレームでも入ったのか?

本当に嫌な時代になったものです。モンペみたいな人が、

「子供の教育上悪い」とか言ったのかな?

その人の子供はインターネットで、もっと凄いもの見放題なのですが。

そのうち美術館とかの裸像も下着つけさせるようになるんだろうか?まさに

「軍靴の音が近づいている」思いですね(呆)。


閑話休題

まあ花魁も元々遊女なので、花魁公募に若い女性や外国人女性が嬉々として応募する現状は、本当は

クレームつけ放題なのですが。

大須は元々悪所。すなわち遊郭があったところですので(大須観音門前にキリスト教会がありますが

戦前売春廃絶運動にキリスト教会が活躍していた名残でしょう)、花魁がいても不思議はないの

ですが、まあ一つの風俗として(不思議に現在は大須には風俗店は少ないケド)、この華やかな

行列を楽しむのはありだと思います。

ただし、この花魁になるのは結構厳しいテストがあります。

数十キロの衣装を着た上、ハの字の独特な歩き方でゆっくり進む。しかも鬘が合わないと倒れるほど

痛いそうで、頭が小さく、体力がある。が条件のようです。

今回の前夜祭に来てくれた二人の花魁は、どちらも商店街の奥さんで、禿(ハゲではなくかむろ(笑)。

幼女がやる)や若い衆(わかいし。と発音する。若くない人もいる(笑))がお子さんだったりしました。

片一方の花魁の旦那さんが若い衆をやってましたが、この方が今回の実行委員長で、食堂の若主人。

この食堂は、私も行ったことがある、浅田真央さんが大須スケートリンクでの練習帰りに、よく

立ち寄ったというお店でした。

自分が子供だった頃、始まったこの祭りで、実行委員長ができる感激と責任を熱く語っておられました。



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この前夜祭では、地元のアイドル

「OSU」も登場して、華やかなステージを繰り広げてくれました。

最近は、固定ファンも大変増え(年配の男女も意外と多い)、すっかりメジャーな彼らです。

その他、翌日に見るべき有望な芸人さんを知ることができました。



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翌日は、前夜祭でアナウンスがあった、夜の大須演芸場チケットをゲットするために11時から並ぶ。

12時からの無料配布を待って、すでに列ができていました。

チケットの写真は津軽三味線の若手コンビ。

あとは、活動写真弁士のがあったのですが、新作の短編自作アニメのアテレコもやり、これが

色々差し障りがあるので、こういう公演のみの作品なのですが(要はパロディが過ぎる)、これが

コアなファンを持っているらしいです。本当に面白かった。



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あとは終日、パントマイムの

「シルヴプレ」さんの追っかけ。久しぶりに病院ものの出し物の後、のぞみさんに記念写真をお願い

している時、相方の柴崎さんに

「私も映りましょうか?」と言われ

「いえドクターは結構」と返す、おヤクソクもできたし(笑)。



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今回は、一回だけピザ(世界一の職人2人目を最近出した店。同じ店に世界一二人は凄い!でも安い)

食ってて遅刻した以外は、全部見れました。

巻頭の写真は今回の新作。宣教師風の繰り返しネタで、ドッカンドッカン受けてた。



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最終日は前日の反省から(僕は胡座がかけない)、ホームセンターで携帯椅子を購入してから大須へ。

長年買おう買おうと思っていたのですが、今回ついに決断しました。1000円くらいのものなの

ですけど。

売り場にはすでになく、バックヤードにしまわれていたのを、出してきてくださいました。

夏のキャンプシーズンが終わったので、片付けたとのことでしたが、

大須だけでなく、名古屋祭り英傑行列もある、この日にないとはねえ。と思いました。



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シルヴプレの合間に、演芸場で目星をつけた芸人さんを回る。

似顔絵ショー。結構好き。歌もお上手。今回のバックの盲目のギタリストも最高だった。

ここで貰った一枚のチラシが、11月のナゴヤからの手紙につながります。



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がまの油売り。この石原さんは、ブルース系の渋い歌を歌う人で、ちょっとお話ししましたが、

自主制作?CD出たら買うつもりです。



                       FUJINON 55/1.8(へそピンだったね)

本格的な移動式ポールを持ち込んで、ポールダンス。

ポールダンスというとヌード。というイメージがありますが(ハリウッド映画とかで)、

この人は芸で結構見せてくれた。

あのポールを運ぶのは、トラック必須だろうな。大道芸人も大変だ。



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相変わらず、巨大ロボットも来ていた。今年のは一番完成度が高い。シートの奥で、休憩中の主人を

待つ外側(中の人などいない!)も好き。

移動中人にぶつかりそうになると、

「あ、すみません」と謝る、ロボット憲章順守の怪人さんでした。



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と、いうわけで、今年も後夜祭。

初めてのフルコンプで疲れましたが、来年もぜひ行きたいです。

平日でも人出の多い大須ですが、祭りの時の賑わいが特に好きです。

上の写真は、後夜祭コラボ作品での、珍しい黒いシルヴプレ。

柴崎さん、めぐみさん。来年も来てくださいね。



















 
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