2013年11月 

 

「メジャーの苦悩」



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 11月9日。東海地方で初開催の

『B1グランプリ」初日。

私は5時に起き(見よ!この気合い)、6時には愛馬の鞍上にありました。

前日までは国道一号線を東上するつもりでしたが、友人の

「一号線は途中で片側一車線の箇所があり、トラックが猛烈な速度で走るので

二輪車は危ない」という忠告に従い、23号線、知立バイパス→岡崎バイパスを

とって、蒲郡から豊川に上がるルートを取る事にしました。

岡崎バイパスはまだ片側一車線(拡幅工事中)ですが、違法駐車はもちろん

皆無で、路側帯も広いので、二輪車も安心して走れます。距離は一号線より

長いのですが(23号、1号分岐で一号側に"豊川40km"、23号に入り少し

走って"豊川44km"と表示あり)、信号がないので、時間は短いです。


 豊川の会場に近づくと、まだ8時前にも関わらず、見よ!夥しい天の軍勢が

じゃなかった善男善女が、同じ方向を目指しています。

こんな光景はMac World EXPO以来だなあ(遠い目…)。

バイク置き場に近い陸上競技場に。

まずはクーポン売り場に並ぶ。

今回のクーポンは一冊1000円で、100円券が10枚綴り。

各ブースの商品は300円か400円ですので(一部500円もあったが、100円

高い根拠が感じられない)、300円×2と400円×1がデフォルト。これを何冊

買うか?悩みましたが、午後になるとクーポンが売り切れる可能性がある

ため、思い切って3冊買いました。


 9時半の販売開始を目指して、各ブースに並ぶ客達。ここで私はミスをしました

本命を外して、サイドディッシュ的な一品に並んでしまったのです。

「袋井宿のたまごふわふわ 300円」

これは江戸時代の文献に出てくる玉子料理で、茶碗蒸しの原型と言われる料理

だそうです。ただ同時代に有名な

「王子の卵焼き(現在も絶賛販売中)」がありますので、

「卵料理の原型」というのはちょっと言い過ぎかと。

味は、流石に茶碗蒸しの原型。

「失敗して崩れた茶碗蒸し」といった出来映えでした。



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 ここで60分を費やしてしまい、慌てて隣の自由広場へ。

ここは審査と別格。つまり過去の優勝ブースの出店です。

「横手焼きそば 400円」

B1は常に焼きそば有利という歴史があります。一方の雄は富士宮焼きそば

ですが、こちらは大須にも店があり、横手を今回は食べたいと思いました。

この隣には甲府の鶏もつ煮があり、どっちにするか悩みましたが、こっちは

120分待ち、昼食にはならないのと、横手焼きそばは僅か(笑)80分待ち

だったので、こっちにしました。

午前中、2回並んでの感想。


1.列待ち客を楽しませようとしてか、歌、ゆるキャラの踊り、DJ、悉く

 すべっている。大体どのブースにもいる、困ったおっさん(イベントの

 時以外は単なる地元の酔っぱらいに違いない)が張り切り過ぎ。

 静かに並ばせろ。

2.隣の年配女性と夫婦扱いしないでくれ向こうだって迷惑だろう。

 なんかパンフを配っており、私だけくれなかったので、下さいといったら

 「あ、もう一部必要ですか?」だと。独りで来てるんですけど。

3.幼児連れで並ぶのは幼児虐待。ベビーカーに乗りたがらない幼児が飽きて

 (そりゃそうだ)泣き叫ぶのをあやすヤンママ。ここは母子を芝生で待たせ

 旦那が並ぶべきだろ?と思ったら、旦那は隣の商品を手にしていた。

 ほぼ同時期にもつ煮をゲットしていたので、120分待ちはオーバーだったか


 結局このイベントは、しもべ数十人を並ばせ、戦利品をゲット出来る叶姉妹が

最強と言う事が判りました(まあ、そういうポジションの方という意味で)

この後、富士宮焼きそばと、地元主催枠(審査なし)の豊川いなり寿司のある

総合体育館前に。

30分並んで、

「豊川いなり寿司 300円」をゲット。一つは蒲郡の友人への差し入れ。



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 この後、私は大きな判断ミスをします。知らなかったので仕方ないのだが、

実は離れた所にある、豊川稲荷会場と稲荷公園会場の方が、遥かに待ち時間が

少なく、楽に楽しめたのでした。

情弱(情報弱者)とは悲しいモノです。

私は最も入場者数の多い野球場に、つい足を運んでしまったのです。

会場に入るのだけで15分待ち。

中のブースは全て、120分以上待ち。

事前調査で

「なんだよこれ、スーパーで普通に売ってるハムカツとどこが違うの?」と思った

「本庄ハムフライ」が意外や一番人気で待ち列ストップ。まあ揚げ物は不利だと

思っていましたが。時間かかるので。


 2回も振られた(@2011年&2013年カブツアー(笑))、

「四日市トンテキ 400円」の列に並ぶ。120分待ちでしたが、実際には

80分程でゲット。もう閉店の15時半までに3000円分のチケットを全部消化

できるか判らないので、ここで2つ買う事にしました。肉は1パック約100gと

ふんだので、まあカロリー的にもギリギリセーフかと。

この時点であと2時間。本当に力つきました。

まあ話の種にと、豊川稲荷会場へ。


 ここ、なんだかすいすいありつけたのでした長くて30分。待ち時間0もある

始末(新参で、400円設定は無理ではないかな?シシリアンライス。量2/3で

300円にすべき)。気になっていた

「大村の黒いカレー 300円」を食す。

歴史の時間に学んだ天正少年使節のちじわミゲル(に扮した女子)ちゃんと

話す。大村から出航したんだね。ミゲルちゃんや、マンショさんは。

味はなんと私の愛用

「男の黒カレー」にそっくり。原型は大村だったのね。ご飯少し芯あり。

量少なめでよし。これで300円に抑えて正解だと思います。

あと何となく待ち時間なしの

「河北冷たい肉そば 400円」も。まあ美味しかったけど、予定通り

「十和田バラ焼き」を食べた方が良かった。トンテキ2パックも食べたので

肉は自重してしまいました。

翌日、バラ焼きがシルバーグランプリ(第二位)に輝いた事を知り、悔しい

です。

と言う訳で、ここまでで2800円。

後の200円は伊藤園のおーいお茶が一本100円のチケットで購入出来るので

これを2本。これで3000円使ってしまいました。


 今回感じたのは豊川市民の熱烈な支援。警察、ガードマンは勿論、市民の

ボランティア、高校生達も本当に懸命のバックアップです。会場が二分されて

いるというハンデを乗り越えて、主催者に、また豊川で開催したい。という強い

印象を与えたのではないでしょうか?

北海道からも、九州からもほぼ等距離だしね。

クーポン券が周辺の飲食店等で、金券として利用出来る様になっていたのも、

参加者にも好印象だったと思います。


 これだけ規模が大きくなると(二日で約60万人)、中規模程度の都市では

人口的に運営に無理があります。

二日目の日曜が雨でなかったら、もうパニックになったかもしれません。

「豊川市内の小学校に6年のクラスが合計64。今回の参加団体が、64なので

それぞれが一団体を受け持って応援しました!」と発表されていましたが、

その程度の規模の町が、よく頑張ってこれだけの運営をしたと感心しました。


 最後に、割り箸で投票し、その重量で順位を決めるやり方ですが、この何とも

牧歌的な方法は、もう無理だと思います。

過去の上位食品は、現在重要な目玉商品として、それぞれの観光の一翼を担って

います。つまりグランプリ受賞は、金になるのです(モンドセレクション金賞

(笑)など足下も及ばぬ程)。

ぶっちゃけ100均で割り箸を買って来てこっそり水増し(木増し)しても判ら

ない方式は、いかがなものでしょうか?

クーポンの表紙に投票券を印刷し、それぞれの投票箱に入れてもらうと言う

方法は、割り箸程の簡単さはありませんが、公正です。ボランティアを動員して、

投票券以外絶対に投票箱に入れない様、選挙会場みたいに監視し、後は割り箸と

同じく重量で競えばいいのです。


 結果を見ると、

1位 波江の焼きそば(焼きそば最強。原発問題で本当に苦しんだ事情も

  共感を呼んだと思われる) 

2位 十和田バラ焼き(肉も強い。麺はないが、焼きそばと同じで、鉄板で

  じゃんじゃん焼ける速度が有利)

3位 勝浦タンタン麺(汁麺類最上位。名古屋台湾ラーメンも出品して!)

4位 今治焼豚玉子飯(飯物最上位。我が父祖の地だが、本場物を食して

  甘すぎたので、今回は敬遠)

5位 久慈まめぶ汁(あまちゃん人気で上位入賞)

6位 三崎まぐろラーメン(親父の歌うるさすぎ、ゆるキャラ人気)

7位 出雲ぜんざい(数少ないスイーツ参加。食べたかった。)

8位 高浜とりめし(豊川稲荷会場には実はこれを食べに行った。売り切れ

  で残念)

9位 田川ホルモン鍋(鍋系最上位。テレビのインタビューで一押し)

10位 四日市とんてき(ようやく食べたのが出て来た(笑)。四日市のお茶

  娘が応援に来ていたが、行列の人に試飲を振る舞ったら、もっと票が

  伸びたと思う。違反なのかな?


 上位3位(金銀銅)のうち、一二位を稲荷公園、豊川稲荷会場の出店が占めた

のは、やはりゆっくり楽しめたという現れでは?と思います。味もさる事乍ら

待たせない事が、大きな票に繋がる事は間違いない気がします。

だから焼きそばが強い訳ですけど。

東海地区初めての開催だったそうですが、豊川には充分開催能力がある事を印象

づけたと思います。

成功ですね。豊川のみなさん。

また是非開催に名乗りを上げて下さい。必ず行きます。


「勝ったのは、波江でも十和田でもない。豊川の町衆じゃ(志村喬(嘘))」



  

 
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