2017年12月


「 湯治」


             今回も参考画像以外全てiPhone7plus。上の写真は2枚貼り合わせです


最近ちょっと前世紀の”ささやか写真館”を見ておりましたら、

当時はガチで写真が趣味だったので、毎月

「これ!」と思った写真だけを一枚掲載して、解説してるパターンだったんですね。

なんか失敗なく誰でもきれいに撮れるデジカメや、ましてやスマホが普及したために、

毎月十数枚の写真を掲載するようになり、特に最近のささやか写真館は

「豊郷報告記」みたいな有様。

といっても、あざといほど綺麗にとれるiPhoneの写真のどれを選べば…。

2017流行語大賞にもなった”インスタ映え”(今年は”神る”などという誰も

使ってない言葉が選ばれなくてよかった)を目指して、若い女性が

フルサイズ一眼デジカメと、数十万する単焦点の名玉を求める気持ちがわかります。

スマホでだれでもいい絵が撮れるので、そっから先は投資が必要というわけです。

インスタやツイッターでフォロワーが何万人もいると、それだけで就職に有利

だそうなので、真剣になりますわね。



                      参考画像

で、上の写真とかだと、さすがにプロがとったなとわかりますが、

この建物おかしいんです。

深い山の中腹に忽然と現れるのです。

最初見た時幻覚かとおもいました。

場所は木曽三川公園から、養老に向かう”薩摩カイコウズ街道”

カイコウズとはなんぞや?なぜここに薩摩が?

カイコウズは鹿児島県の県花らしい。薩摩は?

関ヶ原から近いから、有名な薩摩の敵前中央突破の果てに養老へ?

と思ったのですが、そうではなくて、もう一つの逸話。


江戸時代の薩摩藩による治水事業。

江戸時代、薩長を始めとする特に西国の外様大名は、日本の各地の

建築土木治水事業に駆り出されます。まあ

「謀反を起こさん様貧乏にしておけ(幕府からは一銭も出ない)」

というわけですね。

小大名の織田信長が、なぜ天下統一直前までいったか?といえば、

それは当時日本最高の米収穫をあげていた尾張西部の水郷地帯。

豊富な食料=軍資金の力だったと言われています。

東北はもちろん、当時は北陸もそれほどの米どころでは

ありませんでした。

ただし、この豊かな木曽三川(揖斐、長良、木曽)をいただく

地域は、毎年の様に洪水が起きるから、土地が豊穣なわけであって、

反面その被害は甚大でもあったのです。

この暴れ川三姉妹(なぜか女性?)を平定してくれた薩摩藩への

感謝を、土地の人々は今も忘れないそうです。


というあたりにある、なんかホテルっぽい建物。

どうやってあんなところに立てたのか?不思議に思いなから

私は関ヶ原→彦根→豊郷へのカブの旅を急いだのです。




で、前回ついに、この建物が

「南濃温泉水晶の湯」であることを突き止め、そこが

スーパー銭湯や日帰り温泉的な施設であることをしりました。

今回は友人を誘って出かけました。

友人は車、私はカブですので、私の方が少し早く着き、駐車場に

とめて、送迎バスというのに乗ろうかと思ったのですが、なんか

バスに乗るって、大げさな…。と思ったのですね。

でバス道を歩いて登ってみよう。

などととしがいもなく思ったのです。

これが大間違い。

最初は上の写真のようにそこそこのバス道で、




景色を楽しむゆとりもあったのですが、とにかく延々と蛇行しながら

登っていくバス道(ここは一般車通行禁止)。

業を煮やして近道の真っ直ぐ登る階段がまたものすごい急勾配と段数

あとでバスの運転手さんに聞いたら、なんだか(忘れた(汗))に

ちなんだ何百段だかの階段らしい。ちなまなくていいのに。


※友人が覚えていてくれた。国道258号線にちなんで258段にしたそう



                      参考画像

で、このへんでへろへろなので、建物の写真撮るのも忘れて、

これは公式かなんかのページからお借りしました。

お風呂の様子とかは、撮るわけにもいかないですが、

とにかく表題写真のごとく、雄大な木曽三川が広がっておりますわね。

右にちょこんとあるのが御嶽山でしょう。

ただ残念なことに、露天風呂のガラス(転落避けでしょう)には、

目隠しの様なシールがはってあり、湯船につかると、ほとんど景色が

見えない。近くの尾根からは、盗撮できないとは、確かにないとは

言えませんが、もうちょっとスマートな方法はなかったか?

まあここは海津市の直営ですので、あまり言ったら悪いかも

しれないです。ここは、気温より湧き出す水温が少し高いだけの

「規制緩和で温泉になった泉」ですので、燃料代も大変。

12分ごとに行き来する送迎バスのコストを考えると、これぐらいの

集客で一人510円(きっと市民はもっと安いだろう)と考えると。

とにかくなかなか結構な湯です。まあ名古屋からの近さを考えると

穴場と言っていいかと。




友人と昼食でも…。ということで、養老といえばお肉。

養老ミートさんを覗いてみました。

やっぱり和牛とか、高いですね。





で、屋台みたいなとこで、和牛串焼肉を。

よくお祭りとかで、一本800円なんてやってますが、

ここも800円。

私も友人も生まれて初めて

「和牛の串焼きって、こういうものなのか…」と実感する旨さの

800円でした。

これ食べるためだけに、ここへ来てもいいかな?と。

ちなみにソーセージは友人ので、わたしは串焼き一本と、




うなぎいなりとかいうのを、食べました。どちらも300円。

1100円の昼食としてはしょぼい気がしますが、あの串焼きは…。

凄い!




友人と別れて、私はもう少し進みました。ここも

いつも前を通って気になっていた蜂蜜屋さん。

「ソフトクリームに蜂蜜かけ放題」

ソフトクリームに蜂蜜をかけるという発想自体がなかったので、猛烈に

気になっていたのです。




後ろに、はま寿司の醤油の様に並んでいるのが、花別の蜂蜜。

もちろん、全部かけてみました(笑)。

試食して、気に入った蜂蜜を買うという上手な商売ですが、

スーパーに並んでいる中国製の蜂蜜に比べ、国産のなんと

高いことか…。

でもお金に余裕があったら、買うといいと思います。

贈り物にもいいと思う。




いつも途中でもう一つ気になっていたのが、このたまご自販機。

だいたい8-10個で200円。

今一番安いスーパーで10個135円くらいだから、まあ高いですが、

それだけのことはある。




ここのは、地鶏を交配改良して作り上げた国産種の

「もみじ(茶色い卵)」と

「さくら(ピンクがかった卵)」で、

出卵量こそ、現在の最新経済品種(もう白色レグホンは飼われてない)

に劣るものの、殻の厚さと味の良さで、人気があります。

特にTKGにするには、これしかない感じ。

困ったことに私は、ここのを食べてから、安いスーパーの卵でTKG

するのは耐えられなくなり、さりとてここまでいつも買いに来る事も

できないので、ネットでしらべて、豊明市の”野村たまご”という

ところで、買っております。ここも新鮮で旨い!

バイクのトランクに入れると、卵が割れると言ったら、卵ケース

(なんかぶわっとした紙のやつ)を下さいました。

これからもここで買おうと思います。

野村たまごは、売店(喫茶店もある)と自販機もあります。




さて、この日ではなかったのですが、そのあと12月中に再度水晶の湯に

行きまして、この日はシーズン最後の富有柿を買い、これも前から

気になっていた

「ランチ惣菜バイキング650円」という店。名前も気になっていた(笑)。




客ジジババばっかり(笑)。でも満員。

皿にこれでもかと盛り付けた、家庭的惣菜!

これが食べたかった食事だ!

大皿にならんだ料理の中で、肉と言えるのは、手羽先の煮付けだけ。

正直水晶の湯だけなら、うちの近場の和合温泉で朝湯割引で入った

方がいいけど、ここのランチをたべるとなると、魅力のある

ツアーだと申すにやぶさかではないのではないのかな?と

感じざるを得ないのであります(答弁的文法(笑))。




ちなみにタオルも持参で、入湯料以外は定番の牛乳(飛騨牛乳がある)

以外に海津市にお金を落としていない、申し訳ない私ですが、

2回目の時ついにカウンターにあった、お風呂アヒルの一番小さいのを

50円で購入。バイクの先導をしていただいております。

これで道に迷わないはず。


 
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