2015年12月


「ほーみーたいっ」



     今回も全てiPhone6。次回はなんとかライカの絵を…。


大阪ベイブルースとは、大阪出身で顎の割れた強打者のことかと思っていた時期が、私にもありました(嘘)。

まさか私がこんな年の瀬に、浪速の街に繰り出そうとは、思ってもいませんでしたが、ひょんな事から

(ひょんってなんだ?)大阪なのです。


ことの起こりは、もちろんオタク関係です。

アニメを作る会社を、制作会社と言いますが、世界で最も有名なのが、ディズニーですね。

あとはトムとジェリーのハナバーバラとか。3D系だとPIXERとかね。

日本だと、スタジオジブリは別格として、大小新旧様々あります。

最近だと京都アニメーション。

私の大好きな”けいおん!”とか、”涼宮ハルヒの憂鬱”など仕上がりの美しさには定評があります。

今回はシャフト、というアニメ制作会社の40周年記念展

「MADOGATARI展」を見てきました。


例によって、東京、大阪の他は札幌という、名古屋すっ飛ばし状態なので、

「じゃあいいよ、大阪行こうじゃないか」と少々意地になったところがありました。

シャフトの作品で、近年大ヒットしたのは、オリジナル作品(原作が小説、漫画でない)である

「魔法少女まどか☆マギカ」ですね。

主人公達の、頼れる先輩、優しいお姉さん役だなと思ってたら、いきなり◯されちゃう。

この手の作品によくある、マスコットキャラかと思うと、いきなり黒い黒い。

フリフリのミニスカートはいて、空飛んで、ステッキ振って、あの子たちは何やってるかという謎が解明。

とにかく、世界の大きいお兄さんたちをあっと言わせた(子供達は見ちゃいけません)怪作でした。


それから私がもう全身全霊入れ込んでる小説家、西尾維新の物語シリーズ。西尾維新といえば、先日

「掟上今日子の備忘録」がドラマ化されて、一気に認知度が上がったと言えますが、大量の秀作を

量産し続ける天才です。

「刀語」シリーズでは、なんと月一巻。計12巻を一年で書き上げるという、恐るべき速度。

「物語シリーズ」も”化物語”から始まってもうすでに19巻。まだ続きそうですが、シャフトはその

全てをアニメ化すると言っています。

製作側の熱の入れ方も異状で、作画の美しさ(というより妖しさ)、声優のキャスティングの素晴らしさも含め、

文句のない現代最高峰のシリーズになっています。

よく原作者を失望させる改悪アニメがありますが、西尾維新はこのアニメには大変満足しており、

DVD/ブルーレイの副音声は、普通監督や声優の雑談を収録しますが、なんと登場人物それぞれが副音声を

担当するという、前代未聞、そして空前絶後のキャラコメンタリーという形式をとっています。

どこが凄いかというと、このセリフを誰が書くのか?という点ですね。

物語シリーズのセリフは、原作を忠実に再現していますので、監督とかのスタッフが適当にセリフを想定しても

原作者の機嫌が悪くなるだけです。じゃあ誰が書いてるの?

西尾維新が書いているのですね。全部。呆れたお方です。


とにかく隅から隅まで本気が溢れるこの作品は、原作もアニメも私は大好きです。

だからシャフトの展覧会には是非参加したかった。

もちろん、行かなければファンとして無念。という程の内容とは思えませんから、普段はどうしようかなあ。

のうちに申し込み期間がすぎるのが普通ですが、今回はもう一つ動機がありました。


「青春18きっぷ」


                         資料映像


なんでしょうねえ。この恥ずらかしいネーミング。60年代そのもの。名付けたの森田健作だろ?というほど。

前からこのきっぷのことは存じあげておりました。

列車で貧乏旅行。急行や特急。勿論新幹線も使わない。

実年齢が18歳である必要はない。心が18歳ならば(ああ、なんかかゆい(笑))。

とりあえず普通列車、快速列車なら、1日乗り放題。

分割されたJR各社の壁も関係なし。

5日分(5人分でも可)のハンコを駅員が押してくれるので、乗り放題。

この1万1千円ちょっとのきっぷを買えば、1日間は楽しめる。

そして、余ったら転売も可。

金券ショップなどで、何回分とかを売っている。ヤフオクでも出品される。

面白いのは、切り離しはできないので、

「何月何日までに2回乗ってくるので、その後3回分を売ります。という形式になる。

シーズンは、春、夏、冬で、今回の冬版は12月1日発売で、使用可能期間は12月10日〜翌年1月5日。


私は一回分あればいいので、始まってすぐの

「12月14日以降発送3回分」というのを落札しました。

出品者は、どこかへ往復したわけですね(実際には札幌の方で、青森に行かれたらしい)。

落札価格は9200円。この方は片道1000円くらいで札幌←→青森往復したわけで、安かったですね。

私は、1日だけ使って、残ったのをまたオクで出したわけです。

26日投函という、まずまずの好条件だったので、7000円で落札されました。

つまり2200円で往復したわけ。

以前ウィラー(高速バス)のキャンペーンで片道1000円で往復したことを思えば高いですが、

JR線が発達した大阪の移動を考えれば安かったです。


次回は夏に5回分駅で買って、7月中に東京往復して、残る3回分(さすがに東京日帰りは無理)を

8月いっぱい使える状態で高値で売ろうかと計画中です。

東京まで片道1000円だったら、笑いが止まりませんな。

このきっぷの唯一の弱点は、自動改札を通れないこと。一番端の駅員さんのいるところを通るのですが、

大抵反対方向の入る方で、長々と降りる駅とかを聞いているお年寄りがいたりするので、手間取ります。

まして今回私のきっぷは、なんと初日札幌駅で、お間抜けな駅員が間違えて3日目のところにスタンプし、

2回目の青森駅では、仕方ないので、1日目に捺印。というわけで、なんと2日目が空いているという、

不思議な18きっぷになってしまいました。

「青春というきっぷに蹉跌はつきものさ」とか調子こいてる場合じゃないです。

わけを話して鶴舞駅で2日目の場所にでっかく12/26のスタンプを押してもらい、いろんなところで、時々

「あれ?」とか駅員さんに言われましたが、その都度

「札幌の駅員さんがね」と札幌の醜態を関西で撒き散らしてまいりました(笑)。

というわけで、6時前の鶴舞駅ホーム↓

                  



首尾よく名古屋駅と、大垣駅で乗り換え。大垣で誰もが経験する、

「超短い乗り換え時間を階段上がって、連絡通路、走って、階段降りる」をこの日も体験。

大垣始発なのですが、座るためには走るしかない。

一本前の電車にのって大垣のホームで待ってのった人もいるわけで、結構席は埋まっていた。

優先席で足を伸ばして4人がけを2人で占領しているDQNが

「後からきた奴ら、負け組じゃね?」とかこれ見よがしにうそぶいていましたが、

このくらいで人生の勝利者宣言されても(苦笑)。だいたい新幹線に乗ってない時点で、負け組じゃね?





これは関ヶ原あたり。この辺で朝日が差してきた。寝てる人が多い。手前の女性はぼかしてますけど、結構美人。

爆睡してましたね。口開けて。



で、これが米原。ここから大阪方面へ一本です。

この辺でお腹が空いたので、職場の懸賞で当たったハッピーターンをボリボリ食べてました。

列車の旅はハッピーターンに限るね。

「無事に幸せな帰還を祈る」意味でも(こじつけ)。

今回の旅の目的はもう一つありました。私ぐらいのプロになると(なんの?)一つの旅に、まるで大作RPGの様に

サブストーリーが多数あります(えへん)。


「大阪天満天神 繁昌亭」で落語を聞くこと。NHK朝ドラ(主演:貫地谷しおり)の

「ちりとてちん」を夢中で毎朝見てた頃から、この大阪唯一の落語常設寄席に行きたいと願っていました。

私の語り口調の理想は、故・桂米朝師匠。

米朝師匠達上方四天王が、戦後絶滅寸前だった上方落語を立て直し、ようやく作った悲願の寄席。

調べたら朝席と言って、1500円で入れることがわかりました。

通常は3500円。大看板や人気者だと5000円くらいになりますから、破格に安いです。

6代目桂文枝(元・桂三枝)師匠の二番弟子、桂枝三郎師匠の高座で、誠に結構でした。

「年の暮れの朝席は、どうだろうとやってみましたが…。失敗でした(笑)」というくらい、入りは悪かった

ですが、テレビと違い客の反応を即座に見ながら、話を進めるという(あ、これ受けた。これ受けるんか)、

寄席ならではの緊張感が、若手には得難い修行の場になるのでしょう。

是非また行きたいです。




↑繁昌亭のある天満天神。天満宮自体が、道真公を祀った神社で、天神さんが道真公なのでこれは

「道真さんちの道真さん」という意味だね。大阪な人は面白い重ね方しはる。




なんか神事をやってました。巫女さんこっち向いてぇと思ったが…。

ちなみにこの幕を奉納した方、京極はんですな。故郷の鮎を食べて感激しはる、あの眼鏡のおっさんなのやろか(違うやろ)。




この風景だけも見ても、大阪来てよかった思うたわ。ちなみに私は当日わざわざ、昔ちりとてちんの記念番組で買った

「蜩(ひぐらし)亭」の黒いTシャツを長袖シャツの上に重ね着してました。気づいてた人いたやろか?


↓繁昌亭の由来




↓寄席内部天井。新装なった大須演芸場とほぼ規模、内装共似ています。繁昌亭の方が全体に上品。




↓高座は撮影禁止だけど、師匠が上る直前に撮影。すっきりした、いい舞台です。




さて楽しく笑わせていただき、梅田の街へ。梅田の地下は現在巨大地下街で繋がれ、まさしく地下帝国みたいに

なっています。なんだこの高い天井!前に来た時より地下街が整備されています。↓




で、13時からの入場に備えて、昼食を。ここで、今回の18きっぷを唯一使わず、阪急で十三へ。

京都線で人身事故があったとかで、電車が止まっていましたが、十三まではなんなく行けました。

片道150円使って何しに行ったかというと…、


阪急十三(じゅうそう)駅構内にある蕎麦屋さんで、密かな裏メニューになっているのが、これ

「ポテト蕎麦」

何でもアメリカンフェアみたいのが、十三であって、協賛として、フライドポテトを蕎麦、うどんに乗せて

出してみたところ、話題になったらしい。

まあ、天ぷら等種ものを乗せて食べる麺類ですので、ポテトでも悪いわけがない。フライドポテト独特の香りが

案外めんつゆの香りにマッチします。

揚げたてであることもポイントが高い。

ツイッターで、西原理恵子さんが罵倒していましたが、食わず嫌いはよくありません。

ポスターも貼っておらず、

「ありますか?」と聞いたら

「ございますで」という隠れメニューでした。

「これ食べるために、名古屋から来ました」と言ったら、

「本当になんか人気になって。私も食べたことないんですけど」と店員さん。

まあ蕎麦屋からしたら、邪道と思ってるのでしょうねえ。




というわけで、300円のそばのために、往復300円使ったのでした。せっかく大阪2大難読地名の十三に来たので

(もう一つは”放出(はなてん)”)、ちょっと街をぶらつく。

みたらし団子の名店があったので、一ついただく。5個パックでいくらだったが、図々しく

「一個買えますか?」と聞いたら、買えると。税込101円。

まあ大阪で、一個うりしませんとか言うたら、商売にならんやろ。

他の地方では見たことない形↓




そんなことしてて、13時過ぎてしまった。私は13時〜16時入場なので、入り口で入ろうとしたら、

「順番にご案内しております。列の最後尾はそちらを曲がったところです」と誘導され、行ってみると…。




恐るべし、オタクの忍耐力。まあコミケとかに比べたら屁でもないのかもしれませんが、待つこと2時間半。

これで、中の見学が30分ほどなら大笑いですが、順路に沿ってじっくり回って1時間ほどかかりました。

写真撮影は一切禁止ですので、最後の記念写真コーナーで↓




↓これはオブジェですが(4枚くらいの写真を雑に繋いだので、足が三本の人もいますが許してね)、

このような線画で、精細に書いてあるのが、アニメの原画です。セル画というものは、現在ほとんどありません。

このような、芸術作品と言っていいほどの精密なデッサンぽいものを、何千枚も書き、コンピュータに取り込んで、

彩色し、動画にしていくわけです。

この原画が、呆れるほど大量に無造作に展示してあり、ファンには見応えのある展覧会でした。




その後夕食時間までに、急いで難波に。JR限定なので、かなり遠回りです。

↓有名なグリコの看板。

年末の土曜日。進めないほど、沢山の人出でした。

大阪はすごいわ。

栄でも大須でもここまでの人混みは見たことない。




↓有名な千日前。

表題写真の法善寺横丁(包丁一本晒しに巻いて)といい、

大阪は、分かりやすい街ですね。ちゃんと表示がある。

難波に急いで来たのは理由があります。

それはこの後で。




↓これは、MADOGATARI展で、お土産に買った金太郎飴。

なんだと思います?




魔法少女まどか☆マギカのきゅうべいと 物語シリーズの斧乃木余接の帽子でした(呆)。

有名な金太郎飴本舗さん作にしては、雑すぎませんか?これが1000円ぼったくり(涙)。



                                 参考映像


↓で、これが公式ポスター(1000円)。こっちはまあ許せる。他の人は、もっとガンガングッズを買ってました。

1万円以上買うと貰える、かっこいい布袋、みんな持ってた。金持ってるなああ。




↓で、難波で買ったのが、このソース。もう大分料理とかに使ってます。

羽曳野市の鼓ソースという会社の”いちじくソース”。いちじくの味というより、シナモンのような強烈な香りで

肉料理には最高です。490円とかだったので、いい買い物でした。通販で買うと送料が価格と同じくらいかかる。




当日は慌ててまた梅田に戻って、大阪で働いている子供と再会。電車の時間があったので、残念ながら

”きじ(お好み焼き)”等の名店には入れなかったけど、串カツ食べながらビール飲みました。

夏には東京の子供に会いたいですね。

なお青春18きっぷは、名古屋駅到着後、名古屋中央郵便局から、無事速達送付しました。

 
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