2009年8月 

 

  題名「私の夏休み」  


 

                  SIGMA 55-200mm/4-5.6+Kenko×2


 「涼宮ハルヒの憂鬱 第二期」の中の、

 「エンドレスエイト」がようやく終結しました。


  エンドレスエイトは、神であるハルヒが、夏休みが永遠に終わらない事を

 無意識に願った為に、登場人物達が、夏休み最後の二週間を延々繰り返し、

 8/31が終わると9/1にならず、記憶をリセットされて2週間前に戻ると言う、

 もの凄いストーリーで、原作では一回だけ経過した後、2回目の途中で不思議な

 偽視感(デジャブというやつ)に気づいた主人公が、全てを観察し記憶している

 長門ユキから、実に

 1万5000回以上!

 同じ2週間を繰り返している事を告げられる、という短編小説ですが、

 今回のアニメ版では、実に8週間にわたり同じ2週間を放映(セリフ、

 絵のタッチ、着衣、お祭りのお面等が毎回微妙に異なる)するという

 前代未聞の快挙?となりました。



  「エンドレスエイト」では、ハルヒが夏休みでやりたい計画を列挙し、

 結果的に欠けがあった(詳細はネタバレなので控えます)ために、

 無限ループになってしまう、という設定です。

 ハルヒは神であるので(異論はありますが)、やりたい事は全て叶うのですが、

 それだけに・・・という落ちです。

 私は神ではないですが(貧乏神かも(笑))、ハルヒの気持ちが良くわかります。

 ハルヒは悔いが無い様に毎日を送りたいだけなのです。

 私位の年になると、いつ死ぬかわからないので(年下の友人がぽっくり

 逝ったりして、かなり弱気になりました)、その年のイベントは確実に悔いなく

 こなしたいのです。

 続けて来たドラクエを今回もやらなきゃと思ったのも同じ理由ですが、もっと

 日常的な、例えば春に花見に行く。


 「ああ、今年も花見が出来た・・・。」みたいな。


  夏の行事と言うと、

 ・海

 ・花火

 ・夜店

 ぐらいでしょうか?細かいので西瓜、とか土用丑の鰻とかもあります。


  海は8月初めに行ってきました。

 例によってまた新舞子ですが、バイクで行く元気も無く、名鉄で。

 着いたのが3時過ぎで、もう帰り支度の方の方が多かったので、素敵なビキニの

 お嬢さんも、もう殆ど居られませんが(やっぱり海は女の子がいなくちゃね)、

 まあのんびり音楽を聴きながら、一杯のビール。そして一冊の本があれば、

 浜風を浴びながら、リラックス出来ます。

 近くにはウィンドサーフィンのポイントがあり、ゆったり風を操るボーダーを

 眺めるのも乙です。

 今回はこのショットを撮る事が出来ただけで幸せでした。




                      SIGMA 55-200mm/4-5.6

  次は花火です。

 昔は隣の日進市で大きな大会があり、家の近所の歩道橋に登ると良く見えたもの

 でしたが、近年は中止になり、遠くまで出かけないと見れません。名古屋では

 「港祭り」が有名で、花火も凄いのですが、帰りに地下鉄に乗るだけで

 1時間かかる(車はもとより無理)という賑わいでは、腰が引けます。

 比較的近場で、花火をやってるとこ、と検索したら出てきました。

 「宵の明治村」というイベントで、小規模ですが花火があがるらしい。

 前にも紹介しましたが、子供の時から遠足で散々行く為に、地元住民があまり評価

 してない割に、他地区のお客を連れていった時の反響が大きい博物館明治村

 (テーマパークにありがちな嘘っぽさが微塵もない)は私も好きな場所の一つで、

 カブだと

 名東区本郷→尾張旭→国道19号線→小牧東インター有料道路(原付20円)

 というルートで、家から1時間かかりません。

 明治村は入鹿池という大きな池のほとりにあるので、入場料を払わなくても、

 対岸から花火は見えるんではないか?と思いました。


  この夏ではおそらく奇跡的な快晴の日、夕方家をでた私はカブを飛ばして、

 7時半に入鹿池に着きました。真っ暗です。

 「喫茶店くらいはあるだろうから、そこで花火が見られるか聞こう。」

 と思ったのですが、何にもない。

 仕方ないから正門まで行きました。真っ暗。明治の夜の演出でしょうか?

 薄暗い街灯しかなく、カップルでくるといい感じ(笑)。

 もう終わりかと思い、切符売り場で聞くと、

 「いえいえ、花火はこれからですよ。」とのこと。

 もう取材だっ!(都合のいい時だけ)と覚悟を決めて1600円の大枚を叩いて入場

 (結果的にこれが大正解)。門を抜けても人影はまばらで、

 「こんな金にならんイベントやると、明治村潰れーせんか?」と心配しながら、

 奥に進みました。たませんを売っている所は並んでましたが、人は思った程

 多くなく、楽しみにしていた明治時代のカレーは売り切れ、という残念な状況の

 まま、ジャズのコンサートと花火の開場である、帝国ホテル玄関前の芝生まで

 進みました。


  小粋なジャズボーカルの流れるなか、広場に入って行くと、そこには、

 1万人近い人々が!(昔PAとかやってた関係上、ざっと客数が読める。)

 想像していた家族連れ、アベックは多いですが、それより多いのは、浴衣を

 着た若い女性のグループ。このイベントでは浴衣を着た女性は入場無料

 (浴衣男性は200円off)。

 「明治村、浴衣着ていけば無料だってよ。いこまいに。」と名古屋嬢がわんさか。

 彼女居ない若い男子の皆様。このイベントは穴場だぜい(笑)。

 「すみません。写真撮って下さい。」と5人連れ浴衣娘に声をかけられ、

 「ん?わしとかね?」という喉まででかかったボケをかまさずに、撮って

 あげたりしましたが、

 「この一眼でも撮ってあげやう。アドレスを教えたまい。」という手もありで

 しょうな(犀な私はそんなことようせん(笑))。


  さてお嬢はともかく、真のお目当ては花火。ここのは、日本伝統の

 「どーーーーーーん。玉屋~~ぁ。」という菊花大車輪ではなく、もう戦争?

 という

 「ぱんぱんぱーーーん。ヒューーー、どどーん、」というもの凄い連発。

 おそらく、金のかかった野外コンサート(行った事無いけど)の最後で

 上がる奴の総集編みたいな15分でした。とにかく花火が近い!

 長い花火見学人生(と言う程の物ではないが(笑))でもこんなのは初めてで、

 「花火というよりFirework」そう、欧米っぽいというか、まるで、花火の開く

 中を共和国軍のXウィングが編隊飛行をしそうな、素晴らしい15分でした。

 15分というと、短く感じられるかも知れませんが、全く打ち上げの間が無く、

 「次は清水区のヒロシさま提供、七星大火輪。メッセージは

 『すみれさん愛してる、結婚しよう。』です。見事大火輪決まりましたら、

 すみれさん、結婚の方よろしく」

 なんていう悠長さは全くない、濃密な時間でありました。

 入場料はらって満足、というか、このしかけは会場からでなければ楽しめず、

 対岸から遠く垣間みてもしょぼいだけ、とわかりました。




                     Tokina AF 19-35/3.5-4.5


  さて最後は夜店です。

 正しい夜店は、

 金魚すくい

 わたあめ

 射的

 が最低あり、地元婦人会が盆踊りなど踊っていれば、なおよし。

 記憶装置の子供の頃のフォルダに、こう言う物が入っている方は多いと

 思いますが、大人は別に買いたい訳ではないので、

 ぼんやりとした白熱電灯に照らされた(もっと年配の方だと、

 アセチレンランプということでしょうか?)浴衣を着た同級生女子が大人に

 見える。という印象が再現出来ればよしですね。

 浴衣美少女、が定番です(断言(笑))。


  月末に焦って調べると近所の寺で、縁日がある事が判りました。

 が、あいにくその日は仕事の日。

 カブでダッシュで戻っても、到着は10時前です。

 たどりついたら、夜店はまだありました。

 ただし商品はなし。

 片付け中でした。

 「からあげ」を商っている屋台だけが開いており、

 「小(300円)」を頼んだら、残り物なので、凄いオマケをしてくれて、もう

 食べきれない程でした(食べたけど(汗))。

 

  後日再度チャレンジ。

 大須観音の縁日があったのですが、あいにくこの日も仕事。

 こちらはまだ近いので、伏見で乗り換えてかけつけましたが、こちらは既に

 痕跡もなし。

 暗い電気街をとぼとぼ上前津まで歩いて帰りましたが、途中で、

 メイド喫茶からメイドさん2名が、退店するのに出くわしました。

 「へー、私服もゴスロリ系なのかぁ。」と感心して、道の向こうから眺めて

 いましたが、ちょっと不思議だったのが、その2人の私語が、例のあの口調、

 今の若い女の子独特の鼻にかかった甘えた声を、更に甲高く、囁く様にした、

 声優口調というか、メイド口調(ハルヒで言えば朝比奈みくる)であること。

 いくら何でも私生活なら、低い声で、

 「あー、もう今日もオタクがキモクて、まじウゼー。」とか言いそうなもんだ

 と思ったのですが、もう天性のメイドさんなんでしょうか?と思いきや、


  そのうち、店から男子が二名。

 小太り、メガネ、髪後ろで縛り。ナップサック。典型的な同志が出て参り

 まして(笑)。

 「お待たせ。」とか言ってる。

 えーー?メイド喫茶も、キャバクラや舞子さんみたいに、

 「退店後のご飯お誘い※」ってあるのか?!

 

 ※キャバ嬢は飲んでなんぼだが、舞妓はんは、着ている着物が数百万なので、

  お座敷で飲食はしない。なので、ひいきの客が誘ってくれる寿司屋等を

  大変楽しみにしているが、当然安い店には連れて行けないので、

  顔なし(@千と千尋)級のお大尽様(笑)でないと無理のようだ。

  (某「コバルト文庫有名舞妓シリーズ」よりの知識(笑))


  金持ちそうには見えないが、この子たちには相当つぎ込んでそうな(笑)

 同志二名は、どんな店にこの歩くローゼンメイデン(いやローゼンメイデンは

 歩くが)を連れていくのか?つけたい気持ちをぐっと抑え、

 私は、本来の大須同志に相応しい夕食

 「牛丼並、ご飯軽め(業界用語で軽いのいっちょう)」を

 注文したのでした。




                     Tokina AF 19-35/3.5-4.5

 

  夜店リベンジは秋祭りまでお預けです。

 まあ、とにかく今年の夏は、想い出深いものとなりました。


  安心して9月1日が迎えられそうです。

 
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