2018年10月 


「分身」


iPhone7plus(これ以降は全てSumicron5CM/2.0)

私の持ち物で何が一番大事かと言うと、

「愛(いやそういうのいいから(笑)」

まあスーパーカブとか、いま文章を打っているMacBookPro17とか、大事にして

いるものはありますが、やっぱりバブリーな頃に購入した

LaicaM3とズミクロン5CM(当時は50mmとは表記しない)です。

生まれ年翌年のライカ(M3の発表は1954年秋のフォトキナなので、これは実質

1954製造55年販売だと思っている)と生まれ年のズミクロンです。

昔はずいぶんこれで写真を撮りましたが、最近はデジカメばかり。しかも一眼の

PENTAX ist*Dでさえ家に置いて、iPhone7Plusで写真を撮っている。

ライカもフィルムを通してやりたいのですが、いかんせん現像代を考えると

現在の私にはちょっと荷が重いのです。

今回”ささやか写真館”らしく、ライカで撮った写真を載せるために、24枚取りの

フィルムを買いました。350円。もう高級なフィルムは入手困難。これは、

フジの現場写真用。これも工事現場の確認写真が十数年前から正式にデジカメが

認められた(以前は改ざんされるからと使えなかったが、フィルム写真でも

デジタル化して改ざんできるので、デジタルでもいいことになった)ため、

いよいよ需要がなくなりました。今後は、まだ需要がある”写るんです”から

フィルムを取り出すか、旧共産圏から輸入するか…。100年以上の伝統ある

銀塩フィルムもついに終焉を迎える日が近づいています。


いつもの大須町人祭に、久しぶりにライカを持っていく。

滑るのが芸風という稀有な芸人、だめじゃん小出さんと観客。こういうスナップに

ライカと50mmの画角は似合う。

「空気が写る」と評されたズミクロンで、会場の冷め切った空気がお判りだろうか?

これを楽しむのが芸風(笑)。


おいらん道中も、白塗りの花魁よりも、役者のような立派な顔立ちの男衆に

ピントが合う(笑)。道中の男衆は、花魁の親族だったり、大須町内会の

役員だったりします。


町人祭といえば、このお二人。パントマイムの”シルヴプレ”。

今回は土曜が仕事だったので、3回しか見れませんでした。

これは定番の”クリニック”ですが、新作も演じていただき、大満足でした。

この写真はトリミングしてますが、理由は、周辺の光量が落ちていたこと。

俺のライカに何が?


親父の後頭部が惜しいですが、道の向こうの銀塗りおじさんのマイムを撮った。

こういうそれぞれが勝手に動いている群像スナップは、ライカの独壇場です。

特に長身の松田優作似の方は、特に銀男の相方ではないのですが、すごく

いい感じで銀男と絡んでます。


別の日に、柿を買いに養老へ行く。

なんと昨年も一昨年も買った柿農家の出店は、やってなかった。

まだ柿が青いんだよね。

もう一枚撮った柿の写真が、なんと右半分写ってない?

フィルム送りに問題が?


結局柿を買った無人売店の近くの、墓地かと思ったら彫刻群。

名古屋もデザイン都市とか、バブル期に勘違いして、街のあちこちに彫刻を

置いておりますが、こんなに狭い敷地に、作者も作風も縮尺も違う彫刻を

詰め込んでいるのは、ある意味アートだと思います。

付近の病院の院長先生のご趣味でしょうか?


これはまた別の日。露光が全然足らず、デジタル化して無理やり補正したので

絵葉書の様な不自然さ(汗)。

今回24枚取りのうち、半分以上失敗でした。

周辺露光とか、右半分黒とか、カメラの故障を疑うドキッとするものも数枚あり

ますが、大半は露光しすぎで真っ白か足りなくて真っ黒。

この原因はわかっています。

ライカのカメラシューに取り付けている。フォクトレンダーの露出計が、

機能は動いているのですが、ISO感度を決めるダイヤルがゆるゆるで、

とっさに今度のISO100に合わせずに、違うISOで測ったためだと思われる。

ISO表示の文字が大変小さく、老眼には見えないので、ちゃんと合わなかった模様。

ネガフィルムは許容度が高いので、こんなものは頼らず、晴天16/100、室内

2/30位で撮ればよかった。


久しぶりに人物を撮らせていただきました。

各地のイベントで活躍する”平沢と田井中”というコスプレユニットのまなみんさん。

田井中律のコスプレと激しいダンスで多くのファンを魅了しています。

豊郷小学校のハロウィンイベントで、快く撮影と掲載をお許しいただきました。

緊張しましたが、露出とかもきっちり計ったので、これは綺麗にできました。

やっぱり人物写真はいいなあ…。

今度、ちゃんとモデル料払って、撮影会とかもやってみたいです。


今回、久しぶりに銀塩カメラ・アナログ撮影しましたが、目の老化やカメラの

老化?で、満足いかない結果でした。

フィルム代350円、現像とデジタル取り込み+CD焼き込みで900円ほどかかる

お道楽ですが、近いうちにもう一回リベンジしたいです。

ライカの故障だともう直すお金ない(10万円コース)ので、ちょっと心配。



 
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