2016年9月


「2016秋の御行楽2連発」


(特に記載のない写真はiPhone6です)



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今年も中秋の名月の季節となりました。今年はまさに9月15日。めでたいことです。

まあ新暦と旧暦は無関係ですので、単なる偶然ですが。

前回、滋賀県の多賀大社の観月会ににお邪魔して、大変美しい踊りと名月を堪能させていただきました。

今年もお邪魔しようと思い、どうせなら、短歌を寄せて、もっと能動的に参加しようと思い立ちました。

どうせ素人のやることですので、目立つほうがいいと思いまして、思いついたのが、

「中二病短歌、串川流※」

つまり、思い切り言葉や文字に凝って、恥ずかしいやつを作りました。昨年の経験をもとに。

三首まで応募できるので、時間の流れに沿って、昨年の観月会の感動を詠みました。


迷い迷いて後れて揖(くぐ)る大鳥居

真闇の奥に聞けり祝詞を


双神のおわす境内 楽流る

樹上に懸かる叢雲の月


古えの 渡来の伎(たくみ)月に舞う

時空跨ぎて出でし月かも


これは恥ずかしい!という声と、これはかっこいい!という少数の声が聞こえてきますが、

今回は揖(くぐ)るという文字が、結構お気に入り。

この文字は、神社の鳥居の下から境内に入る際に一礼することを意味しているそうで、結構道に

迷ってもう終わってるかとドキドキしながら入った様子。

二首目は雅楽演奏と高く上がり始める月の美しさ。主神イザナギノミコト、イザナミノミコトを

唄いたかった。

最後に珍しい伎楽に悠久の昔を偲んで、遣唐使留学生安倍仲麻呂の

「三笠の山にいでし月かも」を時空を跨いだ過去に想いをはせている様子に。時空とあえて

現代語を挟むところが中二なのである(笑)。


当然のことながら、選にはめでたく漏れ(笑)、後で分かったのですが、滋賀県では短歌は年配者の

嗜みらしく、私などは若造に見える方々が入選しておられました。

一般的には風雅で、洗練された。

中二病的には

「凡庸でありきたり(失礼)」な和歌が並んでおられました。これでは絶対に選ばれない。

でも来年も応募するもんね(笑)。


※アニメ「異能バトルは日常系のなかで(2014)」中の中二病主人公の幼馴染の少女串川鳩子から。

 この作品の中で鳩子は、延々中二病への批判を述べ、大変評判になった。

 その故事?から、中二病短歌を串川流と名付けることにした。ちなみに作者も分かっててつけた

 ネ~ミングだろうが、串の字は中を二つ重ねているので、中二病のシンボルである(笑)




この日は夜の行事のため、午後休の有給をとり、職場から直接カブで出発。職場は名古屋の北にあるので

多賀神社(彦根の先)までの行程はいつもの25%OFFです

さて18時頃に着けばいいので、その前に一つ寄り道しました。

彦根にある洋菓子屋さん。




ジュジュさんです。なんでこの店を知っているかというと、昨年1月から皆勤している、

けいおん!メンバーのお誕生会。そこで披露されるバースデイケーキがこの店の作品だからです。

キャラクターケーキ(写真持っていくと似顔絵のケーキも作るので、誕生日用に人気とか。

つまり絵師さんでもあるパティシエさんがおられるお店。本当にいつも感心する出来栄えです。

一番最初にお邪魔した昨年1月の秋山澪誕生会のケーキ↓しかも味も美味しい!




いっぺん行きたかったのですが、いつも朝早く名古屋を出てお昼に豊郷について、そのまま夜帰るので

いけなかったのです。




店員さん(高校生のバイトさんかな?可愛い子だった)に

「あの、つかぬことをお聞きしますが、ここって豊郷の誕生会のケーキ作ってくださるお店ですよね?」

と聞いたら、

「え?あの。聞いてきます」と奥に引っ込んで、奥さん?店主?の感じのいい女性を連れてきました。

確かにそうでした。いつもお世話になっていますとお礼。




キャラクターケーキは受注製造なので、普通のケーキをお願いしました。

やっぱりすごく美味しい。気取ってないのですが、美味しい。

営業時間を聞いたら、なんと夜は20時までやっているとのことで(うちにお土産に買って帰る。いや

馴染みのキャバクラの子に。というのもありか(笑)。だからケーキ屋は夜が遅いんだ)

これはバイクで豊郷参加の帰りには寄らねば。と思いました。



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さて開場の時間までに今年はたどり着いて、多賀神社ゆるキャラの”たがゆいちゃん”に出迎えられる。

わー、幼女の巫女さんだー。大きいお友達歓喜(笑)。



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さて開場の祝詞が粛々と。昨年も感じたけど、儀式のとき私語が多いのは日本の伝統か?

まあ祝詞というものは、真剣に聞いてもわからないものだけど、仏式のお葬式とかもやかましいよね。

神様怒っちゃわないかな?



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巫女さんの踊り。この辺はどこの神社でも奉納される神楽舞ですね。

残念ばがら今年は、伎楽の方は来られませんえした。雅楽の方も神社のレギュラーメンバーというか

数は少ない楽団だった。

で、表題の写真ですが、高校野球の円陣みたいのは、冷泉流で受賞短歌を詠んでいるのである。

これはちょっと羨ましかった。

でも作風は変えませんからね(笑)。来年もゴリゴリの中二病短歌を送るぞー。

ちなみに、ちょっと思ったのだけと、中二病文学の究極は、

「中二病祝詞」ではないか?神主さんにそれをあげて頂ければ最高じゃないか?




休憩所で、誰にもふるまわれるお茶とお月見の餅を頂く。若い巫女さんが持ってきてくださる。

大きい神社だけあって、バイトではないフルタイムの巫女さんがいるみたい。

彼女たちの、ややつたない琴演奏もあって微笑ましかった。


今回は台風が近づいたりして、天候は雨の予報でしたが、奇跡的にあがり、しかし雲の多い空で、

表題のように観月会の最中はあまり月が現れる事がなく、短歌の奉納のあたりで、いきなり

黒い雲を破って月が出てきました。月が雲に覆われた。というより月光が月を破って刺す感じ。

来年はこの感動を歌に詠もう(笑)!




お約束のように、帰りにマクドで(関西やからね)お月見バーガーで夕食。ケーキも食べたから、

今日はカロリーオーバーだ。明日はポケモン探訪の旅にでねば。




皮肉な事に、帰路の22号線で、いい月が出てました。中秋の名月とは、この事ですね。

いい旅でした(一部終了)。


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「第2部 真面目なロケハンの旅」




7月の青春18切符旅の際に、自作”けいおん!!?(第三期仮想台本)”のために、私が彼女たちの進学先の

モデルと想定した神戸女学院を見学させてもらおうと訪れ、果たせなかったことのリベンジの旅。

重要文化財の神戸女学院校舎の見学会に参加するため、9/21に予約させていただきました。

今回は往復バスの旅。WillerExpressを利用。旅慣れたうちの子にクーポン等駆使してもらい、

格安で手配できました(大人の一人旅(片道1000円)のルートに今年は名古屋←→大阪がなかった)。




バスでくつろぐ我輩。もちろん演出上の写真で、決して念写ではございません(笑)。

しかしメガネ外した寝顔って。お棺の中の私はこんななのかな?

あ、なんか悲しくなってきた。




梅田から阪急で西宮、西宮から門戸厄神という、物凄く中二病な名前の駅でおり、コイキングの

いっぱいいる川沿いを進む。前回わたしを拒んだ正門に到着。今回はもちろんスムースに通過。



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神戸女学院はもともと神戸にあったのですが、西宮に移転。非関西人には西宮も三宮もいっしょくたですが

西宮はずっと大阪より。阪急は安いんです、阪急梅田から門戸厄神270円だもんね。

今回はマナカに1000円チャージで楽勝でした。




憧れの講堂に到着。この土地は尼崎藩主の別邸だったところを、ミッションが買い受けたそうです。

豊郷小学校とは同じヴォーリズ建築でもコンセプトが異なり、南欧風というか、スペイン風で統一。

確かにリトルワールドにこういう建物あるね。




ちょっとしたスペースにこういうベンチとテーブルがある。女学生が座ってても絵になるが、

見学の同窓生?の老婦人が休憩しているのも絵になります。

公園の中の学校です。




見学会までに時間があったので、学生食堂でランチ。食堂への道を学生さんに聞いたら、親切に途中まで

一緒に案内してくれました。息子の嫁に(笑)!人気の岡田山弁当(370円)は完売で残念でしたが

このハンバーグロコモコ定食も430円とリーズナブル。しかもファミレスよりうまい!

お嬢様学校だから、高級なのかと思いきや、結構質実剛健で結構ですね。



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いよいよ行動内部に。豊郷の講堂に似てますが、もっと豪華で荘厳です。ここで入学式か。

唯は式の最中居眠りするんですが、ちょっと空気読めない奴だな(笑)。



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後部上階のパイプオルガン。ヴォーリズが設計した時はなかった(ヴォーリズは古典的な

電気オルガンである、ハモンドオルガンを日本に紹介した事でも知られている)。

パイプオルガンを設置するために二階席の半分を取り外したので、式の時全員座れなくなり、

一階席に補助椅子を追加したとか。

日本のキリスト教関係者って、なんでパイプオルガン設置したがるんだろ。

この講堂の天井の高さならいいですけど、結局低音はパイプの長さですから、小さいパイプオルガンは

音もしょぼい。最新の電子オルガンで、最高のパイプオルガンをサンプリングしたものの方が小さい

教会にはいいと思うのですが。

ともあれ近年この建造物は国の重要文化財(国宝の一歩手前)に指定されたので、今ならパイプオルガン

入れる事も出来なかったわけで、ラッキーだったかもしれません。



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ヴォーリズ建築の華とも言える、階段。豊郷のも大好きですが、ここのほとんど利用しない階段に

これだけの趣向を凝らす、ヴォーリズの凝り具合は、現在ならオタクと言われそうな完璧主義。



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上階バルコニーから見渡す図書館。当時のままというのがすごいですが、現在も

学生が使っているのがまたすごい。



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今回は学生は写さないようにしましたが、写真家のさが。たまらず勉強中の方の後ろ姿を。すみません。

ペギー葉山の”学生時代”を思い出します。

おしゃれな女学生もいましたが、偏差値の高い学校らしく、真面目そうな学生さんが多い。

まずこの学校、ヒールの高い靴は不可のようです。

長い坂道を登るのも大変だし、校内の廊下の床は講義中に足音が邪魔しないように特別な柔らかい素材で

できているので、かかとで穴が開くらしい。



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当時のままの読書灯。おしゃれだよねえ。壊れると部品がなくて大変らしいです。



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4つの建物に囲まれたパティオ(中庭)。スペイン風ですが藩邸時代の松とかを残しているので、

日本庭園ぽくもあります。なんか入学案内かなんかの写真を撮ってましたが、ここの写真を見たら

入りたくなっちゃうよなあ。

写ってませんが、右側の建物はバイオ科学系の学部で、白衣の学生さんもウロウロしてます。



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今回ガイドを務めてくれたバイオ専攻の女学生さん(このボランティアをするのは大変名誉な事らしい

見習いの後輩たちが真剣にメモしてたのが印象的だった)が

「校内で私が一番好きな景色です」と紹介してくれた小礼拝堂のたたづまい。

ちょっとジュリエットが出てきそうですね。



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ここはプロテスタントなので、マリア像はありません。右側の小さなオルガンは、昔学校によくあった

足踏み式のリードオルガン。数年前に修復され、今は演奏できるそうです。今は修理も調律もできる

技術者が少なく、修復は大変だったようです。

この音こそが、日本の教会と学校音楽の原点ですからね。

アメリカから輸入されたリードオルガンを、浜松の家具職人山葉寅次郎が初めて複製製作した所から

世界のヤマハは始まっています。



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ここにもパイプオルガンが。うーんこれだけ小さいと。



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さて見学時間も終わりに近づき、裏側の階段を降りる。これキャンプ場じゃん。と言いたくなる

急勾配。ヴォーリズは日本の湿気対策のため、あえた校地を平らにせず、自然の地形をそのまま生かして

各校舎を分散させて、渡り廊下でつないでいますが、急勾配だと階段ですね。



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降りたところに、森の中のお城の様な建物。音楽棟です。

思い切り音を出していい様に離れたところにあります。軽音楽部の部室はここじゃないでしょうけどね。

今回の旅で、私は次回の主役にしようと思っている琴吹紬の学生生活の姿をはっきり定めることが

できました。

大金持ちのお嬢様でありながら、親の敷いたレール(一人娘だから養子とって、跡継ぎを産む)を

歩むことを決して良しとしない女性。

彼女はこの大学で、本当にやりたいことを見つけられるか?

書きたくなりました。行ってよかった。


ガイドしてくれた学生さんにも言いましたが、ここと豊郷小学校との大きな違いは、

「豊郷は旧校舎で小学生がいないけど、ここは学生が現在も使っている。つまりヴォーリズの

理想そのままに生きている」ことです。いい体験でした。ありがとうございます。


ここで終われば、格調高いレポートですが、やっぱり写真撮ると載せたくなる。

蛇足3題。




駅への帰り道、関西ならではの50円自販機。お嬢様も買うのだろうか?

買うのだろうな。




あとは夕食、阪神百貨店のいかやき。ここでしか食べられない。




そして梅田は”きじ”のお好み焼き。今回の旅で最も高価な夕食でしたが、さすが粉もんの王者や!


 
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