2011年6月 

 

  題名 「発明王」


                          

                             SIGMA DP-1


  最近ますます車内のiPhone利用者が増加している様に思います。

ギャラクシーさんも頑張っていますが、これはドコモというキャリアに対する忠誠心

の高さが大きな関係を持っていると思います。

とにかく、あの四角い筐体をピンクとかのソフトケースに入れて、十字キーボードで

ばんばん入力している名古屋嬢たちを見ると、

「爪の長い女性にはiPhoneは受け容れられないだろう。」なんて言っていた評論家を

大笑いしてやりたいところです。

流行だから、というより使い易いから使う、と言う人が増えているような気が

します。


iPhoneもこれだけ普及し、操作性に慣れてしまうと、どんな多機能の携帯がでても、

もう乗り換えることをせず、iPhoneの機能の進化の方に期待する様になるのでは

ないかと思います。

自動車というものの黎明期、各自動車メーカーはそれぞれ工夫した、バラバラな

操縦方法をユーザーに強いていました(バイクではかつてシフトペダルと後輪

ブレーキペダルが逆な英国式がありました)。

それが大きなシェアを持つ会社の方式に淘汰されて行ったのです。

現在は操作方法は立派な特許ですから、合わせるのは困難ですが、例えば、

自動車だと、悲惨な幼児の死亡事故に繋がるパワーウィンドウの操作方法について

は、国内では一番直感的で安全(レバーを持ち上げるとガラスが上がり、押し込む

と下がる)なマツダ方式が特許公開され、統一されました。安全でさえこういう

面倒な交渉が必要な特許社会なので、iPhoneがここまで定着すると、他社は厳しい

かも知れません。


手許にApple Wireless Keyboardがあるので、iPod touch第3世代を使ってBluetoothのテストをしました。iPadと違い、画面が小さいのが難点ですが、

テキスト打ちの仕事は問題なく出来ます。

どうせ後でMacに送り、iText Proで編集すればいいのですから、あまり気にせず、

がしがし打てる環境はありがたいのです。


 Apple Wireless keyboardは特にケースがありません。適当なのはないかと

100均に行ったら、プラスチック製でぺなぺなの書類ケースがありました。

最初出来るだけ大きめのB5のを買って帰りましたが、残念ながら僅かに横幅が

入りません。改めてA5のを買いに行ったのですが、今度は奥行きがありすぎるのが

不満。

いっそこのケースをiPod touchのテキスト打ち環境の土台にしちゃえ、と

考えました。


蓋を90度位に開いて固定できるようにします。

こういう小物は、かつてはまっていたミニ四駆の部品で試作出来ます。

FRP製の補強バーですね。この開いた蓋にiPod touchを立てかける訳ですが、

滑ってくるので土台に止め具を二つ付けます。これもミニ四駆のローラーを

使いました。

横置きしてみるとなかなかいい感じ。

ただし膝の上で使うと、あまりにもペナペナなので、プラ板で補強しました。


 次にMacBookの様に手前をパームレストにする様にしようと思いました。

このケースのフチは、結構処理がいい加減で、手に優しくないのです。

私はハンコを押すのが大変下手なので、綺麗に押そうと思い、やはり100均で

買った印鑑マットがありました。よくある緑色のゴムのやつです。

ほぼ正方形のマットを真っ二つに切り、下側に置き、その上辺にキーボードを

設置します。

位置的にはいい感じです。厚みがないので、手がフチに当たる違和感は解消され

ません。もう一枚使い、接着剤で固定。


100均で揃える材料って、こういう試行錯誤ができるから(失敗してもあまり

惜しくないから)いいですよね。

iPod touchの予測変換は、なかなか賢いので、私にはMacで入力するより、

使いやすいような気がしてきました。

テキスト打ちだけなら、アホみたいに電池が持つのも結構です。

ただ、この小さな画面で文字うちするのに、老眼ではきついので、設定を変えて

表示を大きくしていますが(横15文字)、変換候補は小さいままなのがやや

不満です。これは仕方がないのでしょう。


 これ、結構実用になるので、皆さんもお作りになってはいかがでしょうか。

 
メールを送信