ハッピーボッチ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キャプレンスタッグ ハッピーボッチ!
2022年1月
「老後の楽しみ」
                               
iPhone7plus              
昔買ったカメラは仕事変わった時、ほとんど
全て中古カメラ屋さんに買い取って家計の足しに
してもらいましたが、最初に買ったライカM3だけ
は手放す事が出来ず、家族の了解を得て手元に
残していました。
私のライカM3は1955年前期製造。
私の生まれは1954年4月ですが、ドイツの
フォトキナでライカM3が衝撃のデビューをした
のが1954年秋でしたので、おそらく世界中の
カメラ好きが初めてM3を手にしたのは1955年に
なってからだと思われますので、まあ私のM3は
ほぼほぼ
「生まれ年のライカ」
と言って差し支えないと思います。
ちなみにレンズは、正真正銘1954年製の
ズミクロン5CM/2.0。
沈胴式の美しい筐体は、ひと世代前の
バルナックライカ時代のL39スクリューマウント
で、レンズアダプターでM3につけています。

iPhone7plus
その後デジカメの時代を経て、写真はiPhoneで
撮る様になり、ライカM3は年に一回くらいしか
フィルムを入れて撮影することはなく、たまに
手にとってシャッター音を楽しむだけになっ
てしまいました。
今年(2022年)明けて久しぶりに写してみたく
なり、さてフィルムを買わねば。と思って
調べると、国産フィルムはすでになく、
わずかに残る海外製も大変高価で1000円以上。
中日カラーで現像+CDROM焼き込みで1000円
以上かかりますので、写真24-36枚撮るのに
2000円以上のコストと言う訳で、とてもじゃない
けど今の私が出来る趣味じゃない。

そこで思い出したのがマイクロフォーサーズ
(4/3の意味)と言われる、昔でいうAPSカメラの
フィルムサイズのCCDを持つミラーレス
一眼カメラ。
もう発売して10年以上経ち、当時からライカ等
オールドレンズを付けて撮影出来る事は知って
いましたが、CCDサイズが普通の35mmフィルム
カメラの半分しかなく、例えば50mm標準レンズ
は倍の100mm中望遠レンズとなり、オールド
レンズのいわゆる
「美味しい」
周辺の収差など、コンピュータ設計のデジタル用
レンズにはない味のある周辺部分は使わない。
最近の受像CCDの解像度は銀塩フィルムを
凌駕しているので(この意見には同意しかねる
が)設計の古いレンズは力不足。などの評価
から、当時は考えてもいませんでした。

ですが流石にこれだけフィルム事情が困難に
なると、せめて
「生まれ年のレンズ」
だけは使ってやらねば。と思いヤフオクを検索。
「売れなかったので値下げした」
という2012年製の高級入門者用(変なジャンル)
マイクロフォーサースカメラ
「パナソニックGF-5」
が3500円で出ていました。しかも私ヤフオク
なんて何年も落札してない(出品は時々した)
ので
「1000円オフクーポン」
付き。これならば一回フィルム買って現像を
思えば余り変わらない。
ライカのL39マウントレンズをこれで使うのには
マウントアダプターが要りますが、アリババさんで450円しない。
「出荷が大幅に遅れる中国の旧正月までには
買わねばならない」
という謎のバイアスも働き、一挙に動きました。
以下作例

Laica Summicron 5CM/2.0

Laica Summicron 5CM/2.0 
後ろの液晶を見て、ボタン一つで拡大モードに
なるので、普通のライカよりも一眼レフよりも
ピントは合わせやすい。

Laica Summicron 5CM/2.0 

Laica Summicron 5CM/2.0 
ズミクロン特有の後ボケ、前ボケも綺麗。

Laica Summicron 5CM/2.0 
じっくり撮れば十分にシャープ。サービス版
くらいのプリントなら問題なさそうだ。

Laica Summicron 5CM/2.0 

Laica Summicron 5CM/2.0

Laica Summicron 5CM/2.0 

Laica Summicron 5CM/2.0 
F5,6くらいで7m~∞くらいの被写体流し撮り
(大昔はこれをオートフォーカスと言った)は、ブレッソンの時代からこの手の小型カメラの
得意技ですが、マウントアダプタが安物な
せいか、無限遠の風景写真は絵葉書補正の入る
iPhoneには敵いません。
その他ビデオ撮影時の外部カメラ端子がない。
など入門機特有のダメダメさもありますが、
まあその辺はiPhoneに任せるとして(何でも
出来たら出来たで純正レンズ買いそう。中古でも
レンズは1万以上する)、
何よりも一番気に入っているのは

iPhone7plus
めちゃくちゃかっこいい事。
デザインがライカ系にも一眼レフ系にも媚びて
いない、メビウス(宮崎駿、大友克洋、鳥山明
など日本の漫画界に大きな影響を与えたフランス
の漫画家・イラストレーター)の作品を彷彿と
させる柔らかいデザインのカメラと、無骨で
メカニックだが先端のフードがレトロでキュート
なレンズ。
右下に”L”のロゴがありますが、これは純正レンズ
がパナソニックと提携のあるライカ社の設計
だったからなので、このズミクロンにぴったり
です。
3000円弱のこのカメラで、
生まれ年のライカレンズには当分活躍して
もらおうと思います。
 
 
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