ハッピーボッチ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
キャプレンスタッグ ハッピーボッチ!
2021年9月
「かげきしょうじょ!!を見なさい!」
                                             資料映像
2021年夏アニメの自分的ベストスリーは
小林さんちのメイドラゴンS
Sonnyboyと、この
「かげきしょうじょ!!」でした。
人気少女漫画をアニメ化したこの作品は、
紅華歌劇団に入るため、紅華音楽学校に入学した
少女達の話です。紅華歌劇団とは宝塚歌劇団を
モデルにしており、歌舞伎を愛する178cmの
規格外少女、渡辺さらさが、男性恐怖症が
酷すぎて国民的アイドルグループを強制卒業
させられた奈良田愛と出会うところから
始まります。
どうです?面白そうでしょ?

そして個性あふれる同級生たちと、未来の
トップスターを目指す。という
爽やか青春スポ根もの。
ではあるのですが、宝塚のシステムや少女たち
一人一人のエピソードが実に緻密で、作画も
全く崩れがなく、軽快で少女たちの可能性を
感じるオープニング曲と、実際の
宝塚ミュージカルの作曲家の方に依頼した、
これぞ宝塚!というエンディング曲。
原作の面白さもあって、視聴者の絶大な支持を
得ました。宝塚を全く知らない若い層にも
「いっぺん宝塚の舞台を見てみたい」
と思わせる大傑作で、Twitterでもアマゾン
レビューの評価でも、あの京アニのメイドラゴン
を凌ぐ勢いでした。

しかし、世間の認知度は意外と高くは
ありません。
この作品は他のアニメ作品と同じく深夜帯に
地上波放映され、視聴率(CM収入)より
ブルーレイディスクとか、グッズの収入を
あてにしているビジネスモデルです。
ところがオタクが好んで求める様な、美少女で
萌える内容は全くないのです。
東大越えの競争率を勝ち抜いて、1095人の
無念の涙の上に入学した少女たちですから
当然美少女揃いなはずなのに、そういう面の
強調がない。
とにかくファンに愛されて、劇団に認められて
トップに這い上がる事を夢見てひたすら励む
ストイックな物語です。

この点で、2話収録で7000円という、日本の
おかしい価格設定(全話で4万円越え!)の
ディスクを買うオタク層の食指が動かない作品
なのです。彼らはこの作品を絶賛するのですが、
このコロナ下、少ない収入から買うディスクは、
どうしても萌え系になってしまう。

全国で千台くらいしかないモニター機で決まってしまう視聴率も変でしたが、
1クール分で4万もするディスクを買う千人ぐらい
のファンで、二期が決定するのも、どうかと
思います。頼みの綱の海外配信も、少女歌劇と
いう、日本の独自文化が舞台なだけにイマイチ
ブレイクしない。

この作品は、皆さんがかつてテレビにかじり
ついて毎週見ていた6時-7時台のアニメの
正統なる後継者。しかも当時の突っ込みどころ
満載のストーリーの破綻が一切なく、
現代のアニメ作品に要求される、当時とは
比べものにならない作画品質。
高度な声優の演技。
音楽の素晴らしさ。
それでいて少女漫画の王道!
つまり私たちが子供の頃、夢中になった
「アタックNo.1」
「巨人の星」と言った作品を、思いっきり
品質向上(リファイン)させた大傑作。
と言って過言ではありません。

ぜひ配信サイトでまだ見れる
「かげきしょうじょ!!」
を見て、ファンになってください。
多分秋アニメを見るまでもなく、
私的には2021年最高の作品でした。
いや、ここ5年でも最高かも。
原作ファンにも宝塚ファンにも概ね好評な
この作品ですが、いかんせん見ている人が
少ない為に、二期の声をまだ聞けません
(隔月誌掲載のため、原作のストックが足りない
せいもあります)。
世間の話題になったのは、世界に一点しかない
コラボの銭湯ののれんが、馬鹿野郎に盗まれた
記事だけ。

どうか、皆様。かげきしょうじょ!!を
ぜひご覧ください。
配信サイトで見ていただくと、それだけ
この作品が評価された事になります。
絶対損はさせません。


「2021年秋アニメで気になる作品」
今回は新作が多い印象です。
◯二期以降
・異世界食堂2
→一期は今だに見てしまう。異世界人がやって
くる食堂。
・鬼滅の刃 無限列車編/遊郭編
→説明不要ですね。ただ今期は映画版の
リメイクが中心。新作遊郭編は2022冬期。
・ルパン三世 PART6
→これも同上。今期から次元大介が小林清志から
大塚明夫に代わったが、大塚さんも大ベテラン
なので不安はないだろう。
・やくならマグカップも 二番窯
→一期評判の良かった高校生陶芸もの。後半の
声優による多治見市紹介は、好きずき。
・半妖の夜叉姫 弐の章
→前期は高橋留美子だし、なんとなくみていた。
・無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール
→待ってましたの大傑作。これがあれば他は
駄作でもいい。

◯新作
・王様ランキング
→あまり注目されない地味な王子が
王様ランキングを駆け上がる話らしい。
・海賊王女
→18世紀の大西洋を股にかける少女の冒険活劇。
・吸血鬼すぐ死ぬ
→題名の通りのギャグものらしい。
・古見さんは、コミュ症です。
→コミュ障の少女を好きになる話。
・最果てのパラディン
→パラディン(聖騎士)目指す、自分が何者か
わからない少年。
・サクガン
→小惑星帯で鉱山を開発する開拓者の話。期待。
・さんかく窓の外側は夜
→心霊探偵コンビの話。原作漫画は
ベストセラー。
・終末のワルキューレ
→北欧神話の新解釈。多分面白い。
・真の仲間じゃないと勇者のパーティーを
・追い出されたので、辺境でスローライフする
ことにしました
→題名の通り。こういう長い題名の小説、
流行ったな。
・スーパー・クルックス
→一攫千金、最後の大仕事の強盗作戦に
あつまる究極のメンバー。12人もいるのか。
・先輩がうざい後輩の話
→新入社員をいじる女性の先輩の話はあったが、
これは逆パターン。原作漫画はかなり人気。
・大正オトメ御伽話
→舞台が大正なので。
・月とライカと吸血姫
→子供のころ夢中になった米ソの宇宙開発競争を
アレンジした異世界もの。ライカはソ連の
人工衛星スプートニクに乗ったライカ犬。
・ブルーピリオド
→今期期待作。美大受験をテーマにした。
受験スポ根もの。
・舞妓さんちのまかないさん
→祇園の置屋で働く女中の少女の話。
・見える子ちゃん
→妖怪変化が見えるのに、見えないふりをする
少女の話。
 
 
  index
最新
2021年8月
2021年7月
2021年6月
2021年5月
2021年4月
E02F8F74-3C9B-4C0A-9E11-177084B80EC1.html202108.html202107.html202106.html202105.html202104.htmlshapeimage_9_link_0shapeimage_9_link_1shapeimage_9_link_2shapeimage_9_link_3shapeimage_9_link_4shapeimage_9_link_5