2011年8月
 
  題名 「夏のお約束」
                               SIGMA DP-1
 
今年はお盆休みが取れまして、なんと5連休。そんなにくれなくてもいいのに、とは思いましたが、
まあ貰う以上は有意義に、と思います。
 
「初日はのんびり。」と思いましたが、結局初日から海に行ってしまいました。
今回の目標は
「海に浸かる。」です。そうです。ここ最近の私の海詣での主たる目的は、
「潮風に吹かれての読書。」でございまして、海岸線から遥かに下がった、売店前のデッキチェアに腰掛け、のんびり読書。耳につけた
「KOSS SPARK PLUG」からは、
「The Season of Love(松岡直也)」ですね。キリンフリー(300円!)を飲みながら、のんびりと。
 
で、考えて見れば、昨年から海には入ってないや。
「海水浴※」ってぐらいで、体に良いに違いない。昨年のプール取材の為に購入した海パンを穿き、上はTシャツという気軽な格好で
バイクに跨がった私は、猛暑の中、海岸に向かったのでした。
 
※昔の英国では、海岸に馬で牽かせた水浴機という、覆いのある小さな馬車みたいなのがあり、淑女はそれに乗って
 海に入って、床の穴から着衣のまま海に浸かった。これ本当。その後の日本でも女性の水着は長袖長ズボン。
 短くなったのは、多分、ベルリンオリンピックの
 「前畑頑張れ!(日本女子初の金メダル)」以来。
 戦後のビキニ登場は、ビキニ環礁の水爆実験から命名。それぐらいの衝撃!と言う事だが、写真を見るとどう見ても
 精々セパレーツである。当時のJALパックのCMコピーで、
 「ハワイではビキニでも平気です。」とあるので、国内では平気でなかった訳である。
 
 海に着いて、履いて来たサンダル(法令遵守、踵紐付き)を濡らしたり、砂まみれにしない為に、駐輪場から裸足で行こう
 としたのですが、これが大失敗。砂浜に入った途端、異様な熱さで、歩けません。もう残酷焼き状態。
 慌てて戻って、サンダルを履いて出直しました。さすが今年の猛暑は半端じゃないや。
 無事入水し(なんか自殺の様ですが(笑))、泳ぐでもなく歩くでもなく、のんびり浸かっておりました。
 ユーミンが変装して深夜のデニーズで、世間話に聞き耳立てて作詞のネタにする様に、私もレイバンのサングラスで、
 視線がバレない様に、周囲の若い衆の話を聞いておりました。
 ラノベ作家として当然でしょう(危ないおじさん(汗))。
 
 ぽん、とビーチボールが飛んで来ました。さっきから、
「長島流水プール」のCMみたいな眩しさで遊んでいる、一番元気な女子高生3人組です。投げ返すと
「ありがとうございます。」いい子たちだ(バイトでしつけられてるのか?)。
 背が普通で、一番元気な子。真っ赤なビキニがお似合い。榊原郁恵の歌を思い出しました。
「がんばって、ビキニ買っちゃった。」みたいで微笑ましい。
あと、背も高くナイスバディなビキニの子。ドジッ子っぽい。とんでもないとこにボールを飛ばしてる。
最後が、小柄でおとなしいワンピース。内気な感じ。
「なんだハルヒの3人組じゃん。」
と勝手に当てはめて納得しておりましたが、そのうち男子2人のところにボールを飛ばして、投げ返してもらってました。
「おお、ここから出会いが…。」
しかし、おじさんの邪推は外れ、何事もなかったように…。
「そう小説の様にはいかんわな。」と反省。
ところが、ボールはまたもやその2人のもとへ。
「いかん。危ないぞ、わざと誘ってると思われる。」
もう心はお父さんです(笑)。
案の上、男子はボールを手渡しに来て、話しかけてます。
「キター!リアルナンパシーン!」もう保護者モードはそっちのけ、ワクワクして取材耳です(笑)。
 
 「どっからきたの?どこのガッコ?何年?」
みたいな事を聞いてるみたい。距離があるので、あまり聞こえません。
「俺たち○高」
女の子達が、おー!と声を上げる野球名門校ですが、
「のサッカー部。」と笑っています。
なんだ、結構サワヤカ君じゃん。確かに坊主頭で、真っ黒に日焼けしており、体脂肪の少ないサッカー筋肉マンでした。
結局グループは合流せずに、また女子3人で遊んでます。
「そんなに、ほいほいナンパされないんだなあ。」
結構評価高そうな2人なのに釣られなかったので、また保護者モードで、ほっとしました。
 
 海から上がって、定番の席に座って読書を始めたのですが、なんか、さっきの光景を思い出して、思わず微笑んでしまいました。
まあ読んでる本が本なので(「ベン・トー7」この作品中に白粉(おしろい)という少女がおり、彼女はかなりやばい
男同士恋愛小説を書く腐女子なので、主人公のちょっとした言動に、「ほぅ。これは使える。」とか変な妄想をする)、
ついへんな所に気づいてしまったのですが、
あんなに元気にハルヒ役を演じていた赤ビキニ嬢は、男子が来た途端、ワンピースちゃんの後ろに隠れて、しゃがんで首だけ
海から出した格好、代りに応対は全て一番背の高い子が、立ったまましていた事。
女子だけの時と、混合の時は、それぞれの役割が変わるのか?
勉強になりました。
やっぱり取材は足を使え、とは真実ですね。
まだ歩くと、足の裏痛いですけど。