ヤドカリの貝殻
 
 
2017年4月
 
「お生誕」
(↑唯一来た誕生日カード。なかなか立派な企業じゃないか。誕生日を
 お祝いしてくれるとは。クーポンとかじゃなく(褒めてない(笑))
 
実は小生、4月16日で63歳になりました。
特に目出たくはありませんが。
たまたまこの日は日曜日でイースターでしたが、今年から日曜休みとなった
私は休日でしたので、まあ教会に行こうかねと。
このイースターという行事、商魂逞しい日本の業界が、ポストハローウィンと
して盛り上げようとしている行事だそうですが、無理じゃないですかね。
キリスト教徒にとっては、イエスキリストが十字架に付けられ処刑された
三日後に甦ったという記念日ですので、クリスマスなみに重要なのですが、
一般的に信仰がなければ、何?それオカルト?な話ですよね。
救い主が生まれた!というクリスマスなら、キリスト教の信仰がなくても
受け入れられる日本人(ただし12/24と思ってる人大半(笑))。よくわからない
ハローウィンも、仮装が出来るぞ!で定着しました。
卵を隠して探す?
イースターの前、カトリック教徒は、主の受難を共有するため、長い禁欲生活、
ある人は、肉を食べない。ある人は歌舞音曲を慎む。実際断食する人も居る。
エキセントリックな宗派では、笞で自分を打ったりする。
ある欧州人の回想で、子供の頃受難週はずっと黙って壁に向かって座って
なければならなかったとか。何それ?恵方巻き?ですよね。
で、その受難週の直前に
「これから耐えなきゃいけないから、思い切り肉喰っとこう!」
というのが、謝肉祭(カーニバル)です。
カーニバルと言えばブラジル。
こっち流行らせた方がいいんじゃ?という正論もSNSではチラホラ。
ブラジル風ダンサーズが、2月〜3月の真冬に踊り狂うのも一興ですよね(笑)。
 
とにかく、このイースターという行事、めんどくさいんですよね。
毎年動く。
「春分の後の最初の満月の後の日曜日」ですので、28日位の間隔で動く。
元々イエスはローマの祝祭の時に処刑された(当時重要な犯罪者の処刑は
人気行事の一つだった!)ので、これはローマの春祭りの決め方なんですね。
ローマに迫害されていた初代キリスト教徒にとっても、これは都合がいい。
ローマ人がお祭りで飲んだくれてる間にコッソリ、復活祭を祝える。
実はクリスマスもローマの冬至祭で、同じ様に誕生日が祝いやすかったので、
こちらは、かなり強引に決められてます。
ユダヤ地方に詳しい学者によると、羊飼いが羊を放牧するのが12月。は無理
だそうで(草生えてない(笑))、イエスの誕生日は本当は夏だったのでは?と
言われています。
 
私の生まれた1954年は、4/18がイースター。つまり誕生日の16日は受難日
だったんでした。母が命がけの難産で生んでくれたのが、こんな私でごめん。
0歳にして最初のイースターを迎えた私は、今年で64回目のイースターですが
もっとイースターが早いと、例えば64歳で66回目のイースターを迎えたり
します。誕生日がイースターは
1995年(41歳)、2006年(52歳)に次ぎ3回目。次は2028年なので、
ちょっと無理でしょう。多分生きてない。まあ努力したいです。
 
ところで今回、前日の4/15朝、大変珍しい体験をしました。
通勤途中に
「宗像神社」という神社があり、その脇に稲荷社があります。
ここが現場です。これは帰宅途上の夜桜ですね。
この裏手で、この神社はポケモンスポットなので、時々自転車を止めて
ゲットしたりする(通常がポケモンGOプラスで走りながらゲット)のですが、
突然後頭部に衝撃が!
人にどつかれたり、ボールがあたったりするよりずっと軽い
「どっこいしょ!」みたいな衝撃でしたが、2回に渡ってそれがありまして
慌てて、上を見ると、カラスが電線に飛び移って”カアカア”言ってました。
 
再現図です。
攻撃されたというより(攻撃ならくちばし使うだろ)、
一回休憩されたと言う感じ。
資料映像
たまこマーケットで言えば、北白川たまことデラ・モチマッツィですね
この絵は第一話の、デラちゃんまだ痩せてるけど、たまこは泣いてる。
鳥というのは、そんなに重くないので、まあ少女でも支えられるのでしょう。
終わり頃の、餅食い過ぎでまん丸に肥満したデラちゃんは相当重そうですが。
 
この数奇な体験を数人の知り合いに伝えた所、科学的な感想は
「最近は産卵期なので、カラスも気がたっていたのでしょう」という物でした。
カラスは不吉な生物。という意識があり、特に都会ではゴミを漁ったり、
カラスは害獣扱いですが、山に住んでいたカラスを住めなくしたのは人間です
から、気の毒ではあります。私が不吉だと気に病まない様にとの配慮でしょう。
 
でも日本では古来カラスは、サッカージャパンのエンブレムにもある
八咫烏(ヤタガラス)に象徴される様に神獣でした。ヤタガラスは大和王族を
大和に導いたとされる神秘の鳥で、これを祀った神社が蹴鞠に深い縁があるため
サッカー全日本代表が採用したとの事(もう戦前かららしい)。
資料映像
結構この事件をファンタジックにとらえる方もいて、一番気に入って
採用したのが、
「誕生日前にカラスが厄落とししてくれたんですね」
そういえば男の62歳は後厄(数えだとずれるけど)。なるほど腑に落ちるね。
とにかくこういうポジティブ志向はいいですね。
 
ちなみに、八咫烏以外で、カラスを神鳥としているのは、広島の厳島神社。
平氏の一族が宮島に定住し、神社を造営したいと思ったとき、一羽のカラスが
飛んできて、場所を示した。と言われており、いまもその事を記念した
古い方の社(今の厳島神社とは少し離れる島)の神事には、必ず二羽のカラスが
現れ、供え物を食べて行くそうです。
カラスは犬より知能が高いそうですから、この行事を覚えていて、ここを
縄張りにしているつがいが、代々この行動を続けているのでしょう。
で、この厳島神社の主神が、海の守り神と言われる三柱の女神(桓武平氏は
東国から瀬戸内に入り、海上交通を制して力を付けた海の武士)すなわち
「宗像三神」なんですね。ちょっとぞくっとしました。
「宗像神社の横でカラスに乗られた男」
なんかラッキーにゾクソクします。神道信者ではないのですが、こういう
古来伝承大好きなので。
一遍厳島神社行ってこよう。
 
で、翌朝は打って変わって教会へ(このへん日本人(笑))。
今、クリスマスとイースターにはお邪魔する事にしてるのは、今池の
「日本福音ルーテル名古屋教会」
前にもご紹介したヴォーリズ氏の設計の教会です。特に感動の少ない外観に
比べ(失礼)、礼拝堂内の美しさ、荘厳さは圧巻です。
この大きさだと、残念ながら現代の耐震基準では補強に無理があるとの事で
取り壊しが決定しており、高名な建築家さんによる新しい教会堂建築が
計画中だそうですが、それなら取り壊しになるまでは、お邪魔したいと思います
名古屋市もさっさと文化財指定して、耐震工事に助成金出せば良いのに。
神戸女学院校舎群や
豊郷小学校旧校舎群以外では
まだヴォーリズ建築の本当の良さが評価されてないのでしょうね。
戦前当時の木造名古屋城再建も、私は面白いと思いますけど、明治以降の
名建築が耐震の問題で次々姿を消して行くのは悲しい。
 
で、帰りにトラブりまして!
 
いや、八事に出来た三河の超人気パン屋
「パンのトラ」で昼食。名物のカレーパンとクリームパン。
店内に座って食べるスペースがあり、コーヒー一杯無料が嬉しい。
ここは虎だらけで、自販機(笑)
車止め(笑)。
で、その帰りにこれも三河ポークの名店
「ブリオ」で串カツ(値上がりした分、がっつり大きくなった)と
新製品豚の唐揚げを頂く。
s
ここも外のテーブルでいただく時、コーヒー一杯無料です。
なんの事はない。トラとブリオでトラブリのシャレでした。
 
そういえば、長久手のあのパン屋、しばらく行ってないなあ。
外のテラスでパン食べると雀が来るんで可愛いんです。パン屑まくと。
いわゆる一つの、
「TDLでは、ゴミ一つ見逃さない清掃スタッフが、パン屑だけは掃除しない
んです。パン屑をついばみに来る小鳥も、大事なキャストだから(甘〜い!)」
ですね。
 
カラスは来ないけどね(もういいから(笑))。