ヤドカリの貝殻
 
 
2014年12月
「と、思いきや」
 
 
ナゴヤの方で、”ピアノの森”コンプリート@108円作戦”を取り上げましたが、
今のところ、あと5冊になりました。二次審査と、ファイナルは360円出して
買いましたとも。正直この作品は、カイの弾いているところがあればいい。
そんな気もします。
パン・ウェイの貧しい生い立ち、とかどうでもいいかも?と思いますが、
パンが過去のしがらみ=中国マフィアとの関係をきっちり〆たやり方は、
これから、超有名音楽家になるカイに忍び寄る影(生まれ育った森の端の
暗黒部分)を断ち切るには、参考になるかも知れない。
今後はこのエピソードと、阿字野宗介、奇跡の復活が話のメインになりそうな
気がしますが、恋の行方も気になるなあ。
カイの方は彫師のお嬢さんと添い遂げるのか?
雨宮修平と便所姫は、カイリスペクト組同士で、急接近か?
阿字野とカイの母、レイコ(15でカイを生んだからまだ27!)は?
でもレイコ 娼婦だしなあ。
実は本当は阿字野はカイの実の父では?
楽しみな展開ですが、カイはもう最高峰を極めたので、コンクールには
出ないだろうし、コンサートシーンとか、出てくるだろうか?
25巻で終わっても良かった作品ですが、もう少し続きを見たくもあります。
 
さて、同じように続編が気になるシリーズ。
「物語シリーズ ファイナルシーズン」が9月に刊行された、
「続・終物語」でついに完結しました。
ほんとうは終物語(上・中・下)で完結するのですが、続はちょっと違う
切り口で(ま、パラレル的な?)、面白かったです。
最後まで語られなかった、
「阿良々木暦は大学に合格したのか?」ですが、まあ時系列ではその後になる
「花物語」で、暦は親から(卒業祝いと言っているが)買ってもらった、
ニュービートルを乗り回している(駿河に心底”がっかりだ!”と言われる(笑))
ので、まあ合格したんじゃないか?と思う。
落ちたのに車買ってやるほど、暦の両親(二人とも警察官)は甘くはない気が
するし。
 
というわけで、今月になってようやく最終巻を手にした、私です。
この1300円〜1600円もする講談社ボックス文庫を、新刊で変えるほど私は
立地が良くない、いやリッチではありません。
といって、BookOffに並ぶのを待つほど気が長くもない。
ていうか、この本はBookOffには、まず出ない。
そこで、まんだらけに行く訳です。題して
「ファストリーダーを狙え!」
どういう訳か、世の中には所有欲はないが、誰よりも早く新刊を読みたい方が
おられるようです。後は”初回特典狙い”なのかも知れませんが。
こういう方は、きっと手袋をして読むのだと思いますが、奇麗に読んで、
すぐにまんだらけに売るのだと思います。
大体1ヶ月以内に、この初刊読者の高額買い取り品が並びます。
まんだらけは、奇麗な本しか買い取らないので、大体1300円の本が1000円位で
並びます。
 
これを、じりじりしながら、じーっと待つのです。これを私は
「ドモホルンリンクル待ち」と読んでいます。あのポタポタ垂れる液を見つめる
(本当にあの仕事、あるのだろうか?)あれ。
ところが、金がなく、忘れっぽい私は、大抵忘れます(笑)。これを
「モズの早贄」といいます(なんか前にメルマガでかいた)。
今回は12月になって、まだ買ってないのを思い出し、急いで買いました。
これ、結構悔しいのです。
なぜなら、何冊も並ぶ目当ての本は、ファストリーダーものではなく、
のんびりリーダー、もしくはファストリーダーのセカンドハンド。
でも1000円(まんだらけはダンピングしない)。
 
 
まあ、名古屋にまんだらけが出来て、こんな贅沢な悔しさを味わえるのですから
よしとすべしでしょう。
大晦日には、
「憑物語」のアニメ作品が放送されるので、楽しみです。
憑物語と言えば、私は斧乃木余継が、八九寺真宵の次に好きです。
いや、ボクロリコンじゃないし。
ちなみに3番目に好きなのは、忍野忍です。
いや、ボクロリコンじゃないし。
でも本当は、”傾物語”に出てきた、幼少期の羽川翼が良かった。
いや、ボクロリコンじゃないし。
八九寺の声を当てている、加藤英美里さん(31歳の美人声優さん)はかの
「魔法少女まどか☆まぎか」で、可愛いマスコットキャラ、
「キュウべぇ(実はとんでもない腹黒)」やったので、
「八九寺いいよなあ」
「でも中の人キュウべぇだから」というオタクな会話が成り立つのですが、
この人は、今期私がもっとも好きだった
「ログホライズン2期」のヒロイン、
「アカツキ」も演じています。
 
資料映像:八九寺真宵(CV:加藤英美里)
 
資料映像:キューべぃ(CV:加藤英美里)
 
資料映像:アカツキ(CV:加藤英美里)
 
アニメには、よく
「小柄、異能あり、主人公を守護」という、私名付けるところの
「護りのものキャラ」がよく登場します。
主人公に密かな恋心を抱きながら叶わない、生真面目な娘。
という設定ですね。
このアカツキは典型で、職業がアサシン(暗殺者)で忍者の属性をもつ、
少女キャラです。もっともバーチャルオンラインRPGが現実化してしまう
この作品の世界では、実は本体の年齢は主人公シロエとほぼ同年代であると、
初期から設定されています。小柄なOLさんってことでしょうか?
この作品では、最初自由にアバターを選んでいたのが、現実として固定される
ぎりぎりで、男性キャラだったアカツキが、本来の小柄な女性キャラを選ぶ。
という設定で物語が始まります。
それを助けたシロエに恩を感じ、
「主君」と呼んで、シロエに使える。という無口なキャラ。
これがいいのです。
ほら、僕ロリコンじゃないでしょ?
まあ、八九寺も22歳だし、忍や余継に至っては何百歳だからね。
 
で、世の中には
「DBZ展開」という言葉がございます。
「終わった!と、思いきや、続く」というもので、
鳥山明が、大傑作、
「ドラゴンボール」を終わらせたくて、編集者(マシリトだね)に何遍も話し、
ようやく了解を得て終わらせる事になり、最終話が掲載されたジャンプを見て
愕然としたという有名な逸話。
「ドラゴンボールは終了します。来週からの鳥山先生の新連載
”ドラゴンボールZ”にご期待ください」と書いてあった。という(笑)。
まあ騙された!と知っても平然と書き続ける鳥山明はただ者ではないですが。
 
なにが言いたいかと言うと、
「続・終物語」が完結し、あとがきがあり、
「はー、暦たちともお別れか」と次のページをめくると、
「さよならは、言わない」
「<物語>シリーズ、ネクストシーズン」
「接物語 西尾維新」
「See you later, alligator」
だと。なんでワニなんだよ(笑)。
鳥山先生と違って、この連投宣言は、おそらく西尾維新自身の意思らしいから
恐ろしい。どうも原作を書き、原作の台詞一字一句替えない、シャフトの
アニメ化を見て、さらにDVD、ブルーレイ付属の副音声を、原作者自ら
台本を書き(前代未聞)しているうちに、アニメの映像からのインスパイヤが
西尾維新の物語シリーズ世界を、まだ当分終れないほど膨張させているらしい
のです。本もアニメも大傑作ですので(まあ主人公が少女たちと戯れる話。
というのが本題ですが(汗))。
物語シリーズと並行して何シリーズも並行して書き、
「刀語り」の時は、毎月で12巻連続とか、最近は週刊少年ジャンプに読み切り
短編を毎週とか、超多作で速作な西尾維新の事だから、すぐ始まりそうな気配。
 
まだ、もう少し死ねんな。
 
読者をほっと安心させた、なんちゃって完結編でした(笑)。