ヤドカリの貝殻
 
 
2015年4月
 
「Happy Birthday to me!」
 
4月生まれのわたくしですが、まあこの歳になると、誰も祝ってくれるでもなし。
遠く離れて自活している子供達に、ラインで
「ところで、今日はなんの日か判るか?」と送っても、
「さあ。。何の日だったか」
「何か俺に言う事はないか?」と書いても、
「あ、お疲れさま」とか、知ってて返す鬼畜ぶり。
 
そういう訳で、すっかり諦めた私は、もうやけくそで、自分のためのご褒美。
疲れきったOLみたいに(失礼)、なんか買う事にしたのでした。
とはいっても、本当に欲しい、
「自動二輪普通免許解除(〜400cc)とスズキジェベル250cc」は高価すぎて
手が出ず、もう少し予算を落として、
「物語シリーズ全話ブルーレイBOX」とかは、趣味性が強すぎて、無駄使いの
罪悪感が半端ない。
結局日常系で、しかも実益に叶うもの。
ついでにくいしんぼ欲求を満足させるもの。
と、思っていたら偶然ですが、オーブントースターが絶不調に。
ちゃんすっ!(買う気満々)
オーブントースターって、昔より全然使えなくなっているの、ご存知ですか?
PSE法とかの影響と思いますが、昔のような単純なヒーターではなく、
温度調節するサーモスタットが必須です。
これが、火災を予防するためにすぐ電気を落とす。
うちのはかなり古いのですが、このサーモスタット型で、その判定が劣化と共にだんだんシビアになってきていました。
結局設定パンをおいても、ヒーターが赤くなっているのは、わずかな時間。
つまりちっとも焼け色がつかないのです。
 
実は前々から電気オーブンが欲しいなと思っておりました。
内部にファンがあり、熱風を対流させるタイプ。
流行のノンオイルフライヤーと同じ方式ですな。
既に何年も前から目星は付けておりました。
「コンベクションオーブン TWINBIRD TS-4118B」  定価16,200円。
いつもamazonでチェックしていたのですが、値引きして12.000円くらい。
「欲しいなあ。買えんなあ」と諦めていました。
今回誕生日シンドローム+オーブントースター不調でamazon検索したところ、
な、な、なんと!
6,454円に!amazonだから配送料無料ですしね。
流石にこの誘惑には勝てませんでした。
翌月、翌々月に至る禁欲生活と引き換えに(という程ではないが(笑))、
ポチっと、してしまいました。
 
ヤマト猫様の配送状況を何度も確認し、いち早く営業所に取りにいく程の
ワクテカぶり。我ながら、
「遠足前夜の小学生かよっ!という程の一大イベントになりました。
 
という訳で、我が家にオーブンがやってきました。
記念すべき、マイファーストベイクですが、近所の安売りスーパーで見つけた
「イベリコ豚(解凍)」に決定。割と小振りな切れだと、二切れパックで
300円台です。スペイン産とはいえ、所詮冷凍肉ですからね。
ドングリで育てるというイベリコ豚は、脂身の旨さが極上。
とはいえ、その脂身を全て摂取したらこれはカロリーがえらいことになります。
フライパンで十全に油を落とそうとすると、焦げてしまう。
予熱されたオーブンで、じっくり焼いて、脂身を落とすのが吉です。
うまく行きました。
旨い!残された脂身のとろりとした甘み。いささかの臭みもない肉。
「買ってよかったー」という至福の瞬間でした。
(写真がないのが残念です。旨くて喰ってから気づくという(笑))
同梱の天板に、アルミ製のクックシートを敷いたのですが、やはり周辺から
脂身が染みだし、天板の掃除が大変でした。
 
2回目はハンバーグを作りましたが、この時は100均で、
「オーブン用アルミ皿。6枚セット」を購入。小振りですが、トースト用の
網に載せて焼けるので、後片付けも便利。
(写真がないのが残念です。旨くて喰ってから気づくという(笑))
 
失敗したのは、ホットケーキミックスを使ったケーキ状のもの。
このアルミ皿を使ったのですが、浅すぎて溢れ、輸送中に大半が溢れる。
出来自体は悪くなかったのですが、まあホットケーキとクッキーの中間的な。
(写真がないのが残念です。味は普通でも喰ってから気づくという(笑))
 
あと、リベンジを誓ったのは、ローストビーフ。
オージーのもも肉ブロックを使って、アルミ箔に包んで焼いたのですが、
焼きすぎた(涙)。
なんか固いレバーみたいのを、もそもそ飲み込んだ。
(写真がないのが残念です。不味くても喰ってから気づくという(笑))
 
大成功は焼き芋です。イベリコ豚と同じスーパーに行ったのですが、
そこはやけにサツマイモの品種がありました。
最初は定番で声優(けいおん!の平沢唯の声)豊崎愛生さんイチオシ(彼女は
徳島県出身)の鳴門金時を手にしたのですが、横に
「石川県名産 五郎島金時」というのがあり、これを買ってみました。
江戸時代から続く石川県の伝統野菜でほっこりした栗に似た食感だそうです。
早速クックパッドのレシピを参考にして、アルミホイルに包んで160度で90分。
色白で、上品な甘み。まさに石川県出身の洲崎綾(たまこマーケットの
北白川たまこ)さんというか、つむぎちゃん(シドニアの騎士二期で洲崎さんが
演じる、なんだかキモ可愛い生命体)というか。流石の焼き芋になりました。
鳴門金時以外にも、関東の王者、紅あずま。九州の新鋭、紅はるか。そして別格の存在、種子島 安納芋と、強豪ひしめくサツマイモ界で、この上品なお芋が
健闘しているのは嬉しい事です。
これからも石川名産、五郎島金時を応援しようと、誓ったのでした。
でも一通り試してみるつもり(笑)。
(写真がないのが残念です。旨くて喰ってから気づくという(笑))
 
次回は焼豚に挑戦するつもりです。
あとノンフライヤーな、揚げ物的料理(まずはメンチカツかな?)。
同梱のピザ天板も使ってみたいし。
食生活を豊かにしてくれる、大成功な自分へのプレゼント。
勿論トーストを焼くためにも日々活躍しています。