ヤドカリの貝殻
 
 
2021年1月
「ついに購入!だが後悔はしていない」

iPhone7plus
昨年からずっと到着を待っていた機器があります。
キャンプに詳しい人はご存知でしょうが、現在一般的に
使われているカセットボンベ(主にブタンと言うガスを使用)は、
有名なのが日本のイワタニと言う会社が開発したCB缶と
言われるボンベで、スーパーでもコンビニでも百均でも
どこでも売っています。CBはカセットボンベの略だそうです。

そしてもう一つは当初登山をする人たちが使い。キャンパーに
も普及したOD缶と言われるものです。これはアウトドアの
略だそうです。安定の良い形をしておりその上にバーナーや
ランプを取り付けて使用するのが一般的です。
これ用のバーナーが結構高く、CB缶を使ういわゆる
カセットコンロが2-3000円からあるのに対して、5000円から
と言う感じになるんです。

OD缶は本体自体は結構かさばるのですが、上に乗せる
バーナーが小さくて済むので、登山では便利です。
あと、この形状は低温に強いと言われています。
このOD缶を使うバーナーで今最も多くのキャンパーに
注目されているのが、BRSと言う中国のアウトドアメーカーが
開発した世界一軽い45gの超小型バーナーで、材質は
チタンを使っています。チタンと言う金属は産出量が少ない
ためもともと高い金属です。金や銀に比べると光沢のない
地味な灰色で装身具などにはあまり使えませんが、
金属アレルギーを持つ人にも比較的安心して使えると
言われており、以前から腕時計などに使われる事が多かった
です。キャンプ用品の世界ではチタン製と言うのは1つの
ステータスというか、憧れ的なものがあります。

この超小型バーナーは売値が2000円以下と言う大変
ありがたいお値段で出ており、聞いたことのない中国製と
言うことで最初は怪しんでいた登山者やキャンパー達も、
安いので試しに買ってみたら結構良かった。
と言うことで、中国製の登山キャンプ用品の中でも
この商品だけは評価されています。もっとも日本の
キャンプメーカーの製品も今ではほとんど中国で作って
おりますので、製品管理とアフターサービスが良い。
と言うだけの差になっており、それで2倍以上高い値段に
なっているので、BRSのような品質の良い中国メーカーを
探すのもキャンプ用品の楽しみです。

OD缶のほうは早々と夏ぐらいに購入し、上に乗せるバーナー
をあれこれ考えていたのですが、結局やはりBRSしかないと
言うことで年末に購入に踏み切りました。

Amazonで価格を見ると1200円から1500円位で売っている
ようですが、最近Amazonでも中国の販売店が直接出品して
おり、これらはなかなか届かないというのが定評になって
います。結局中国から直接送ってくるので安いわけです
けれども、どうも注文しても時間がかかりそのトラブルが
Amazonでは多いようです。私も二回ほど、あまりに安い
値段だったので注文したのですが、何ヶ月待っても届かず
結局キャンセルしようとしたのですが、実は中国出品の品に関しては一旦出荷手続きに入るともうキャンセルができないのです

でどうするかと言えば無料返品手続きになるのですが、
返品と言うのは本来届いた製品が不具合があったり
気に入らなかったりしたときにお金を返してもらう制度なので
商品が届かないと返品できないのです。
Amazonでは一定期間商品が届かないと最終的にはAmazonが
返金を保証してくれる制度がありますが、せっかく楽しみに
待っているのにちっとも届かないという何か詐欺みたいな
気がします。実際この強制的な返品が認められなければ、
注文した商品の値段はこちら負担になるわけですから、
泣き寝入り状態になります。大変面倒なのですが
何度も何度もAmazonと連絡を取り返金にこぎつけなければ
いけません。

今回はちょっとその煩わしさに嫌気がさしていたので
別の通販サイトから購入しました。
Wishと言う仲介サイトですけど、直接中国の販売店から
送ってきます。これがそこそこ早く届くので、今回はこちらを
使いました。こちらも返品制度があり、敏速に返金されます。
ただしAmazonのほうは基本的に送料無料であることが
多いです。私はAmazon Primeに入っているので特に無料が
多いんですが、Wishのほうは商品価格に加えて送料が必ず
かかります。

今回も2000円までは行きませんでしたが1000円台のかなり
高いところで購入しました。まぁ1500円が1900円になると
言う程度なら早いに越した事はありません。
と言うことでとうとう先日到着しました。

話には聞いていましたがこのBRSと言うメーカーは
デザインセンスが何か独特です。まずこのバーナーの
トレードマークは大きな黄色い蜂。大黄蜂と書いてあります。
このバーナーの火力が大変強く、その分結構ゴーっと言う
音がしますので、そこから蜂の羽音を連想したのでしょう。
この蜂が可愛くない(笑)。日本の感覚で言うとこういった
キャンプギアにニックネームやキャラクターなどは不要だと
思います。特に本体のデザインは大変かっこよくキャンパーの
心を大いに刺激する、一切プラスチックを使っていない
メカメカしいデザインなので、なんで蜂キャラが必要だった
のか?この辺がお国柄かもしれません。

しかもこれも有名なのですが、一緒についてくる不織布製の
カバーが蛍光グリーンと言うなかなかのセンスです(笑)。
黒とかグレーとかカーキが良かった。

私の持っている持ち物でこの派手な色は、黒が欲しかったのに
この色しか残っていなくて、これをのがしたら
1年待たなければいけないので、泣く泣く買ったワークマンの
イージスと言うバイク用防寒ツナギのサイドラインに使われて
いる色と、ほとんど同じです。バイクの場合は目立った方が
事故に会いにくいと言い聞かせて使っていますが、
デザインも評判のいいこのバーナーにこの緑の袋は
いかがなものか?と言うのがもっぱらの評判です。
自分で専用カバーや専用ケースを誂える人もいる位ですが、
私はそのまま使おうと思います。

ただこの袋では、ナップザックの中にぼそぼそと放り込んだ
キャンプギアの中で押しつぶされて壊れるかもしれないので、
いわゆるタッパ。保存容器の中に入れて持ち運びます。
この緑の袋やOD缶の使うときは外すプラスチックのキャップ
などは、なくしたり風で飛んで行ったりするので、
使用時はこのタッパの中に入れておけば安心です。

実際に使ってみるとあっという間にお湯が沸きます。今まで
アルコールストーブやCD缶の携帯バーナーで苦労していた
ことを思えば、いつでもお湯がわくと言うのはコーヒーでも
カップ麺でも、大変有難いことです。
やはり風には弱いところがありますので風防を使う必要が
あります。

私は200円位でAmazonで売っているステンレス製の小さな
風防と、セリアで売っている紙製の風防を組み合わせて使って
います。つまり鉄製の風防を重りにして、紙の風防が飛んで
いかないように抑えているのですが、
この2つは3本のヘアピンで簡単に合体できるので
大変助かっています。

今回のバーナーは、おそらく2021年
「買ってよかったキャンプ商品」
の私的ナンバーワンに早々と約束されてしまったような
商品です。
後は耐久性ですが壊れて炎が高く上がったりするようなことが
あれば、さすがに中国でも問題になるでしょうから、
もう5年位ロングセラーになっている商品なので、
多分大丈夫だろうと思っています。
何か強化版のようなシールも貼ってあり、改良された商品の
ようなので、これをメインに今後は使っていこうと思って
います。

OD缶は値段が高いのが欠点ですが、これは自己責任で、
ちょっとした器具を使ってCB缶からガスの移し換えが
可能です(詳細は書きません)。
メインキャンプ場に定めた犬山の桃太郎キャンプ場が
薪や炭の使用が禁止なので、このバーナーと前に3000円位で
買ったイワタニの内燃式(炎が内側に吹き出すので風に強い)の
カセットコンロを併用していきたいと思います。


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