ヤドカリの貝殻
 
 

「旅情」

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もう終わりがけですが、今ファミマで販売されているカップ麺
「琴平荘味噌そば」が旨い!
味噌ラーメンと言えば札幌一番味噌ラーメンが定番で、
他社製品は余り買わず、ラーメン店でも味噌ラーメンを頼む事が
余りない私ですが、これは外食カップ麺袋麺問わず
最高の味でした。ラーメンとしての全体ランキングでも
ベスト3に入る出来だと思います。
琴平荘(こんぴらそう)と言うラーメン店は知らなかったのですが、
これが、山形ラーメン<東北ラーメン<日本のラーメンと
広げて行っても
多くのラーメン好きが上位にあげる名店のようです。
山形は東北ラーメンの中でも激戦区の一つ。南部の鶴岡市の
さらに郊外、三瀬海岸(みのせかいがん)と言う、海水浴場にある
旅館がやっているラーメン店です。
元々経営者の祖母がやっていた簡易旅館(民宿)まあ“海の家”的な
旅館を引き継いだ店主が、海水浴シーズン以外の宿泊客激減対するためにラーメラーメンを出す様になり、以前は別の店で料理の修行もし、
ひときわラーメン好きで名店を食べ歩いていた店主が
研究を重ねて出しているラーメンが評判になり、
10月から5月までの限定でラーメン店となっています。
海水浴旅館が料理店へと言う流れは愛知県南知多の
「まるは食堂(大エビフライで有名)」を思い出させますが、
ここは今でも6月から9月は旅館を営んでおり、支店もありません。
地元の人でも並ぶのが当たり前と言う店で、旅館の大広間で
座って食べる形式。相席もなく一人で行っても一つのテーブル席
に案内されるそうです。

豚骨と魚介(主に干しトビウオダシ)のハーモニーと自家製麺、
自家製チャーシューのバランスが素晴らしい醤油ラーメンで
有名な店です。
今回は定番ではなく、一日20食限定と言う地元の人も殆ど食べた
事がない(1時間以上並ぶなら、よほど何度も来ている人以外は
定番のチャーシュー麺だろうから)味噌そば。
味噌を鯛のダシで伸ばして定番のスープに加えてあるらしい。

この超有名店とファミマ(当時のサークルKサンクス)との付き合い
は古く、マルちゃん(東洋水産)ブランドで、ご当地名店シリーズの
琴平荘ラーメンがカップ麺として何度か登場しているようです。
マルちゃん正麺と言えば、数年前衝撃のデビューをし、乾麺なのに
ツルツルシコシコの歯ごたえ(こんにゃくを入れている)で
袋麺の世界で王者となり、カップ麺でも、全国の博多ラーメン店を
絶望させたカップ麺の博多ラーメン始め、多くのヒット作を
世に出しています。
おそらくこの麺ならと琴平荘店主も契約したのでしょう。

有名店が名を冠したカップ麺を出すのを、よく思っていない
ラーメン好きは多いと思います。
実際に食べてみると本物の店の味には似ても似つかない味の
ものもあるのでしょう(名古屋にある店のカップ麺でそう言う
経験はしました)。
「どうせカップ麺だからこんなもんだろ」と店主が思ったのなら、
それは単なる金儲けで、大したものにはなりませんが、
店とは違う制限の中で、本当にうちらしいカップ麺を作りあげ
たいと言う店側の協力があれば、常連も納得が行く物が出来る
訳で、カップ麺を食べた客が店に足を運ぶきっかけにもなろうし、
メーカーにとっても技術の蓄積は、契約があるので、そっくり
同じものを自社ブランドで出す事は出来なくても、
後の商品開発に生かされる事でしょう。

今年は東京オリンピックがありますが、前回の東京オリンピックの
開会式は横浜の祖父の枕元で観ました。
「元気になったら、一緒に汽車で旅行しよう。駅弁も買って」
と話した記憶があります。
祖父は閉会式までに亡くなり私はもう一度横浜に行き、
帰りは同じ小学校の民間人として初めて新幹線で名古屋に帰った
(各学校代表の男女2名が開通記念に往復した)のですが、
今ではオリンピックどころかGWのコミケにも行く事が出来ず
(体力と金銭上)、旅に出たくてもお金がない現状です。
遠い名店に想いを馳せながら、カップ麺としては高級な
この製品を食しております。

年老いて 彼の地を想う カップ麺
(やはりカップ麺の季語は冬でしょうか?)
青春の味は京都ラーメン。京風とかあっさりとかは似ても
似つかないこってりラーメンは、名古屋でも食べられる様に
なりました。
山形県鶴岡市には生涯行くことはないと思いますが、
冷凍の通販もある様ですので、またお取り寄せして旅情を
味わってみたいと思います。
iPhoneで
「いい日旅立ち(山口百恵)」を聴きながら…。。

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