ヤドカリの貝殻
 
 
2017年11月
 
「柿つながり」
              全てiPhone7plus(あえてiOS10)
 
昔話になりますが、私が若かった頃、バイク好きのバイブルと言われていた
「ケンタウロスの伝説」という漫画がありまして、実在の横浜ケンタウロス
というバイクチームの話なのですが、横浜から神戸までわざわざバイクで
コーヒーを飲に行く
「600マイルブレンド」と言うのが出て来まして、我々憧れたもんです。
以前紹介した”大曽根ジャズストリート”という行事に行きましたおり、
移動車で本格的なドリップコーヒーを飲ませる、珍しい屋台が来ておりまして、
その日は暑い日だったので、アイスコーヒーをいただきましたが、ホットも
是非飲みたいものと思い、本拠地である豊川市まで行こうと思ったわけです。
で、この”蒼”というコーヒー屋台をHPで検索したところ、この日は
隣の豊橋市の中央図書館に居ることが分かりました。
我が家から豊橋は直線距離約40マイル。実測で50マイルほどある事が
わかりました。つまり往復で”100マイルブレンド”を飲みに行こうという
酔狂な計画を立てたわけです。
 
当日のいでたち。
いつものAVRIXの革ジャンにダイソーで買った典型的な赤いペイズリー柄の
バンダナ。
カブも冬装備満点です。
 
相変わらずGooleMap先生は奇想天外なルートをご教示くださり、
なんかこんな素敵な木陰みたいな所をとおりつつ、目的地に向かいました。
 
豊橋市の中央図書館は、古いのですが中々格式のある建物で、駐車場か
公園の一角に出店しているかと思いきや、結構入口の真ん前あたりに出店して
おりました。これがその車です。
前回の方とは違う(お弟子さん?)若い女性がコーヒーをたててくれました。
 
紙コップに入ったコーヒーを手に食事に使っていい、屋上みたいな小さな庭で
昼食。今回出来るだけ節約のため外食は避け、いつもの昼食にしている
敷島のマフィンと途中のコンビニで買ったコロッケ、刻みキャベツを挟んで
食べるというごはん。
 
この移動車で聞いたこの店の焙煎工場でも、今日はコーヒーを飲める
という事で、豊川の本店に向かい、こちらでもコーヒーをいただきました。
外食はしませんが
コーヒーは2杯も飲んだ一日でした。
 
帰りに知立バイパス唯一のドライブイン、
”幸田筆柿の郷”で休憩+携行缶からの給油。カブは燃費はいいですが、
ガソリンタンクが小さいのが弱点で、いつも前カゴに3L入る携行缶を
入れてます。ここで筆柿のソフトクリームを頂く。特に柿の味はせず。
ちょっと拍子抜け。
 
悔しいので筆柿を買いました。
三河名産筆柿は渋柿だと思ってましたので、店員さんに
「脱渋してあるのですか?」と聞いたら、筆柿には干し柿用の渋柿と、
元々甘柿と両方あるそうです。勉強になりました。
300円でこれだけ買えて、満足な休日でした。
家に帰ってメーターを見たら、丁度往復160km。
つまり本当に100マイルブレンドでした。
 
さて一週間後、今度は豊郷へ。
「とよさと軽音楽甲子園」の決勝です。
いつも通勤にも使っている、ネクストバランスのスニーカーは軽くて
フィット感が良くて、歩きやすくて、最高なのですが、メッシュ素材のため、
冬場のバイクにはちょっときついです。
もちろんもっと寒くなるツーリング用には冬用バイクブーツがあるのですが、
せっかくバンダナも買ったので(笑)、ウエスタン調のブーツを新調しました。
フィット感が良ければ、通勤にも使うつもりです。
 
豊郷に入りまずは部室にお参り。
誰だ!ホワイトボードに落書きするやつは(笑)。
この下のとこにあるネタは、けいおん!とは無関係な
「この素晴らしき世界に祝福を!」のセリフですね。
こんなところにもアクシス教徒が…。
両方とも好きな作品ですのでツボでした。
 
いよいよ開会。なんかいつもより断然観客が多い。
今回NHK滋賀が本格的なドキュメンタリー番組にするみたいで、父兄も在校生も
滋賀勢の気合が入ってましたが、なんだか遠い関東や大阪の高校の父兄と
思しき人々も多く、子供が軽音楽をやる事についての理解がある親が
増えて来たのではないかと思われます。
これはやはり、けいおん!の功績と言って良いと思います。
ただ、テレビが入ったせいでしょうか?今回の大会は悪く言えば
「ぶりっ子」なバンドが多かった気が…。
 
開催側に本当にお礼を申し上げたいのですが、
今回初めて歌詞カードが配布されました。参加バンドが暗黙にオリジナル曲を
2曲用意する原則の大会なので、いつもボーカルの声量や会場の音響の関係で
わからなかった、高校生作詞家の渾身の歌詞が堪能できて嬉しかったのです。
大音量の音楽がちょっと苦手?な年配の父兄などの観客も、熱心にカードを
眼で追っていました。
若い感性が青春期特有の苦しみや空虚を歌うピリッとした秀作もありましたが、大半が、なんかほんわか、とか前向きに青春を生きよう!みたいな歌詞が
中心で、この辺は顧問の添削が入ってんじゃないの?と疑いたくなります。
若いもんはもっと尖ってるんじゃないか?というのも大人の偏見かもですが。
 
前振りも、昨年までは、”けいおん!って見てないんですけど”とか
時間の経過を感じさせるMCがほとんどでしたが、今回は
まあ教育テレビで再放送されたとは言え、ほぼ全員が
”大好きなけいおん!の聖地の舞台に立てて幸せ!”
みたいのばかりで、なんか無理してる感じがしました。
校舎の階段を見て”可愛い”めちゃ亀おる”という嬌声の方が本音っぽい
(けいおん!見てたら別の歓声でしょう。立ちすくんで涙ぐんでいる
初登校中年?ファンが多いのです)。
 
個人的には歌詞の素晴らしいバンドを推したのですが、まあ音楽性や、
この大会のカラーなどもあり、ちょっと予想が外れました。
技術が高ければ入賞できるわけではない。というポリシーを打ち出したのは、
この大会の基準がしっかりしていると言えるかもしれません。
来年またどうなるか、ちょっと楽しみではあります。
でも悪い意味で大会の傾向を研究し尽くしたバンドしか勝てないなら、
それはちょっとどうかと思います。
 
恒例の撮影会を眺めながら、今日の参加バンドは、いずれもそれぞれ
ある一面において一位をとっていいバンドばかりなので、
大会の水準も上がってきたなあと思います。
それだけに審査員も音楽性の高い人選を願いたいところです。
地元で音楽の普及のため頑張っている審査委員長。
大変優れた楽曲を数々生み出しているクラムポンのミトさん。
後もう一人、プロの方の参加を望みたいです。
前はヤマハの人とか、来てもらってたのになあ。
 
審査員のミトさんが、最後の講評で選に漏れたバンド達に
「音楽は裏切らない」とかけた言葉が耳に残りました。
 
「らしさ」を大人が押し付ける大会にだけは、ならない事を祈ります。 
 
夜の旧豊郷小学校にさよなら。結構しんどい思いをして、
ゆっくり時間をかけながら、帰路につきました。
 
表題写真は、行きの養老町の農家の即売所で買った富裕柿。
10個でこちらも300円。
40代くらいの主婦が
「柔らかい柿は好き?」と聞くので大好物と答えると、
「珍しいねえ、若いのに(ヤッタ!(笑))」と別に5個ほど、
かなり熟した柿をおまけにしてくれました。
前の週に幸田で筆柿を買った事をはなすと
「あの細い柿ね。でも富裕は王様だで」と地元柿の自慢が微笑ましい。
まあ私も富裕柿が一番好きですけどね。
あとは三河の次郎柿。これもシーズン終わるまでには買うつもりです。
とにかく柿が大好き!
と言うわけで、今回はこのような題名になりました。