おじさんのためのミニ四駆ページ  

2007年特報スクープ!!


  記者は目を疑った。
 20世紀の遺物として、絶滅したと思われていたメダルキング王朝の末裔が、突如姿を現した。
 詳細は明らかではないが、ボディ下から覗いている、バッテリーステイの形状から、タミヤが昨年久々に発表した、
 「ミニ四駆Pro」のMSシャーシと思われる。タイヤ、ホイールも新しいパーツの様である。
 MSシャーシは、歴代最高の剛性と、重心が中央にあるミッドシップレイアウトで、ノーマルのまま高い戦闘能力を
 誇るが、このマシンも最小限の弓形FRPと13mmベアリングのみで構成されている。
 そしてボンネットには、燦然とかがやく「AUTUMN CUP 1998」のメダル。
 また環境にも最大の配慮をし、動力源もエネループを用いるという。
 Aマウント以降、補強FRPのあまりの醜さに、戴冠式も行われず、公式にはIV世で絶えたとされる、メダルキングの
 王統だが(非公式にはワイルドミニ四駆のV世などがあった)、今回のマシンはメダル王X世を称しているという。
 
  ポテンシャルについては、関係者は
 「ミニ四駆Proとして、特に傑出した性能ではない。」と述べている。
 MSシャーシ特有のスムースなコーナリングや、無駄のない車線変更が最大限生きるようセッティングされ、
 タミヤルールからほとんど逸脱しない
 「正当な走り」で見る人に、癒しを与える美しい走りを目指すという。
 「もはや消費と競争の時代ではない。余の治世は和解と許しの世となろう。」と
 メダル王X世ご自身の詔に語られている。
 失われた時代を再生する、強いメッセージをそこに感じるのである。

  奇跡的に生き残ったコースの黄昏時、
 王朝の末裔がひっそりと何周か周回する、幻のような銀の航跡を、目撃した者がいるという。

 

                メダル王X世陛下(2007/2/7撮影)


(ミニ四駆は田宮模型の登録商標です)
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