ミニ四駆ページ開設記念論文  
「なぜおじさん達はミニ四駆にはまるか?」

7.おじさんには言い訳がある


一般的でない趣味を人前で堂々と言うのは、勇気がいる
エッチなビデオを借りるのと同じ後ろめたさが、つきまとう
特に子供の領分の物はなかなか難しい
私の様なおじさんが、バービー人形の洋服を選んでいたら、ちょっと恐い
ま、しかし一般におもちゃは「子供にせがまれまして」という言い訳がある
特にミニ四駆はこの言い訳がスムースだ
部品を買うときなど「とかいうやつを買ってこいと言われたので」
とか言ってしまう
この間もこの手で、品切れ続出のTZシャーシを探し回ってしまった
バービーの洋服でも同じはずなのだが、ミニ四駆はかなり大人も
入れ込んでいる事実が明らかになりつつあるので、言い訳と本音の境が
曖昧なのもいい
最近は塗装のことなど専門的なことも、店員に聞いてしまう
どうせ子供のおもちゃ取り上げて、あそんでる親父だよ、という
開き直りも行き付けの店では可能なのが、楽で良いと思う

また、家庭内では、ミニ四駆は儀式と化している
金曜にみんなのニッカド電池を回収し(全部使いきることが肝要ですぞ)
充電するのが父の役目
あるいは玄関に(わが家はここしかコース展開が無理)コースを施設し
土日2日間レース開催後直ちに撤去を命じるのも父
ああ、失われた父権の復活ぞ(まだ子供が小さいからだけど)
家庭では大きくて邪魔なコースも、こうしてかろうじて存在を認知される

理科系の友人などは、私とは違った思い入れがさらにあると思う
摩擦・バランス力学・空力
かつて学んだ、こういう理論をさび付かせないためにも、おれはこれに
情熱を傾けているのだ・・・と思っている、今は関係ない仕事をしている
もと理科系少年=いまミニ四駆おじさんも、たくさん居るのではないか?

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