「ベルーシの小さなくふう」

2.ラップタイマーで複数セットを計測したい

あらかじめお断りしておきますが、この改造は私のオリジナルではありません
NiftyServeのミニ四駆会議室(FMOKIRG 10番会議室)において、大阪の
トヨシマという模型屋さんと曽谷さんと言う方が開発したと曽谷さん本人から
報告されたものですので、実際に作ってみた工作記だとお考え下さい
タミヤから出たラップタイマーは大変優れたもので、コースを持っている人は
これで、ずいぶん楽しみが広がりました
先日の放電器と言い、最近タミヤは良い物をつぎつぎ出してくれます
しかし、ミニ四駆はコースアウトせずにいかに速く走るかが、楽しみですから
お店の大きなコースならともかく、家庭用コースでは数セット(もとの地点に
もどるまでを1セットと言います)回らないと計測してタイムを競う意味が
無いのですが、タミヤのこの製品は1セットしか走れません、つまり
「下を通り過ぎてから、次に通り過ぎるまで」です
これを騙して、なんとか数セットを計ろうと言うので、発売以来
いろいろな方法が出ました
ほとんどが、反射板を車の上にかざして騙すという方法ですが、これは
結構位置関係や角度が難しいようです
その点この方法は確実で優れていると思います
用意する物
タミヤミニ四駆発光ダイオードセット 300円
適当なスイッチ
適当なコード(直流工作用)
ちょっと強力な両面テープ
ビニールテープか、もっと見栄えの良い方法
コードを2箇所繋ぐ物(半田、圧着端子など)
ニッパー・ヤスリ
これだけです
私はイマイから出ているコブラパーツの「ミニ四駆用スイッチ」450円
という部品を使いました
別にこれである必要は無いのですが、これはコブラパーツの中では売れておらず
(当たり前のような気がする)わりと手には入りやすいように思います
電池部分にはめる金具とコードも付いているのでいいかもしれません
電池ケースを開けると単三が4個並んでいます
この左の2発の上から電気を貰いましょう
発光ダイオードキットの電池にあたる金具を切り放します
ニッパーでいけるでしょう
なぜ切り放すかというと、ケースに蓋を支える出っ張りにひっかかるからです
(今思うと、この出っ張りのほうを削り落としてもいいと思います)
とにかくコードに繋ぐ方が上になるように電池にはめます
←光っている部分が電池にあたる金具
そこから線を2本引き出していきます
線の引き出しのために、蓋の左上部分(滑りどめの模様の部分のすぐ左から端まで
幅はコードの幅)をヤスリで削って、蓋が閉まるようにします
そこから先は線のどちらかにスイッチを付けさらにダイオードの一方を
また、電池から引き出したもう一方の線を、ダイオードの別の線に
(ダイオードは+が赤・-が黒です)繋げば配線出来上がり
←ダイオード位置は走らせてみて微調整が必要
後はダイオードを受光部(裏にある2つの穴のうち、根本に近いほう)に
ガラス部分が1/3ぐらい出るようにテープで貼り付け
スイッチをどこかに両面テープで止める、これで終わりです
 ←液晶の横にスイッチを付けました

使い方
オーバルなら10セット、Jr.なら5セットが計測の基本です(ともに約100m)
最初に下を通り過ぎたら点灯して下さい
これで露光オーバー(HI)の状態を作り出します、時計は勝手に動いていきます
オーバルの場合9セット、Jr.なら4セット通過後スイッチを切れば10セット目の
通過で時計が止まります

問題点
1.直列電池の前の2つだけに別の負荷がかかっているのは、電池にとって
 やばいかもしれませんが、発光ダイオードは殆ど負荷にならないと聞いたこと
 があるので、良いことにしました
 気持ち悪い人は別途電池ボックスをご用意下さい
2.最初の通過後あまり早く点灯すると時計が止まる、1セットの半分ぐらい
 過ぎてからの方がいいみたいです、要は次に通過する前につければいい
3.消灯時に時計が止まるときがある
 原因は分かりませんが、こちらも通過直後に切ると止まるようですので、ゆっくり
4.受光部にどんな悪影響があるかは知らない
 タミヤのことですから、この部分は丈夫だと思いますが・・・

ま、こんな細工よりも早く「ラップタイマー2」を出して欲しいですね
「通過X回目で時計を止める」という回路はたいして難しい物ではないと思います
オーバルやJr.でしか使えない速度表示よりもこっちの方を付けて欲しかった
(この改造の結果、ラップタイマーに何らかの不具合がおきても、関知いたしません)

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