ミニ四駆コラム

37.SJCについて考える

   5月のスプリングカップでは、残念ながら、3人の子供は一人も鈴鹿に
  行くことはできませんでした
  今度こその意気込みで望んだスーパージャパンカップ、当選したのは
  下の双子の一人でした
  下の双子は2年生、ゆっくり作れば自分の力だけでミニ四駆を作ることが
  出来るようになったので、2月のドームカップから葉書を出したのですが
  今回、そのうちの1人が当たったのです

   娘が当たれば、まったく問題ないのですが、下の子では今回不安がありました
  コロコロコミックを読んで愕然としたのは、決勝進出者にミニ四駆キットの製作が
  課題として課せられていること、これはうちの様な低学年にはかなり負担に
  なったことは事実です

   親父マシン排除のために、タミヤはいろいろな手を打っています
  秋のオータムカップのオープントラックは乱暴なやり方でしたが、効果がありました
  今回はより完璧に親父マシンの排除に向かったと考えられます
  ところで、親父マシンとは2つの要素があると考えます
  1.ミニ四駆に夢中な親父が作った様なマシン
    105mm一杯のセッティング、洗浄された小径ローラーで抵抗少なく回るマシン
    コースアウト対策としては各種ブレーキを用いる
    こういうマシンは、子供が作った場合も親父の真似マシン、またショップマシン
    (これは店で買うという意味ではなく、店のコースに入り浸る内に一番速い人の
     マシンに、みんな似てきてしまう、という意味)になり、オリジナリティが
     損なわれるので、排除してもいいと思う
  2.年端もいかない子供のために親父が代わりに作るマシン
    1.の様なマシンを幼稚園児に与える危険親父もいるし
    「お父さんは元プラモ少年」
    ということで、「貸して見ろ」と、いろいろ自分で考えてパーツを付ける親父
    …大抵遅くて、悔しくてミニ四駆の深みにはまる、もいる
  今回、1.の対策として
  傾斜バンク・スロープによる低抵抗マシンの排除
  溝を切ってのブレーキマシン排除
  壁の突起物による105mm排除
  (以上正式な名前がありますがコロコロを読んでない人のために
   機能を表す名にしました)など、メカニックマンお見事!としか言いようがない
  コース設計でした予選ではコースアウト続出でしたが、タミヤは全然気にする必要は
  ないと思います

   これだけ上手に1.の親父マシンを排除したうえで、2.の排除、つまり
  「自分で作ったマシンで」にこだわって設けたのが、決勝で課せられた
  ミニ四駆早づくりです
  下の子たちはキットを作るのに3日ほどかかります
  特にネジをねじ込むときは半泣き、ネジ頭はまったくプラスもマイナスもなくなり
  という感じで悲惨です
  それでも草レースに入賞してしまうマシンを作ることが出来ます

   最初はとても予選の突破は無理だと思っていましたので、未組のSXシャーシマシンを
  適当に組立させていましたが、途中で札幌大会の報告が入り
  「予選完走は1/10、組立はTZ」
  ということで大慌て…子供のマシンだって決勝進出があり得るので(駄目でしたが)
  いそいでTZのキットを買ってきて練習です
  このとき、コラム38に書いた工具のおかげもあり、子供は結局20分以内にキットを
  組めるようになりましたが、決勝を見ていた人によると、この競争に勝って進出した
  選手の内、一番遅かったのは15分とのこと、まだ及びません
  このルールは低学年の上位進出を事実上排除していると考えます
  タミヤは、ブームが去った後、ミニ四駆の売り上げを支えているのが低学年の子だ
  という事を認識しているのでしょうか?
  ブームの時の中心がもう5年〜中学生、ミニ四駆には見向きもしません
  「レッツアンドゴーマックス」をちゃんと見て、新しいキットを買ってくれるのは
  もっと下の層だと思います
  お兄ちゃんたちが飽きてしまったおもちゃをやっと楽しめる世代の子を排除するとは
  タミヤも欲のないことです
  どうしてもこのルールを採用したいなら、せめて
  30分以内に組み立てたマシンの内から速い5台を作った選手を最終決勝へ
  にしたらどうでしょうか?
  いずれにせよ、あんまりこの手のルールは好みません
  極端に言えば、身障者排除の思想にもつながりそうで不安です

   まあ、うちの子にはこの決勝は関係ないことでした、最初の傾斜バンクで吹っ飛んだ
  子供の初陣は10秒ちょっとでした(^_^)
  この結果には別に何の不満がありません
  「前を重くするなら、前のローラーダブルにする」といって13mmを4つ前に付けた
  結果ですから・・・
  右から2人めが息子ですが、この組は全員コースアウトですので
  まあ、あいこです(^_^)
  暑い1日で、最後まで観戦できなかったのが残念でしたが、最後まで見ていた
  友達の報告なども参考にしてこのコラムを書いています

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