ミニ四駆コラム


26.みなさん、安いマシンで遊びましょう

   みなさんこんにちは、夏の間、カリカリになって(2針も縫いながら(^_^))
   いわゆる「抵抗抜き」マシンの実験を続けてきました
   結果は、まずまず期待通りの結果が得られましたが
   タミヤのレギュレーション内とは言え、こんな大変な思いをして
   結果を出す必要があるのか、と言う気がしてくる夏の終わりです
   抵抗抜きとは、ギアやシャフトの摩擦抵抗を減らす為に
   シャーシの色々な部分を削ることで、まあボディの肉抜きよりは
   効果があることは確かですが、結構指を切りやすいし、失敗すれば
   シャーシがパー・・・という実に子供向きでない方法です
   かつて米の二期作の盛んだった高知県の農業試験場で、同じ条件の
   田で二期作と単作を比べたところ、常識で考えられる2倍ではなく
   わずか十数パーセント増しの収穫しかない事がわかり、二期作を
   行う農家が激減したと言われていますが、なんかミニ四駆も似たような
   気がします
   もちろん「数パーセント速くなりゃいいぞ」という人もいるでしょう
   でもその速くなったタイムと同タイムをプラスチックローラーとハトメで
   出す人が必ずいるのです
   もちろん、それより速いおやじマシンはあるでしょう、でもそれより速い
   プラローラーマシンが・・・と、それを追いかけていったら、究極の
   スーパーマシン=最高のパーツを最高の技術で組み上げたマシン、が、
   どこかにあることになりますが、これは追求することは凡人には無理です
   私は見たことがありますが、これは1周毎に調整が必要なマシンで
   町の荒れたサーキットで走れるような物ではありません
   (そのかわりスピードはそのへんの外道マシンを軽く抜き去ります)
   こんなシビアな技術を使わなくても、簡単なパーツの組み合わせで
   凡人なりに結構速いマシンが作れるのです
   大体ベアリングという物が、調子が良いときは良いのですが、埃を
   巻き込めばプラローラー以上の抵抗物となってしまいます
   それから、レースという物が、タイムアタックとは違う物だと
   言うことを最近痛感しています
   あるコースで最もよい結果が出るようにセッティングされたマシンが
   レースではコースアウトで負けると言うことが多いのです
   そこまでかりかりに突き詰めたマシンはなんだか疲れてきます
   寿命も短いですし・・・
   レギュレーションさえ統一すれば、安い部品でも結構白熱のレースが
   楽しめるし、その辺のお子さまマシンには負けないです
   子供というものは貧乏なものですから(一部の馬鹿親の子を除く)
   きっとそういうプアーなパーツでかっとばしてレースしている
   親父は尊敬の的でしょう
   陸上100mで0コンマ0何秒でしのぎを削っているアスリートに
   「僕の原チャリの方が速いぞー」と言ったって馬鹿なだけでしょ?
   自分たちなりの価値観の中でタイムを競えば外道の雑音は聞こえません

   具体的な提案ですが
   1.子供と一緒にやるなら
   基本的なパーツ(補強のFRPとプラローラー)で、あとは丁寧な
   プレークインだけで勝負すべきです
   これだと子供との差が出にくく、大変おもしろいレースが出来ます
   2.仲間内だけで楽しむなら
   部品代制限付きレースはいかがでしょう?トータルでも良いですし
   前にうちの草レースでやった部品単価が定価で300円未満(総額問わず)
   というのもなかなか味があって良かったです

   そう言う意味では9月にタミヤから発売される「新セットアップローラーズ」
   は期待の新製品ですね。軽量アルミローラーと並んで
   「タミヤさんよくだしてくれた」という製品です

   みなさん「プアマンズミニ四駆」を楽しみましょう
   こっちの方が絶対奥が深いって・・・

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