1998年広路八時間耐久レース

 第2章…準備

  日時は会議室でいろいろな人の都合を聞いて8/8の土曜日に決まりました
 8/8、ハチハチ…いいですねえ、八耐にはぴったりな日です
 わたしらの若いとき、関西で開催された、ヤマハ系のロックコンテストが
 「ハチハチ」でしたねえ
  さて、周回の問題が解決しないまま、会場探しを始めることにしました
 私の頭の中には、「なんとか名古屋近辺で開催したい」という思いがありました
 第1章に書いたように、名古屋地区ではなかなかレースの開催が出来ないので
 年に1度ぐらいは・・・という思いが有ったからです
  名古屋市内で開催するのには、実は大きな難点があります
 交通渋滞が1日中有り、インターチェンジからの時間がかかりすぎるため
 市外からの参加者に大きな迷惑がかかってしまうことです
 これを解消するのに最もいいのは、インターチェンジの近くに会場を
 確保することですが、東名名古屋インターの近くではまず見つかりません
 東名三好インターの近くでなんとか、と捜しました
 適当な公民館を見つけて、交渉しましたが、結局は駄目でした
 ミニ四駆は、もっと認知されていると思いましたが、随分長い間の空白の後
 お断りの電話がありました(あまりに長く返事がなかったので、次の会場を
 検討しなくてはなりませんでした)
 ミニ四駆のせいでは無かったかも知れませんが、なんかわりきれないものが
 あります
 豊橋のメンバーから会場の提供の話もいただいたのですが、名古屋近辺で
 出来れば、という思いがあり、私自身も体調的に遠征しての開催は自信が
 無かったので、最後の手を使うことにしました
 草レースを開催している、昭和区八事の会場を使おうとおもったのです
  この会場を使うことには、問題が2つあります
 1.インターから遠く、遠方のメンバーが参加しにくいこと
 2.開催地の事情で草レース参加者のチームも参加して貰わなければならない
 2については、この会場はキリスト教の教会で、子供たちに教会を知って貰う
 ために、ミニ四駆のレースを開催して、もう10回以上になるのです
 会場をお借りするためには、この草レースの延長・拡大版であることが
 条件です
 結局、このことを考えると、ミニ四駆で普通使われる3レーンのJr.コースの
 場合、3チームしか参加できませんが、これでは無理があります
 そこで、コース設計者として定評のある歌舞伎さんに大変無理な注文をしました
 2つのコースで、直線部分が重なっている設計です

 これだと、6チームが参加できるからです

 歌舞伎さんは快諾していただきましたが、大変だったと思います
  6月に行われた草レースに、中部メンバーのHISHIさんが来て下さって
 この会場に太鼓判を押して下さいました
 「本当にいいとこだよ、バーベキューも出来るしね」
 会場の広さを測って貰って、歌舞伎さんに連絡しました
 何と8m8cm!
  唯一の心残りは、周回カウントの問題です
 これも、奇跡的に一挙に解決してしまいました
 私はマッキントッシュのユーザーです
 いつも入り浸っている中区の「テクノポート・シトラス」は
 実はマックの販売・修理の専門店で有るだけでなく
 本物の自動車レースの計測機器なども設計しているところだったのです
 そんなことは全然知らないで
 「実は今度、ミニ四駆の耐久やるんだけど、周回カウンターって作って
 くれるところ、知らない?」と聞いたところ
 「それなら、うちで作れると思うよ」という返事でした
 藁にもすがるような気持ちで、お願いしました
 赤外線を使ったシステムですから、原理的には本物のレース用と比べれば
 簡単な物のようです

 問題は納期だけです
 約1ヶ月で作るのは本当に大変だったと思います
 私もしつこくお店に顔を出してプレッシャーをかけました
 さぞかしうっとうしかったでしょう(^_^)すみません

  カウンターを支えるブリッジ部分、さらにコース途中に歌舞伎さんが設計した
 長大なスロープブリッジ(歌舞伎ドラゴンと命名)をささえる橋脚部分は
 私の父に外注しました
 三菱エレベーター系の仕事に長年従事したテクノクラートな父は
 定年後70を遙かにすぎても、この手の細工では私などの及ぶところではありません

 よい肉親を持って感謝します

  さて、会場使用許可もいただいていよいよ広路八耐は軌道に乗り始めました