1998年広路八時間耐久レース

 第1章…開催コンセプト

  私はNiftyServeミニ四駆フォーラムのメンバーです
 特に、15番の中部会議室にお世話になっています
 今年の春頃だと思いますが、私が何気なく「八耐がやりたい」と書き込んだのが
 今回のレースの始まりでした
 ミニ四駆の耐久レースは中部でも時々開催されます
 私も昭和区八事で子供を対象に草レースを開催していますが
 メインレースが終わった後に、耐久をやることがよくありました
 しかし、普通はせいぜい30分位で、数台のマシンをバッテリーをバトン代わりに
 行う、「エコラン」形式の物です
 これはこれで大変面白いのですが、私の頭の中にあった「八耐」は
 鈴鹿八耐で1台のマシンをピットとドライバーが一体となって戦う
 あれでした
 しかし、8時間耐久というのは、この時点では全く空想のような代物でした
 まず、周回のカウントをどうするのか、これを目視で確認していたら
 いくら交代しても大変です、というより、殆ど不可能でしょう
 そのほか、コースが8時間もつのか、あるいは一体どのぐらいの電池が必要か
 それらの事を真面目に考えれば、全く無理という答えが返ってくるでしょう
  しかし、中部会議室のみなさんは、この私の脳天気な提案を、面白がって
 くれたのです
 「やろうやろう」と言って下さる皆さんの書き込みを読んでいるうちに
 何か私の心の中でむくむくと固まっていったのです
 「何としてもやろう」「このレースを選手として楽しむのではなく、開催者として
 とことん楽しみたい」と考えるようになったのです
 中部会議室のアクティブなメンバーは東三河の方が圧倒的で、定期的なレースも
 開催しておられます
 名古屋・西三河近辺ではなかなかそういうレースが開催出来ません
 私も持病もあり、なかなか長時間の運転が困難なので、そちらに参加することも
 出来ず、寂しい思いがありました
 年に一度ぐらい大きなレースを名古屋近辺で行うことが出来ればいいなと
 思っていたのです
  さて、しかし、実際にやるとなると、「どうやって?」という疑問が出るのは
 当然です
 特に先ほどの、周回カウントをどうするのかが、論点になりました
 「野鳥の会」方式、つまり手押しのカウンターでカチャカチャ押して確認する
 方式が、まず考えられました
 しかし、この手間は膨大なものでしょう
 そこで、周回するマシンをビデオに撮影して、後で早回し再生してカチャカチャ
 という事も考えました
 しかし、なんかこれも間延びしています
 ここで、耐久の計画はだんだんしぼんでいき、私自身もそのことは書き込まない
 という、日々が続きました
  でも、この話をしている課程で私が書いた一言(人間、たまには良いこと
 いうものですよね)
 「私たちの大好きな、この玩具が立派に八時間走り抜くところを
 見たいだけなのです」
 という言葉が、私自身の心に何だかずーっと心に残っていたのです
 とりあえず、何とか開催できないかと、細々と準備を始めました