ささやか写真館


  2004年6月

                題名「どうだす?」
  

  ひょんな事から、手元にデジカメがありまして、これがFUJIのFinePIx F601という
  320万画素の、昨年1月に発売され、11月に販売終了になった小型デジカメです。
  光学3倍ズームという、まあ平凡な機種ですが、いくらデジカメの世代交代が早い
  とは言え、やたらに短命だったその理由は、SmartMedia最後の機種という訳だった
  からです。FUJIとオリンパスが旗を振ったSmartMediaは、128MB以上の容量が
  製造に無理があるため、コンパクトフラッシュやSDカードに遅れをとり、結局FUJIは
  XDメディアとかいう、より大容量のカードを採用していますが、あまり普及しない
  ようです。私はQuickTake200というAppleがFUJIにOEMで作らせた初期のデジカメ
  (思えばこれが大失敗でしたね。せっかくAppleはQuickTake100で家庭用デジカメ
  の先駆者となったのですから、自前のセンスでリードしていけば良かったのに。)
  を持っていまして、そのメモリーが当然ですがSmartMediaでした。
  その後に買ったサンヨーのデジカメもSmartMediaで、これはビデオアウトから
  余計なページ表示などなしに、いきなりVGAサイズで画面が変わるので(これが100
  インチとかの大画面を使ったプレゼンにどんなに便利か)重宝しました。
  その後、通勤のお供にMPIOというSmartMediaを使ったMP3プレイヤーを使うように
  なり、「すまめ」ことSmartMediaと縁が切れない生活が続きました。
  MPIOが壊れたと思ったら、FinePIx F601が舞い込んで来て、まあこれが去って
  行ったら、SmartMediaとはついに縁が切れることになるでしょう。
  SmartMediaファンの方には朗報ですが、ヤマハの最新型エレクトーンはデータの
  セーブにSmartMediaを採用しており、どこの電気屋にも売って無くなったら、
  ヤマハの楽器屋さんに行けば売ってると言うことになるかも知れません。
  私は鍵盤は弾けないし、高いですしね、エレクトーンは。これでおしまい。
  ところで、このFinePIx F601を始めとするFUJIのデジカメはハニカムCCDとかいう
  技術を用いており、見かけを倍ぐらいに出来る補完技術を使っています。この機種も
  600万画素相当を謳っており、シビアなデジカメファンからはインチキ扱いです。
  まあ、しかし私の素人目でFUJIの(そのせいか?)デジカメプリントでハガキ大に
  焼いてもらって、320万画素と自称600万画素を比較してみると、その程度の大きさ
  でも(それ以上には高くてトライ出来なかった)やっぱり画素が多い、つまり画像の
  サイズが大きい方が綺麗なのです。そこでやっぱり私はインチキと言われようと、
  600万画素モードで使うことにしました。紙焼きしたくなる絵が偶然撮れるかも?
  と、思うからです。128MBで50枚しか撮れませんが、MPIOで使ってた128MBが、
  余分にもう1枚あるので、ケースのポケットに入れています。SmartMediaは薄い
  ので便利です。最大サイズにしてもこのデジカメはレスポンスが良く、私は機種も
  良くできているけど、ひょっとしてSmartMediaって、他のメディアより、速い
  んじゃないかと思っています。どうなんでしょうねえ、本当のところ。
  このデジカメ、先日通勤中に駅で落とし、親切なご婦人がひろってくれて、帰りに
  ダメもとで駅長室に行ったら、届いていたという奇跡のカメラです。
  日本はまだまだ、いい人多いな。政治家はダメダメだけど。
 
  さて、前置きが長くなりましたが、上の写真。1枚はFinePIx F601。もう1枚は
  ライカM3のズミクロン50mmです。これぐらいのサイズになると、変わりないな
  あんまり。どっちかわかりますか?まあ、なるべく違いがわかる作例を撰んで見た
  つもりですが、やっぱり奥行き感とか。まあ、F8の1/250で、背景が綺麗にぼける
  というのが銀塩+ズミクロンの凄い所ではあります。
  ま、とにかくFUJIのデジカメは絵はがきと言うかフジフィルム伝統の派手な発色が
  大好きです。お上品なおデジカメ(お一眼レフざます)なんぞは、なんとか銀塩に
  バカにされまいと、自然な発色とか階調の豊かさとか、なんか女子高生の厚化粧の
  ような無理を重ねて居ますが、FUJIのこの辺のファミリー機種はそんな事考えて
  ません。ただ派手なだけ。色々マニュアル設定できるカメラなんですが、Autoで
  しか撮る気がないので、ホワイトバランスの癖なのか、現実より必ず良い天気に
  写ります。いいなあこのいさぎよさ。赤が派手で、深紅というよりオレンジ気味の
  発色で鮮やかになっちゃうのがグッドです。
  もう1枚の方は、例のKONIKAの400(期限切れ3本100円)を200で使って、
  (FUJI以外のの400以上って、粒子荒いんですよね)ローソンでKONIKA純正で
  現像しました。紙焼きもしてみたんですが、渋くていいです。銀塩してます。
  同時プリントで525円。現像のみだと420円。近所のローソンで「現像のみは?」
  ってわざわざ問い合わせて貰ったので、今回初めて出したとき、店長さんが外まで
  追いかけてきて「お客さん、同プリしてよかったでしたか?」と言われました。
  「すみません1回試しに同プリします。次からは現像のみで出します。」とお詫び
  しました。来月もまだもう1本フィルムがあるので、何撮ろうかな?
 
   
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