ささやか写真館


  2004年5月

                題名「店構えのよさ」
  

                                          RE Topcor 58mm F1.4

  実は先月の「おまけ」と同じネガなのですが、結構気に入った絵がありましたので、今月もこれにしました。
  このお店、何屋さんだかわかりますか?って書いてあるか・・・。
  車で流してて、鼻が利くというか、店構えで大体わかります。そっけない外見でも店主の気合いを感じたり、
  何を食べて欲しいか、しっかり伝わってきたり・・・。奇をてらった店は大抵不味いですね。
  ここは最初10m位走ってから、道側に停めて歩いて戻りました。
  何屋だかわからなかったけど、「コロッケ」と言うのが目に入ってコロッケを名物にした洋食屋かと思って
  「今は食事時ではないので、取りあえずメニューだけでも見ておくか。」と思ったのです。
  コロッケで男爵屋。出来過ぎですよね。男爵って本当に男爵が開発したジャガイモですってね。
  明治時代、造船業で活躍した川田男爵は、函館ドック再建のため北海道に滞在中、趣味の園芸を活かして、
  外国から多くの作物のサンプルを輸入しました。その中であるジャガイモの生育が大変良く、北海道の
  過酷な自然にも負けず、美味しい品種であったため、道内にひろまったそうです。アメリカではこの品種は
  「ユリイカ」という名で知られたそうです。有名な「アルキメデスの原理」のアルキメデスが叫びながら、
  銭湯から素っ裸で駆け戻った、あの言葉です。「ついに見つけたぞ!」という意味ですね。それほど、
  アメリカの開拓者に大切にされた品種だったのでしょう。
  北海道でも、本当に大きな感謝を込めて「男爵の芋」と呼ばれて来ました。川田龍吉氏は、父上が土佐藩士で
  日銀総裁にまでなった「元勲」であったため男爵を嗣ぎましたが、造船業に大きな功績を残したとは言え、
  その名を覚えて居る人は、今は誰もいません。でも「男爵芋」は生きています。
  明治時代の農作物品種が、現在も生き続けて居ることはほとんど他に例がありません。絶え間なく品種改良が
  続いて居るからです。(あとは梨の二十世紀ぐらいか・・・。これ、未だに私の一番好きな果物です。海外にも
  輸出されて、それぞれの国で超高級果物として、賞賛を浴びているらしいですね。あの瑞々しさと食感!)
  それだけ完成度の高い品種なのでしょう。メークィーンと並んで、家庭の大切な友です。
  この店はコロッケ屋さんでした。冷蔵ガラスケースに衣を付けた状態で並べ、注文を受けてからとても新鮮な
  キャノーラ油で揚げる。
  男爵コロッケ始め、しゃけ味、納豆味、甘い胡麻味など、変わりコロッケが20種類以上あります。
  ここのコロッケの正しい食べ方は、少し離れた所に車を停めて、車の中ではふはふ食べる事ですね。
  おうちで熱々を食べたい人の為に、揚げる前のも売ってくれます(5円引き)。
  この店のやり方、全国でチェーン化が可能な素晴らしいアイデアだと思います。80円〜140円という価格で
  これだけ美味しいコロッケはちょっとありません。(ま、50円のころちゃんコロッケも好きだけど(笑))。
  揚げ物が好き、というのは糖尿もちには致命的ですね。気をつけよう。
  ところで、今回久しぶりにコニカのフィルムを使ってみました。結構好きな色だわ。キタムラで、期限切迫の
  400を3本100円で買いました。2ちゃんねるの先達によると、ローソンのDPEが、コニカ純正で同プリが
  500円なのでお勧めだそうです。中1日らしいけどね。
   
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