ささやか写真館
2001年6月
題名「ドナドナ」
RE-Topcor 58mm/1.4
大きなスポーツバッグに、沢山のカメラを詰めて、売りに行きました。
今まで、本当に買いまくったものです。中古屋で買ったり、インターネット
のオークションで落札したり。1つ1つはせいぜい3万ぐらいまでの買い物
でしたが・・・。
何を売って、何を残すか、随分考えましたが、結局、ライカM3とトプコンの
Super-D、6×6のブロニカS2。これだけ残して後は売ることにしました。
あと、ソ連のバルナック型コピーのゾルキー1型はどうせ売れないだろうと、
残してしまいました。(不思議なもので、偶然でも残ると今ではかわいくて、
なでさすっています。)
ケースのないカメラはタオルでくるんで、バッグに詰めました。
病院の診察の後、その近くの中古やさんに行きました。ご自身同じ病院に
通院しておられる老店主は、私が貧乏になったのでカメラやレンズを売りたい
旨を真剣に聞いて下さり、やがて電卓を手に、考え考えたすえ、ある金額を
提示して下さいました。
それは私が予想していた金額の上限に近く、私はありがたくおうけしました。
実はそれ以外にもう1つ、レンズを私は持ってきていました。トプコンの
58mm/1.8です。手に入れたいきさつや、美しい外観、本当に素晴らしい
写り。全てに、「これだけは。」と躊躇していたレンズでした。
でも、この店のショウウィンドウに58mm/1.4があるのを見て、私の心が
変わりました。1.4はトプコンREレンズ中の旗艦と言っていい名レンズで、
前から欲しかったのですが何故か縁がなかったレンズでした。
私はその1.4と自分の1.8を交換する事にしました。このレンズを見る度に、
この日の事を思い出すためです。店主の言われた差額は最小限のもので
残金は私の生活を少し楽にしてくれます。こんな状況でもまだ買い物を
する自分に少しあきれましたが、そうでもしないとやりきれない心境でも
あったのです。
1.4は、ピントをつかむのが少し難しいですが、さすがだと思います。
最終的にはM3とトプコンがあればいいかなと思ってます。
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