まー、ゴールデンウィークと言っても、特に何をするわけでも
無いのですが、1泊だけ、家族とキャンプ場に言って来ました
カメラは、もう持っていくのはやめようかと思ったのですが
前に安く買った、「コダック・シグネット35」なら、荷物に
ならないので、持って行ったのです。
このカメラ、30年以上?前のアメリカ製です。
アメリカ人の普通の家族が、スナップに使ったカメラで
今ならレンズ付きフィルムというポジションでしょうか?
このあと、あっという間にキャノネットやピッカリコニカに
その座を奪われる運命のカメラですね。
裏蓋に露出とシャッタースピードの目安が書いてありまして
「スーパーXX」とか言うフィルムが1/100秒で絞り11ですから
ASA100と言うことでしょう。これが一番高感度の時代です。
ご存じでしょうが、このカメラにはコダックが作っていた
「エクター」というレンズが使ってあり、エクターと言えば
知る人ぞしる名玉と言うことになっています。
ただ中判用が多くて、あまり一般には出てこないレンズです。
コダックでもヨーロッパ系のは違いますしね。
この超家庭用カメラのシグネット35は、そのエクターが
付いているので、3万位してしまいますが、アメリカ人にとっては
物置に転がってた、昔ダディが使ってたぼろカメラに過ぎない
わけで、ネットオークションで何千円かで手に入れました。
ただし壊れていまして、
「家の町の修理屋で見て貰ったら$50でなおると言われた」
というコメント付きです。
これをOカメラ店に持ち込んで、やっぱり5-6千円だったかで
なおして貰いました。
「鏡貼り直したからね」
無い部品は作ってしまうおやじの嬉しい修理でした。
このカメラのエクターでエクターを評価すると怒る人がきっと
居るでしょうねー。ただよく言われるエクターのテイストは
あると思います。
もちろんファミリーカメラですから、解像度は高くないですけど
ピントの合ったところの描写が優しい、よく言えばとろっと
している。悪く言えば甘い。
この写真は8か11まで絞ったと思いますが、後ろはきれいに
ぼけている。でも像は崩れない。
「メイ・クイーン」というジャガイモの様な絵です。
前の少年(うちの子)のシャープかつ優しい肌の描写と
左の子供づれのぼけながらしっかり原型をとどめた像が
特に気に入ってます。女性モデルを写すカメラマンがエクターを
好む理由がわかるレンズです。
今のオートフォーカスカメラでは無い絵ですね。
レンズ付きフィルムだと、こういう絵になるときはありますね。
最近貧乏なのでこのカメラ、売り飛ばそうかと思っていましたが
もう少し持っていようかと思いなおしました。
シグネット35の2大欠点は、いかにも左指が触る距離レバー
のような物はストロボ?の接点で、先の棒が刺さって痛いことと
一方の距離計窓をシャッターを押す右手人差し指が覆ってしまう
ことで、特に後者の方はあの手のでかいアメリカ人がどうやって
写していたのか謎です。これ、黒塗りの軍用もあったんですよ。