写真の黎明期、写真は乾板そのものでした。やがて印画紙に
焼き付けるようになり、フィルムが発明されてからも、原則として
写真は、そのまま密着して焼き付けられていました
ですから、そのころは引き延ばし、と言うことは、あまり
なかったのです
そのころの、直焼きのオリジナルプリントは、大変貴重な
芸術作品として、絵画顔負けの高価な値段になっています
ライツ社のオスカー・バルナックは、35mm映画用フィルムを
使った「超」小型写真機を考案し、もちろん小さなネガを直焼き
しても、何がなんだか判りませんから、「引き延ばし」という
観念が登場したわけです
これが現在の35mm版カメラの「アダムとイブ」です
デジタルなこの時代に、銀塩フィルムをあえてデジタルスキャンして
お目にかけている「HP写真家」である私は、ちょっと写真の原点に
戻ってみたいなと思いました
私の持っている一番大きなフィルムの写真機は6×6のブローニー
フィルムを使う「ゼンザブロニカS2」です
これにモノクロフィルムを入れて撮影しスキャンします
6×6版がスキャンできるフィルムスキャナーは持っていませんので
透過原稿ユニット付きの、普通のフラットベッドスキャナーで
取り込みます
当然、解像度が低いですから、拡大しません
等倍のまま、あるプリンターで、ある葉書用紙にプリントアウトします
クレジットを書き入れ、サインを入れます
このプリントは「貴重なオリジナルプリント」ですから、枚数も
書かれています
今回の「ブロニカS2で見た景色」シリーズは一つの例外を除き
「1/1」、つまり1枚しかプリントされませんでした
例外がこのプリントで、最初のテストのため2回プリントされたため
「1/2」と「2/2」が世界に存在します
作者はそれを自宅の廊下に無造作に画鋲で止めていました
22世紀には、この珍品の画鋲のあとまでが真贋をはかる決め手と
されるでしょう(^^)
100年後にはそうなるはずですが、いまなら、駆け出し芸術家の
このシリーズを…そうだなあ(^^)1枚5万円でお分けできます\(^O^)/
完全14枚セットは100万円だね(^_^)
あー言うだけ言うたったっと(^^;)