ささやか写真館

                         2001年 2月

             題名「芸術」
     

                    SanyoDSC-X200

      写真の黎明期、写真は乾板そのものでした。やがて印画紙に
     焼き付けるようになり、フィルムが発明されてからも、原則として
     写真は、そのまま密着して焼き付けられていました
     ですから、そのころは引き延ばし、と言うことは、あまり
     なかったのです
     そのころの、直焼きのオリジナルプリントは、大変貴重な
     芸術作品として、絵画顔負けの高価な値段になっています
     ライツ社のオスカー・バルナックは、35mm映画用フィルムを
     使った「超」小型写真機を考案し、もちろん小さなネガを直焼き
     しても、何がなんだか判りませんから、「引き延ばし」という
     観念が登場したわけです
     これが現在の35mm版カメラの「アダムとイブ」です
     デジタルなこの時代に、銀塩フィルムをあえてデジタルスキャンして
     お目にかけている「HP写真家」である私は、ちょっと写真の原点に
     戻ってみたいなと思いました
     私の持っている一番大きなフィルムの写真機は6×6のブローニー
     フィルムを使う「ゼンザブロニカS2」です
     これにモノクロフィルムを入れて撮影しスキャンします
     6×6版がスキャンできるフィルムスキャナーは持っていませんので
     透過原稿ユニット付きの、普通のフラットベッドスキャナーで
     取り込みます
     当然、解像度が低いですから、拡大しません
     等倍のまま、あるプリンターで、ある葉書用紙にプリントアウトします
     クレジットを書き入れ、サインを入れます
     このプリントは「貴重なオリジナルプリント」ですから、枚数も
     書かれています
     今回の「ブロニカS2で見た景色」シリーズは一つの例外を除き
     「1/1」、つまり1枚しかプリントされませんでした
     例外がこのプリントで、最初のテストのため2回プリントされたため
     「1/2」と「2/2」が世界に存在します
     作者はそれを自宅の廊下に無造作に画鋲で止めていました
     22世紀には、この珍品の画鋲のあとまでが真贋をはかる決め手と
     されるでしょう(^^)
     100年後にはそうなるはずですが、いまなら、駆け出し芸術家の
     このシリーズを…そうだなあ(^^)1枚5万円でお分けできます\(^O^)/
     完全14枚セットは100万円だね(^_^)
     あー言うだけ言うたったっと(^^;)

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