ささやか写真館


                2000年,9月

               題名「広島の夏」
  
          

                         プラナー85/1.4

    今年もまた広島に行って来ました
   中学生を連れて、日帰りという強行スケジュールですが
   もう3年目になります
   原爆ドームは世界遺産に指定されて本当に良かったと思います
   遺跡や自然だけでなく、人間が作りだしてしまった最悪のものが
   どんなに恐ろしいかを語り継ぐために…
   爆心地の島病院は今も同じ所にあり、その西側に原爆ドームや
   資料館・平和公園が広がっています
   と、いうことは、東側の同じ範囲も大きな被害を受けたわけで
   いつも立ち寄ってお昼を食べるお好み焼き屋さんも
   繁華街のアーケードも、多くの犠牲者の上にたっているのでしょう
   広島は特に8月、町ぐるみ巨大な慰霊碑と言ってもいいかと思います
    最近、戦争の記憶がどんどん遠くなっています
   原爆を語る語り部の方々も少なくなってきたといいます
   戦争を知らない私達が、なんとか語り継がないと、日本は
   いつか来た道をまたたどるのではないかと不安です
   私は生まれ育ったこの国が好きです
   憲法を変える権利も、軍隊を持つ権利も国民にあります
   私の世代以後に、この国がどう変わるかは、その世代の人々の自由です
   でも、どう考えても、人類にとって最も不幸なのは、走り出したら
   止まらないこの国が核兵器を持つことだと思います
   せめて、そのことを子供達の世代に伝えねば…
   自分たちの国、民族の危険な面も自覚することが真の愛国心だと思います
   日本の核武装などあり得ないと思っているでしょ?でも
   戦争ゴッコの大好きなおぼっちゃん知事が総理大臣になってしまう
   可能性が日増しに大きくなって来ていますから…わかりませんよ
   あの人に比べたら、仏壇エリツィン(本物のエリツィンはソ連軍の戦車に
   立ちはだかって男を上げたが、この人は火事場から仏壇担ぎ出して初当選
   してるのね(^_^))の方がなんぼかましに見えてしまいます

   (撮影メモ…プラナー85mmは、いつものレンズですが、ボディは前日に
    中古をローンで手に入れたコンタックスAXです
    あまり仰々しい撮影機材は鎮魂の街にふさわしくないとは思いましたが
    プラナーは、ドームの壁肌をしっかりと写しとってくれました
    思い切り後ろに下がって、40人の集合写真も撮りましたが、きちっと
    顔を描写して、まるで近くで撮ったようでした
    初めて使ったプロビア100Fの力も大きいと思います)
   
   

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