ささやか写真館



               題名「箱根パノラマ」
  
   

                   ズミクロン50/2

   何泊かの旅行をするとき、カメラを何にしようか、レンズは何本持って
   行こうか、あれこれ考えるのは、楽しいことです。今回も、一時は
   カメラ3台、レンズ5本ぐらいまで計画が膨らみましたが、結局
   修理から帰ってきたライカM3とズミクロン50だけを持っていきました。
   風景、人間、色々撮影しましたが、広い空間では、特に広角は必要ないし
   ズミクロンの画質があれば、望遠もさほど欲しいと思わないものだなと
   思いました。ブレッソンが撮影旅行に行くとき、35mm.50mm.90mm
   の3本を持って行くが、いつも35と90は途中で送り返してしまったそう
   です。ある町を同じ画角で組写真のように撮るときは、35mmがいいと
   思うし、1人のモデルを屋外で撮るときは90mmが好きですが、近づい
   たり、引いたり、色々するなら50mm1本でいいかなと思います。
   この写真の上下をトリミングすれば広角っぽいパノラマになるし、
   このままでも50mmだとは思えないでしょ?
   もちろん、「正確に写し撮る」事の必要なときは、ズームがいいと
   思いますけど、今回の場合、例えば28-200なんかのズームレンズを
   持っていったとすれば、広角でめいっぱい広げすぎて、人が小さく
   なりすぎたり、人物をアップにして、それなりにいい表情の、自然な
   写真が撮れたでしょうが、自分ちの子ならともかく、よそ様のお子さん
   の顔まで判る写真を、HPに掲載も無理でしょうから、ここに出すことも
   かなわなかった訳で…
   やっぱり「今日持っていこう」と決めたレンズにあった被写体を撮れば
   いい…というのが、基本でしょう。

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