ささやか写真館
2008年10月
題名「忘れないだろう」
SIGMA
55-200mm/4-5.6
Tokina AF19-35/3.5-4.5+KENKO Telepulus
MC7 Pz AF ×2
今再生率No.1なのは、この間入手したCDです。
10/13は体育の日でしたが、偶然わたしも休日でした。
最近は特に土日だからとか、祝日だからというのがない仕事なのですが、たまたま休みでした。
この日のスケジュールは随分前から決まっていて、八事のハウジングセンターに行くつもりでした。
と言っても今の私に家を建てる甲斐性があるわけもなし、お目当ては
「中西俊博アコースティックLIVE」だったのです。
戦隊ショーでもやりそうなハウジングセンターのステージで、あの中西俊博が?しかも入場無料?
TVCMをみた時は目を疑いましたが、このセンターの主催はメーテレなので、こういう
一級の音楽家を呼べるのだと思います。
私が中西さんを初めて見たのは、確か
「誰でもピカソ」だったと思います。バイオリンで色々な効果音を出す達人と
言う事で、ゲスト出演していたのです。今回
「しばらくやってないんだけど、リクエストがあったので。」という事で、芸を披露していただけました。
救急車の音(ドップラー効果付き)、F1の通過音(4台)、一人弦楽四重奏(この技は、弓の毛を緩めて、
胡弓の様に弦の下に置いて演奏)という神業。
でも、私が魅了されたのはやはり、彼の表現力豊かなヴァイオリンの音色です。
久しぶりに見た彼は、20年前の石坂浩二を思わせる美青年から、ハンチングを被った渋いおじさんに
なっていました。良く言う
「上手に老けた。」という感じです。
私の大好きな「At The Corner」という曲。この曲はチョコレートのCMのために作曲され、今も
旅番組などでよくBGMに使われるそうで、
「印税を沢山稼いでくれる孝行な曲」と中西さんも笑っていました。
そして、今回も伴奏をつとめていた長尾行泰(この方もロックギター界の大御所です)さんと、
最近DuoでよくセッションするというJAZZのスタンダードナンバー。
そして中西さん作曲の意欲的で激しい大曲。
「ギターは小さなオーケストラ」と言ったのはベートーベンですが、ピアノに比べいっぺんに出せる
音の少ない(10指ー6弦=4音少ないというだけでなく、奏法からすでにハンデがあります)この
楽器の能力をフルに引き出す長尾さんのギターはバカテクの一語に尽きます。しかもそれを5本指の
アルペジオ奏法ではなく、ピック一本でというのですから凄いです。
でもさすがにギターソロの時には、音が薄くなりそうなものですが、中西さんがヴァイオリンを
ウクレレの様に構えてつま弾く事でカバーしていました。
仲の良さそうな二人ですが、時には火花の散りそうな真剣勝負を感じました。
美しい秋空の下、久しぶりにいい音楽を聞かせていただいたあとで、司会者がCDの販売と、
サイン会がある旨伝えました。貧乏なので買えないなと思っていましたが、
「インディーズ版でCD店では買えないバラード集も持ってきています。お休み前に聞くのに
ちょうどいい選曲ですよ。」と、中西さんまで誘惑するので、覗いてみると2000円じゃないですか。
気がつくと私はCDを購入し、サイン会の列に並んでいました。
前に並んだ老婦人は、女学生の様に頬をそめ、
「これが私の人生初CDなのよ。」と。
少女の頃小遣いで買い求めた、三田明のドーナツ盤を思い出したのかも知れません。
偶然出合った中西さんの音楽に、一目惚れだったのでしょう。ようこそ!
この「Ballde 2」というCDは中西俊博HPから購入できます。
「At The Corner」の入っている「Walkin' In Paris」というアルバムもいいですが、
新鋭ピアニスト林正樹とDuoセッションした「Ballde 2」は本当に癒されます。
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