ささやか写真館



               題名「バケツでごはん」


 
                                 SIGMA 55-200mm/4-5.6

  「えーーっ!3日も残業?信じらんない!どんだけーっ。」
 「ま、最近暑くて寝付けないから、ちょうどいいか?。」
 反応は様々でしたが、動物園真夏の営業延長はこうして決まりました。

 玖保キリコさんの動物園漫画「バケツでごはん」風に言えば、こんな感じでしょうか?
 出勤前にテレビを見ていたら、東山動物園の
 「Night Zoo」の事をやっておりました。
 赤いライトに映し出される、象、キリン。若いライオンカップルが、
 「おいらは夜の百獣の王。」
 「もう、ばかぁ。」
 てな感じでじゃれ合っているのを見て、
 「これは行かねば。」と思いました(動機が(笑))。
 東山動植物園は通常4時半に閉園ですが、8/10、8/11、8/12の3日間だけ、夜8時まで営業を
 延長と言う事で、仕事帰りにちょっと寄ってみる事にしたのです。

  駅に到着したのは6時半。地上に出ると、結構涼しい風が吹いており、ちょっと安心。
 沢山の人と一緒に正門に向かいます。
 地下鉄(昔は市電でしたねえ)駅から正門までの道は、左は駐車場。右はヤマハの入っている
 ビルですが、昔はちょっとした縁日みたいになっていて、お土産物屋とか食べ物屋とかが
 両側に連なっておりました。
 子供の私は「鬼泣かせ」と言うのが怖くて、見ない様にそーっと通った事を思い出します。
 これ、ご存知ですか?ボールを何個か借りて、鬼に向けて投げつけます。
 決められた場所にヒットすれば、鬼の目のランプが光り、金棒を持った腕を上げ、
 「うう〜〜〜っ!」と泣きます(今思えばサイレンですね(笑))。子供心に
 「ぜんぜん泣いてないぞ。怒ってるじゃん。」とビビった覚えがあります。

  そんな事を思い出しながら歩いておりました。まだ薄暗いまで行かないです。
 正門は昔とあまり変わらないなあ。ただ昔は門の端に、軍帽を被り、白い着物を着た人が
 アコーディオンで軍歌を弾いておりました。
 「傷痍軍人」というの今の方はご存知無いでしょうねえ。
 戦争で傷つき働けないので、お国のために働いた私にご寄付を、というものであったのだと
 思いますが、昭和30年代はまだ戦後でございました。

  細かいお金と、100円割引特典のあるエコキップを出して入場しました。
 なんか面白い雰囲気ですね。大人も子供も何か高揚しています。
 夜の動物園なんて、めったに経験できませんからねえ。
 「バケツでごはん」の動物達は、閉園時間がくれば私服に着替えて!家に帰って行きますが、
 子供のときに呼んだ、
 「メアリ・ポピンズ」の本の中に、夜の動物園の話があり、とても面白かった覚えがあります。
 実際の夜の動物園はどうかといいますと、午後4時半に閉園する施設には街路灯がありません。
 そりゃそうですね。薄暗いだけで、子供達は興奮しまくりです。
 「肝試し」みたいなものですね。
 お店は全部延長営業しておりますので、夜店テイストでもあります。
 テレビで見た様に、赤いランプ(動物があまりストレスを感じないのでしょうかねえ)に
 動物は照らされておりますが、夜行性と言われる動物は、流石に活発に動いておりましたが、
 涼しくなった、なんでか今日は人が多い、どうして?と言うのが動物達の本音ではないかと
 思います。ストレスにならないといいですが。まあだから3日間なのでしょう。

  「バケツでごはん」でもキリンはミーハーな女子高生みたいなキャラクタになっていますが、
 実際にも客の方にわざわざ寄って来て、バカギャラリーの携帯のストロボ(禁止)を浴びる
 (光届かないでしょう。普通(笑))物好きもおりますな。
 象はやや迷惑そう。夜行性ではないのでしょう。
 テナガザル系のおさるさんですが、やたらと興奮して、横木を飛び回り、
 「ほーほー」と大声をあげ、ジャングルの雰囲気を盛り上げておりました。
 沈み気味の合コンを独りで盛り上げようとする、幹事のようなものかな(笑)。

  わざわざ、一番遠い北米エリアに行ってみましたが、我が友(片想い(笑))
 北米オオカミの皆さんは、居られませんでした。ディナータイムだったのかなあ。
 この後の仕事のために早めの夕食をとって待機している彼らの姿を想像してしまいました。
 仕事?もちろん8時になってもなかなか帰らない客の追い出しですよ(恐)。

  最後に、テレビで見たライオン若カップル(この前ご紹介したときは兄妹かも知れないと
 申しましたが、今度のニュースの様子ではカップル確定のような。ま、萌え妹かもしれない)
 を見ようと出かけましたが、なんと前回のイベントのときの橋がまだ残っており、見学者が
 並んでおりました。
 「最後尾はこちらー。30分になりまーす。」ってあなた。
 インターネットのライブカメラみたいなエッチ系好奇心で、30分並ぶのは(違うか(笑))
 並びたかったケド(笑)、急ぐのでもう真っ暗で、人とぶつかりそうになる帰路を
 いそぎました。
 帰って、餃子を包まなかんかったもんで。
   
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