ささやか写真館


   2006年7月

                  題名「夏の恋人」

 
                              PENTAX-FA 100-300 4.5-5.6


  「来て良かったね。」
  「ああ。」
  「さっきまで栄にいたんだよ。うっそみたいだね。」
  「うそじゃねえよ。水着って高いな。なんでこんな小さな布きれが1万もすんだよ。」
  「けちけちせんで。ボーナス出たでしょう?」
  「そら、ほだけど。金も貯めなかんで。」
  「なんか欲しいもんあるの?」
  「そういうわけやないけど、まあ将来の事も考えて。」
  「ふーーん。ねえ、帰りにセントレア行ってみいせん?」
  「おまえ、セントレア好きだなあ。」
  「一回グアム行っただけだけど、あそこ行くと外国行けそうな気がせん?。」
  「でらビンボくさいんですけど。」
  「あーあ、新婚旅行、西海岸とか、ゴールドコーストがいいなあ。」
  「誰といくんだよ、おまえ・・・。」
  「誰とって、あんたマジで言ってんの?あしら、つきあっとらんの?」
  「そりゃつきあっとるけど。でも、新婚旅行って、ちょ、おま。」
  「あそびだったんだぁ。きずもんにされたぁ。」
  「(どんなきずだよ。)あ、ウィンドサーフィン、やりてー。」
  「話そらさんで。もう。そうそう、帰りにあそこ行ってみーせん?」
  「なんだよ。あれってホテルか?」
  「ばか、結婚式場だて。」
  「ぐーーーーーーーー(寝たふり)。」
   
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