ささやか写真館


2005年10月

                  題名「しょうがねえな」
 
 

                                 SIGMA 55-200mm/4-5.6

  今年も「大須大道芸人祭」に行って来ました。今年は官製祭である「名古屋まつり」が万博に合わせて
  夏に行われたので単独開催となり、影響が心配されましたが、万博で行楽慣れした名古屋市民にとっては
  イベントが分散したことは、むしろ歓迎だった様です。
  大変な人出でした。
  いろいろな大道芸人さんの芸を楽しむことが出来ました。今年は綱渡りに迫真の芸がありましたが、
  やはり定番の人気は「金粉ショー」でしょう。
  白昼の大道で、全裸に近い男女が踊るというのは、かなり衝撃的な出し物で、一回目からしばらくは
  警察官が尾行していたのを思い出します。
  しかし回を重ねるごとに人気は増し、大道芸人祭に金粉ショーがあるのは当たり前になりました。
  今年は公式パンフレットの表紙をかざる様になったのです。
  
  大道芸人祭に集まった観客達も、特に裸の男女が踊っていることに何も違和感を覚えなくなりました。
  観客は特に男が多いわけではありません。若い女性や年輩の女性も多く見られます。
  もう常連と言う方が多いのです。
  「あれ、新人さんがいるねえ。」
  「各地で踊っていると、私も踊りたいという女性が多いらしいよ。」
  「あれ?これ大駱駝館じゃないの?」
  「大駱駝館は○時から七ツ寺。」
  「だって去年は、この人達、大駱駝館と言ってたで。」
  「ああ、今年は本家が出て来たで、遠慮したんだないの?」
  なんていう会話があちこちで交わされます。

  この回の公演では、車道を仕切って細長いステージで踊りましたが、片一方の歩道のみを観客席として
  もう一方にはごらんのような白い幕で仕切って通行を確保しています。
  ところが、困った人々がいるもので、係りの人が一生懸命幕を支えているのに、幕を引き下げて覗こうと
  する人が多いこと・・・。
  ぎらぎらした目つきをそのままお見せ出来ないのが残念ですが、反対側から見ると、踊りより面白かった。
  もっともこっち側では私達が、ぎらぎらと写真を撮っていたのですが(笑)。
  まあ金粉ショーを客席から「芸として鑑賞」しようとする我々と、決まりを犯してまで覗こうとする
  彼らの間には、微妙な壁があることは確かですが。
  上品なぎらぎらと、下品なぎらぎら(笑)。
  ちなみに右下の黒い影は、前の人の後頭部です。
  
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