キョンシーSの
     ピンポンダッシュ!


   ★017 没原稿シリーズ(1)A新聞「声」欄


 理由:恐らく護憲思想を捨てきれない、A新聞のデスククラスには
   自分たちのオピニオンを脅かす主張だと感じられたから。
   若手は新鮮さを感じてくれたらしく、一度連絡があったが
   不在だったのでそれから連絡無し。

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         「9条を捨てるのは最も下策」

 「アメリカに押し付けられた憲法は改正しよう」「冷戦時代は終わった。」
まるで、粗大ゴミの様に扱われる日本国憲法。しかし、戦争を体験された世代は勿論だと
思うが、我ら「平和主義教育」を受けた戦後世代にとっても、護憲の想いは強い。
しかし憲法は改正の手続きも記している。国民の多くが改正に賛成なら、次の世代の
憲法を作れば良い。
 だが、「憲法を変えたい」理由が「アメリカに押し付けられた」事、というなら、
何とも勿体ない話である。「冷戦時代」が終わり、ソ連が消滅した今、アメリカを止め
られる国は何処にも無い。大量破壊兵器が有ろうが無かろうが、自国の国益を守る為には、
一般住民も平気で殺戮する。国連の力も及ばない。
 アメリカは、世界のほとんどの民族が集合して作った国家である。それぞれが本音を
言い合っては、まとまらない。だから「建前」を全面に押し出して国をまとめて来た。
「タフである事」「正直である事」「差別をしない事」そして「正義を押し通す事」。
裏に政治家や財閥のどんな「本音」があっても、こういった「建前」があれば、
アメリカ国民は支持した。ニューヨークのテロ以来、米国民は「正義」の建前ゆえに、
ブッシュ政権を支持して来た。
 そのアメリカの占領軍が、日本に永久に戦争をさせない為に「押し付けた」のが、
「恒久平和主義」という人類最高の「建前」である。アメリカは大きなエラーにすぐに
気づき、日本は再武装の道を歩んだ。しかし9条が有る限り、「専守防衛」は自衛隊の
基本ルールで有り続けた。アメリカの「正義」の建前を止める事が出来るのは、
それ以上に崇高な「建前」しかない。「恒久平和主義」。この人類の宝と言っていい
「建前」を、他ならぬアメリカ自身が日本に「くれた」のである。いまさら知らないと
言われても遅い。
 「あなたがたが、危険な軍国主義国家であった日本に、この崇高な理想をくれました。
今私たちは、この理想をあなた方に問います。正義に見せかけた暴力を振り回すのを止め、
国連を中心とした、世界の国々の平和を求める声を聞きなさい。」日本がこうはっきり
問い続けるなら、必ずアメリカの暴走を食い止められるし、世界諸国の大きな尊敬と
支持を得る事が出来るだろう。
 以上の理由で、9条の条文を一字一句たりとも変えるべきではないと思う。
「平和ぼけ?」とんでもない。ぼけている場合ではない。今こそ9条を武器にアメリカに
立ち向かう時だ。恒久平和主義にほんの一歩ずつでも近づかない限り、ちっぽけな「
国益」を追求しているうちに、人類滅亡は迫っているのだから。

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民主党あたりが、真面目に読んでくれないかな?かつて社民党に似たようなメールを
したが、おたかさんは自分のHPすら持ってなかったし、送ったのが辻元じゃ・・・。
社民も日共も「護憲」では戦えないことをしるべし。
「アメリカから押しつけられた憲法」という、改憲派の一番感情的な所を逆手に取って
だから大切、と言えない護憲派は滅びると思う。
浅田次郎が原作書いて、一流のシナリオライターを使って、日本国憲法誕生の物語を
スピルバーグに撮らせたらどうだろう。