ベルーシの減り靴カメラ

 7.欲望の果て(2000年春版)その3
 ようやく最終章です。ごく最近の悪行の数々(^^)
お断りしておきますが、私は外観ボロボロでも、写りがよければOKの人ですので
巷のコレクション用カメラの値段で判断されて「チョーお金持ち」とか
思わないでね。今はM3修理費+M2衝動買いで首が回りませんが、酒も煙草も
やらないので、こづかいの範囲内です(苦しい言い訳(^^;))
13.ライカM2
   
やっぱり不吉な13台目は、これでしょう。ささやかにも書いた衝動買いの極致です。
私は本当は35mmというか、広角は好きじゃないんです。20mm位になると
「おもしろいな」と思うのですが、シャイなので(誰や犀ちゃうか、と突っ込む奴)
広角で人物を撮ると、ちっちゃいのです。あんまり寄れないのです。だから窮屈と
言われようと、50mm位が好きです。女の人は90mmとか…(^^;)
でも、M2を買った理由は35mmですよね。オールマイティはやっぱり50mmでは
無くて、35mmですね。でも、M2のファインダーって、わしのがぼろい、という
事もありますが、やっぱりちゃち、これ以降のライカは全て
M2を踏襲していると聞くと、嫌になります。特にオーバーホールしてからの
M3を知ってしまうとなおさらです。M2買わずに素直にメガネ付きのズミクロン35
買えば良かった。実はメガネ付きの方が安いので、M2買ったことで購入が遙かに
遠のいたのでした(どうせ買うなら8枚玉だよね)
でもライカを2台持つことは、とても幸せなので、もっと買ったら、もっと幸せ
なのでしょう(ああ、もう首まで泥沼の中(^^))ちなみに次の目標はM1です
これならファィンダーの優劣は関係ないし…
ちなみに、レンズはフォクトレンダーの35mmf2.5Pです。パンケーキと言うことで
買ったのですが、結構逆光に弱く、フード必須です。ちなみにC(クラシックタイプ)
の方の付属フードをはずすとPと同じ厚みと言うことで、やられたと思いました。
これから買う人はCの方がお奨めです。
14.トプコン35S
   
 M2と同じ日に買ったのが、これです。ファインダーもよく見えるし、ダブル
ストロークの巻き上げも小気味よく、なによりトプコール44mmは大変シャープで
名機の評判に恥じません。これが2万円しない現状です。トプコールのLマウントなどは
10万とか、恥知らずな価格を付けている店があるのに、レンズシャッター機の安さは
もう嬉しくなっちゃいます。トータルで言うとニコンS3よりいいと思うけど…
ま、名古屋ではまず出ない機種なので、名古屋某ケ丘のお店だと5万近く付けるかも(^^)
とにかく、これはいい買い物でした。コニカIIIなんかもいつかは欲しいのですが、
ま、手を広げすぎるのもなんだな、と…
15.ヤシカマット
   
 よく行くお店にずっとあって、気になっていました。無理すれば
買えたのですが、ブロニカもあるので、買わずにいたのでした。
結構悩む金額で、買ってしまうと1ヶ月こずかいに不自由します(^^;)
6×6のブローニーで、一眼のハッセル、二眼のローライフレックスは頂点ですが
私はそれぞれのまがい物を買ってしまいました。たぶん、本物は買わないと思います
先日、トプコンを売ってくれた大師匠とお話していましたら、戦前12,3才の頃
カメラ屋の店先に、ライカエルマーで写した全紙大の写真とその35mmのネガが
一緒に展示してあり、毎日通って眺めたそうです(そのころのライカは、とても
普通の日本人が買えるものではありませんでした)。中版もいいが、まだまだ
ライカで学ばなければならないことが沢山あります。そのためにもまたライカを
買わねば(それは違うぞベルーシ(^^;))
ブローニーが活躍するのは、行きつけの量販店で、フィルム期限切れ間近
ワゴンセールに出たときだけになりそうです。
16.ニコンEM
  
 ライカ同盟の事は最初に書きましたが、3人の中で一番尊敬するのは、無論
高梨先生です。作品展で亀仙人もうなった写真がありました。ブレッソンみたいな
決定的瞬間で、彫刻とサッカー少年が調和した瞬間をとらえていました。
しかし、なんだか好きなのは赤瀬川原平画伯です。偽札の頃は僕らのヒーローでしたし
トマソンや路上観察学会も大好き。名古屋出身だし、甥の行っている旭ヶ丘の美術科
出身だし、今のかみさんとデートしたのも彼の展覧会だったし(嫌なカップルと
言わないでね(^^))その赤瀬川先生が、誉めていたのが
ニコンのEMなんですね。「いさぎいい」と言うのが理由でした。
リトルニコンも、あまりのマニュアル無視で、中古評価は低いので楽々入手
しました。レンズは、標準ズームを珍しく買ったのと標準1.8のパンケーキ
このニコンは「抑え」のつもりです。ピント以外はなにもしないで写せる
携帯性のあるカメラをしくじっては大変な時に使います。
それでこそ、ライカやトプコンと遊べます。
ズームを買ったのもそのせいです。AFにしないところがちょっと意地(^^)。
ジウジアーロデザインも元車少年にはたまりません。ああ、いすず117クーペ…
17.ベッサL
  
 お疲れさまでした(自分に(^^))。最後のカメラは、フォクトレンダー、ベッサL
です。相方のシルバー+アベノン28mmは、99年度私的ベストルックカメラですが
今年もどうやらベッサLのようです。去年の子は友達のK氏の所にお嫁に行きました。
噂では、K氏は彼女を大変気に入って、毎日散歩に連れていってくれているらしい。
いい人に会えて、良かったね(^^)
今年のブラックボディはルサール20mmの写りのよさに感激して買ったものですが
つい最近、これも衝動買いで(安いっというとついオーダーしてしまういけない私)
ドイツから引っ張ったエルマー35を付けてみました。エルマーはM2につけて
その良さにおどろいたのですが、ベッサだと目測ながら、400のフィルムで絞れば
まあ、はずさないだろうと、冗談に付けてみました。
もともと、初代エルマーの付いていた(脱着不可の)スタンダードライカは
黒で、レンズだけ金属色、そして距離計無しです。先祖帰りのデザインは
とてもいいです。ファィンダーはロシア製のプラスチックですが、これもいい。
去年のベッサLがクラシックカメラの王道を突き抜けて、カメラデザインの
洗練の姿だったとすれば、今年のは21世紀に流行るに違いないと思う
猥雑なレトロ・キッチュ(クラシックカーの顔をした軽自動車とか)の
雰囲気があって好きです。あえて革製ストラップなどを合わせないで
昨年流行って、今やってるとちょっとおばかな携帯ネックストラップで
片吊りしてみました。
ちなみに、このセット、トータル6万かけてません。みなさんもいかが?
ベッサR買って「いつかはライカ」なんて言ってるなら
こっちのほうが粋ですぜ。

  

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