ベルーシの減り靴カメラ

 7.欲望の果て(2000年春版)その2

 17台(ですってよ、奥様)もあるので、3回に分けて紹介します
人の所蔵カメラなんて、読んでて楽しいかどうか、判りませんが、節操のなさを
嗤い飛ばして下さいませ

7.フジカST801
   
 私は雑誌に弱い。「こういう名機があって」などという記事には欲望が素直に
反応してしまう。このカメラも某氏の「白金溶融の坩堝が」云々にころっと参って
買ってしまいました。もっとも氏の話はST701標準のフジノン55mm1.8で、801
以降のEBCフジノン55mm1.8がどうかは判りません。でもこのレンズの色の表現は
絵はがきのような綺麗さで、独特です。コムラも雑誌で読んで2本ほど買いましたが
コムラの油絵の様な色も好きですが、こっちの方が万人向けの明快さです
「第四の感色層」みたいなわかりやすさですね。それでいて解像力も高いです
もしかしたら、近々コダックのカメラが安価で手に入りそうなので(懲りない私(^^;)
フジ、コニカ、コダックでそれぞれ自社フィルムでの比較をやってみようと思います
このほかにST901を職場用に、レンズは28と135を持っています。
55mmは同じのを2本持っていたりする、惚れ込みようです。
人気が無いのも嬉しいです。
でもフジカはカメラ本体は実はあまり感心しません。結構調子が悪いことがあります
その点は、マウントが共通の名機ペンタックスSPあたりが欲しいなあなどと
思います
8.リコーXR7
   
これは、実は自分ではじめて買った一眼レフだったのでした。新発売の
ミノルタα7000を買ったとき以来(サンフランシスコで買ったんだぜ。
かっこいいだろ)永らく姉の家に行っていまして、姉夫婦も新しいカメラを
買ったので、眠っていたようです。
コシナのKマウントの50mm1.2というレンズがあり、しかも安いと言うことを亀仙人
から聞いた私は、すぐに東京のカメラ店に電話したのでした。しかしボディがない
「そういえばあのリコーのカメラは?…」と記憶の糸をたどり、里帰りしたのが
このカメラです。ま、1.2の明るさが必要な時がきっと来ると…その時まで待機です
このレンズのおかげで、各社の明るい、高価なレンズを買わないですむ、という
メリットもあります。フジノンの1.4なんか結局2位まで絞らなければ良くない
と言うことで、やめたのでした。画質はともかく、暗い場面での撮影用です。
9.ゼンザブロニカS2
   
 はじめてのブローニーです。ニコンをくさしながらも、ニッコールってどんなかな?
と思っていたら初期のブロニカはニッコールだと言うことを知って買いました
安かったです。なかなかよく写りますが、プリント代が高いので、あまり使いません。
この間、久しぶりに使ったら、フィルムを裏返しにセットしてしまい、2本も無駄に
しました。情けない…ハッセルブラッドも決して高嶺の花ではない昨今ですが
これはこれで、持っているような気がします。あとはアクセサリーシューがどこかに
付かないか、オプションを探している毎日です(露出計が無いので)
10.ミノルタX700
  
最近生産が中止された名機ですが、私の父が買ったのは、20年ぐらい前でした。
やっぱりMDマウントも一台欲しいと思っていたら、父が「確か持っていた」と
いうので、家中探しても見つからないので、あきらめていたら、姉がやってきて
あっさり見つけだしました。魔女だ(^^)
レンズはかびていましたが、7000円で綺麗になりました。
ただ、ズームは好まないので、定評のあるMDレンズの単焦点のやつを
そのうち、と思っています。80になる父から私、多分娘へ受け継がれるでしょう。
プラスチック製カメラですが、いい機種だと思います。しばらくT氏にあずけましたが
彼をAF教から脱会させるには至りませんでした。
11.オリンパスXA
   
 今はもう店じまいしてしまったリサイクルショップで、2000円で売っていた
ものです。あのオリンパスペンを作った開発者の作品で、未だに人気の高いこの
XAが、箱、取り説、ストロボ付きで2000円。結構嬉しかったです。
亀仙人はXA2をもっているのですが、2以降は、28mmで、パンフォーカスの
カメラです。初代だけ露出計内蔵で35mmレンズを持つレンジファインダーカメラで
一緒にして貰っては困るのです(^^)ただ、雑誌にあるとおり、周辺のピントが甘い
という凄いレンズで、そのウェットな表現を逆に愛する人も多いとか…
でも本当によく考えてあるカメラで、持つ喜びを感じます。
コンパクトなカメラでは、最近はロモが人気ですが(私も大塚寧々は好きだが)
欲しいと思っているのは、ローライ35ですね。亀仙人は35Sを持ってるので
私は敬意を表して、1つ格下の35を買おうかなと思っています。(でも開発者は
35Sの事を「あれは私の作品ではない」と生前言ってたそうですが(^^))
12.FED2(GREEN)
   
ロシアのレンズについては、ジュピター12(これを「ユピテル」というカメラ屋さんも
滅茶苦茶かっこいいぞ)とルサール20mmを持っていて、どちらも大変納得のいく
レンズ(後玉が出過ぎていて、ベッサLで測光出来ないのが難点)ですが、カメラに
ついては、ちょっといい印象がありませんでした。「ささやか」でどこかに書いたと
思いますが、キエフを買ったことが有ったのですが、フィルム巻き上げが上手く
行かなくて、返品したのです。今思えば、レオタックスと同じフィルム加工で
きっと動いたのでは?と思いますが、とにかくクラシックカメラ事始めの頃でした
ので、懲りたのでした。そんな私が安さにつられてついドイツのカメラ屋に
オーダーしてしまったのが、これです。ブルーとあったのですが、来たのは
グリーンのでした(^^)。でも緑の方が稀少だそうです(^^)、なんかたまごっちみたい。
このインダスターというツァイスコピーは、沈胴タイプのエルマーに偽装したのを
田中長徳先生が、本物と比較した写真を掲載し、読者をうならせた名品です。
もっともこれは沈胴ではなくアルマイト製鏡胴です。
上に乗っている露出計はゴッセンのシックスチノです。
シックスチノは黒なので、正面だけ緑のミニ四駆マーカーで塗ったのですが、
派手なのでプラモの世界で言う「汚し」を入れています(ふき取ったのね)
おかげで誰もが「純正でしょ?」といいます。ロシアのカメラがオプションに
ゴッセン使うわけないけどね。ポリシーのある女の子に持ってもらいたい
のですが、だれか買い手を紹介してくれないですか?
ただし、ピントは固いので握力は必要です(^^)。



  

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