ベルーシの減り靴カメラ

 4.見ずに買う
  インターネットで、中古カメラやレンズの売買をしている店があるのは
  知っていました
  実際に「中古カメラ」で検索をすると、実に多くの情報が得られます
  日本のお店や、個人でそういうページを開いている人も結構あります
  ただ、一口に中古カメラといっても、現行のカメラを出来るだけ安く手に入れたいがために
  訪れる人と、クラシックカメラとか戦後の日本製カメラなどをコレクションしたい
  人では、対象が変わってきますので、その中から選択していかなければなりません
  日本のこういったページによく見られる点として、不親切・品数の少なさがあげられます
  毎日更新する専門の店員が居ないことが問題かも知れませんが
  例えば売り切れの商品をいつまでも「うりきれ」とつけたまま放置している店があります
  これは中古の相場を知るためには有益かも知れませんが、それならば「今まで扱った商品」
  と題して別に移して欲しいです
  もう一つは写真が少ないことです
  これは海外のページでも似たようなものですが、例えばあるページでは
  「最新入荷リスト」という助かるページを持っているにも関わらず、その商品の写真は
  「ただいま撮影中です」です
  欲しい商品を写真で確認して買うのはなかなか大変です
  私が最初にインターネットで買ったのは、ロシア製の「ジュピター12」という35mmで
  ツァィスのデッドコピーというレンズをドイツの店から買いました
  1万ぐらいだったと思います

  メールで申し込むと、まずファクスでクレジットカードのIDと有効期限を送れと言って
  来ます(私の英語もドイツ人の英語もひどいことではいい勝負(^^))
  ファクスで送るのは、メールだと情報が盗まれるからです
  最近は、暗号化して送るサービスをサポートしている店もありますが
  ファクスで、と言う店は良心的だと思います
  2週間ほどで送ってきました
  ここは郵便小包を使うので小さいものでは関税がかかりません
  Fdexなどを使うところでは、後で代行した関税の請求書が来ます
  しかし、小包の場合はかなり乱暴に扱われるらしく
  プラスチック製のレンズケースは割れていました
  レンズ自体もあたった後があり、ピント合わせが渋く、無限大がずれていました
  送り返そうかと思いましたが、写してみるとなかなかいいので
  そのまま使うことにしました
  ところが1週間後にもう一個同じ物が送ってきたのです
  これは家のファクスがタコで2回同じものを送ったためでした
  今度のは美品でしたので、こっちにしようかと思いましたが、写してみると
  こっちはあんまり良くない(ばらつきが多いらしいです)
  結局後のを送り返しました
  写真のファィンダーもロシア製で、これは東京の店に電話で注文しました
  何軒か検索して電話をしたのですが、最初の1軒はつながらない(つぶれた?)
  次のは「前はありましたが、もう入らないと思って下さい」と断言されて
  最後の店で在庫がありましたが、だいぶ値上がりしていました(1万)
  日本の店ではライカの90mmエルマーを買っています
  写真のあるページで「多少はげている」事を確認して買いましたが
  かなりブラックペイントがはげていて、汚かったので
  思い切ってサンドペーパーでこすり落としてしまいました
  こういう素人細工は最悪で、転売するときの価値はひどく落ちる事は知っていましたが
  頭髪と一緒ですだれに執着したくなかったのです
  仙人からは「何と言うことを!」と叱られましたが、かっこいいのでオッケー


  名古屋の相場が高かった99年春に買ったので「得した」と思った39800円でしたが
  今になってみると、少し高い買い物でした
  アメリカの店からはコムラなどの戦後大量に輸出された日本製品を買っています
  この話はまた、次の機会に・・・

  

|減り靴カメラ目次に戻る|
|ベルーシホームページに戻る|