ベルーシの減り靴カメラ

 1.人物を写して「良い写真だね」と言われるカメラ

いわゆるコンパクトカメラはらくちんですが、やっぱりものたりなくなりますね
第一、写される方もそれなりに馬鹿にした感じでうつされます(もちろんそれが
リラックスにつながるケースもあり、いい写真になることもあるでしょうけど)
例えばアラーキーとか長徳さんとかがもっていれば、ティアラであってもAPSの
カメラであっても(しかし、この間気がついたけどAPSってハーフとフィルム面積が
変わらないですね。そういうつもりで使わなきゃ駄目だよね)いかにもという慣れた
感じでとるだろうし、それはとられる側にも伝わるだろうと思いますが、素人が
とれば、安そうなカメラでとればそういう風に見られるし、高そうなカメラで
とれば「お、あらたまってるな」っていう感じで、あれですね「ハレ」と「ケ」
ってやつでしょうね
というわけで、いい人物写真をとろうとしたら、一眼レフが最近の選択でしょう
最近の一眼レフは、オートフォーカスがほとんどです
このオートフォーカスというのは、大変便利。私もやれ運動会だ、発表会だと
ずいぶんお世話になりました。最近だとタムロンの28-300なんていう
おおよそ手持ちではこれ一本というズームレンズがありまして、これとコダックの
「これ一本」というASA800のフィルムとの組み合わせはオールマイティでは
ないでしょうかねえ。このレンズが実売2万円台だから怖い
わたしゃ、この前のやつで70-300というのをミノルタα3iという軽いカメラに
つけて行事用にしています
というわけで、キスでもαでも好きなの買えば?という訳ですが
人物の、しかもバストアップ以上のアップだとオートフォーカスカメラでも
手で合わせた方が良いときが多い
顔の凹凸があるからどこにピントが合うか微妙に違うからだと思います
だったら最初からマニュアルフォーカスの一眼レフの方が使いやすい
というわけで、まだこんなに写真にはまってなかったとき、年賀状写真用に
購入したのが、このレンズです

カールツァィスのプラナー85/1.4 です
このレンズはコンタックス用のレンズで、今日本でコンタックスを作って
いるのは、京セラ=昔のヤシカです
ドイツ製もありますが、このレンズは国産です
85mmというのはちょっと長い様に思いますが、一人の人をうつすのに
ちょうどいい距離だと思います。50mmだと寄りすぎで威圧感がある時が
ありますね。シャイなわしには70〜100位がいい(^_^)
このレンズを使うのには、普通コンタックスのカメラを使いますが
ヤシカの時代に何台かのコンタックスマウントのカメラが出ていました
このカメラはどうしても欲しかったので、私のカメラ師匠の亀仙人(仮称)
が持っていて「くれ!」と泣いて床を転げ回ったがくれなかったという
いわく付きの(何が?)ものです。コメ兵でこのヤシカ108が29800円で
あったときはうれし泣きしました。その後半年間、レンズが買えずに置いて
ありましたけど(^_^)
なんでこのカメラにこだわったかというと、これが当時としては唯一の
ツァイスレンズの付くプログラムカメラだったからで、当時は絞りとか
シャッタースピードとか考えてとるなんて事、考えもしませんでしたので
これが欲しかったのです。人間を相手の時は、相手を待たしてはいけません
ので、些細な絞りの違いとかにこだわるより、沢山シャッターを切って
良い表情の写真を選んだ方がいいと今も思います
というわけで、この組み合わせは今でも私のポートレート用の大事な機材です
レンズはプログラムで動かすのは日本製でないと駄目なのでご注意
レンズが中古で6万だったかな?冬のボーナスできよぶたでした(^_^)
108は今は中古で捜すのは難しいでしょう
らくちんにいい人物がとりたければ、最近のコンタックスにはプログラム
のついた安いモデルがあります(なんだかセリナだかなんだかカタカナ
だった)きっと中身は108なんでは?
このレンズの良いところは色のきれいさ、マニュアルならではのピントの
自由さ、(女の人の顔とかはわしゃわざとちょっとピントはずすのが好き
鼻先に合わせるとかね)色はニコンF5あたりで写真とってる愛国おやじの
顔色が変わるほどです。シャープだし、ボケもきれい、明るいし…
コンタックスの新品セットで15万ぐらいになっちゃうセットですが
プラナー85MM(日本製)は「ドイツ製じゃなきゃやっぱりツァィス
じゃない」と思っている独逸おやじが買い換えるので、中古が結構でるみたい
ヤシカ108も中古の価値は誰も知りませんから、あれば2万ぐらいでしょう
10万以内で最高のポートレートカメラ
どうです、お客さん

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