ナゴヤからの手紙
 
2016年1月
 
「はて?どなたか暖冬とかおっしゃいませんでした?」
 
         今回も全てiPhone6の写真です。  
 
「次の休みこそ、ナゴヤネタを探しに行こう」と、心に決めた前日は雪が降り
ました。11月の遠征の為に購入した、日本野鳥の会認定ゴム長をはいて、職場
に行ったのですが、名古屋は今シーズン初の雪という事で、列車ダイヤが乱れ
(地下鉄鶴舞線は、東は名鉄豊田線、西は名鉄犬山線に連結している為、地上
を走る路線が除雪で止まった)早めに家を出たのですが、結構ホームで長く
待たされました。そんなこんなで結構ギリギリで会社に到着し、確かに朝から
「おかしいな?」とは思っていたのです。というよりその前の晩が大変寒く、
震えて起きて、もう一度タイマーで消えていたストーブを付けたりしたくらい
だったのです。
で、午後から体調がおかしくなり、明らかに風邪。
多少風邪気味のときがあっても、休憩の時近くのドラッグストアにいって
葛根湯液を飲むとなんとかなる事が多いのですが、この日は雪で、なかなか
外出もできず、いつも持参している風邪薬(パブロン。これと正露丸と、
アリナリッチ=アリナミンのジェネリック、は鞄に常備してます)を飲んだの
ですが、どんどん悪化。17時くらいで、ついに声が出なくなり、私の仕事上
全く役にたたないため、早退させていただきました。
 
運悪くその日は水曜日。かなりの医院が水曜午後休みなんですね。
で、その日は早く寝て、翌日朝、近くの総合病院に。
もちろん予定していた取材は中止です(それどころじゃない)。
声が出ないので、耳鼻咽喉科へ。
症状が出た事を記す予診表に記入する訳ですが、
「今病院にかかっていますか?病名は?」の所で、もちろん正直に
「糖尿病」と記入する訳です。
こうやって書くと、くわしく数値とか、今投薬されている薬を聞く先生と、
聞かない先生がいますが、今回は後者でした。
つまり、糖尿病患者で結構重い症状でも問題ない治療・投薬をするタイプ。
慎重と言えば慎重ですが、ことなかれと言えばそうかも。
声が出ず、出ないと仕事に行けない事をしわがれ声で必死に訴えても、
「出る様になるまで、声を出さないでください」というだけ。
結局出た薬は、のどの炎症を緩和する薬と、のどにいい漢方薬でした。
まあ副作用はないですけどね。
確かに糖尿病は症状が進むと免疫力が弱くなったり、薬の制限があったり
しますが、余りにも機械的な医療じゃないかと思います。
「改善しなかったら来てください」と言われたので、ここの治療は終了したと
判断し、どこか良い所を探そうと思いました。
ちなみにインフルエンザの検査は、こちらから願い出てしてもらいました。
陰性でした。
 
その日は寝ていたのですが、午後から熱が出て、37.8度くらいになりました。
次の朝は熱も下がったので、出社して声が出ない事を説明。翌日まで休みに
しました(翌々日は休みの日)。
この3日間でなんとか声が出る様にしなければなりません。
名古屋にも、声楽家とかアナウンサーが助けを求める、声の専門医がいるとは
聞いた事があるので、帰りに検索しようかとおもっておりましたら、帰りがけ
同僚が、
「その症状なら、黒川のあさみ医院が絶対良い」と教えてくれました。
そこならなんとか自転車で行ける距離なので、従う事にしました。
帰社前に検索もしましたが、あさみ医院の土井先生は、名古屋大学病院の
耳鼻咽喉科に長く勤務し、その後開業されたとか。
患者の納得いく様に説明する事がモットーとのことで、前回のあまりにも
そっけない診療に失望していた私は、この先生なら信頼出来そうと思い
医院に向かったのでした。
 
 
 
ごく普通の個人病院の佇まい。待合室は満員でした。
11時前に行ったのですが、これは午前診療時間の終了まで、飛び込みの患者は
かかるな。と覚悟しました。
この医院は、初診者で風邪系の症状の人は、別室で待機させる様で、
3畳位の畳の部屋にベッドが一つ置いてある部屋に案内されましたので、
まだかまだかとイライラする事なく、持参の本を読んで待っていました。
待合室の人数からして、絶対12時過ぎると思ったのですが、やはり13時前に
なって呼ばれました。
最近の耳鼻咽喉科は、あの吐きそうになる金属のへらで、のどを広げて、
反射鏡で照らして見るという事はせずに、鼻の穴から入れるファイバー
スコープで見てくれるのですが、土井先生は奥の方まで突っ込んで、声帯の
状況まで確認してくださいました。
「赤いウインナみたいに真っ赤にはれてます。声を出さなければ3日。出し
ながらだと一週間以上かかります」
「糖尿病で通院してますね。どんな薬を飲んでますか?」
私が現物を見せ、ついでにヘモグロビンGptの値を言うと、
「ほう、それは頑張ってますね」ということで、抗生物質を出していただけ
ました。
さらに時間があったら、吸入だけにきてもいいとの事でしたので、
翌日も通院しました。
 
技量の差がはっきり出る外科とは違い、内科系の先生は、いかに所見を的確に
患者に伝え、治療法や治癒までの期間を説明し、的確な投薬指示ができるか
にかかっていると思います。
「この先生に任せれば、必ず直る」という信頼感が、通院患者の数を左右する
のだと思います。
もちろん、耳鼻咽喉科も手術はしますが、ここの病院では、
「精密な検査や、より高度な治療を必要とする場合は、迅速に関係の病院に紹介します」と明記しており、開業医が”大丈夫だろう”で、重篤な症状を
見逃す例が見られる中、信頼出来る姿勢だと思います。
なぜ、個人病院なのに、あさみ医院なのかと思いましたが、処置室にあった
医師免許は浅見先生の名で、後から土井先生に改称された様です。
新聞の記事の切り抜きもありましたが、より患者の為の医療に専心するには
まず自分の体調管理から、と言う事で、数年前に13kgのダイエットをされた
とか。この数字は私のと同じですが、先生は小柄な方なので、大変だったろう
と思われます。
私の数値に共感されたのも、そこまで良い数値なら薬に制限の必要はない事も
ご自分の体験からだったのだな。と得心しました。
 
その後声はなんとか出る様になり、まだ咳がありますが、なんとか仕事に復帰
できました。
皮肉な事に、前回の病院で処方された漢方薬
「麦門冬湯」は、仕事中の喉のため大変良い事がわかり、水筒にお湯で溶かし
て、コーヒーの代わりに持参しています。
漢方薬のいい所は、ほとんどの薬が処方箋なしで入手出来ることで、
このツムラの顆粒剤も普通にドラッグストアで売っていますので、冬場は毎年
これにしようかと思います。
極端に薬臭い味も香りもないのでありがたいです。
同じ漢方薬で、大手のエスエス製薬が撤退した為に、歌手業の皆様がパニック
に陥った(現在は北日本製薬が同処方のものを販売。まあ元々北日本のOEM
生産だったんじゃないかと勘ぐる。”下町ロケット”の影響か(笑))
「響声破笛丸」も常備しとこうかと思っています。
これ近場の薬局にはないので、通販になりますが。
 
最後に保険診療の素人臭い感想を。
最初に行った病院、6000円。院外処方で薬代1000円。
あさみ医院、院内処方で込み4700円。
まあ、素人なのでコメントは控えますが、今後多くの患者さんの様に、
「風邪かな?喉も痛い」で、内科でなく、あさみ医院にすぐ行きたくなります
やばい病気が見つかったら、すぐ名大病院に送ってくれそうだし。
 
 
さて今回の症状のせいで没になった企画。
「常滑のショッピングモールに、愛知県発の格安ステーキ屋がオープン!」
立ち食いで、肉の値段がグラム単価。といえば、関東の方は、ああ、あそこ。
と判るでしょうが、最安の部位がグラム6円。
なんか凄く安い様ですが、まあ肉屋で言う100グラム600円ですから、そんなに
安くはない。外食としてはよそよりは。と思いますが、問題なのはこの部位が
「300gから」なこと。
なんの事はない1800円じゃん。と言う事に気がつくまでは繁盛するのでは?
と思いますね。ステーキガストの1200円くらいのステーキランチの方が、
カレーライスもあるサラダバーついてるしなあ。
一年程続いた
「名古屋バブル(笑)」の象徴。セントレアお膝元の常滑に開店。というのも
地元民には、ちょっと首をひねる選択です。
コストコのシステム以外、あそこまで足を伸す名古屋人は稀かと。
そしてコストコの客は、自分で安いアメリカ牛買って、自分で焼いて喰う
(おそらく河原で、コストコで買ったバーベキュー器で(笑))。
 
これが300gの肉です。比較物置いてないので判りにくいでしょうが大量
 
大体年寄りは300gも喰えんし(今回試しにやってみました。ご飯も食べずに
ひたすら。ステーキでは最初から無理だろうと思いましたので、焼肉のタレに
つけ込んで、焼肉器で炙りながら食べましたが、結構しんどい。
アメリカ牛肩ロースの薄切りステーキ用(西友とかによくある)で、
300g570円。
 
とりあえず私にとっての、ちょっとリッチな独り焼肉は、ローソン100で、
アメリカ牛バラ肉、モランボンタレ 190g289円
ブラジル産鶏もも肉ぶつ切り 190g189円
ピーマン 100円
エリンギ 100円
を購入700円。
 
 
 
これで充分です。あと缶ビール一缶で、幸せな休日前夜。
この方式の問題点は、帰宅前に立ち寄っても必ずしも食材が売れ残ってない
事が多い。という事ですけどね。
まあ、月に一度位ならいいかと思います。