ナゴヤからの手紙
 
2018年9月
「映画についての思ひ出」

資料映像以外iPhone7plus
映画館で映画を初めて見た思い出は祖父の家の近所(横浜)で見た
「喜びも悲しみも幾年月」です。
灯台守の話だと言うのは何となく覚えていますが筋はさっぱり。
その頃母は(私を産んだせいで)入退院を繰り返しており、私は準急東海号で
叔母に連れられて、祖父の家に預けられておりました。
この映画の公開は1957年ですので、まだ3歳。おそらく飽きて途中退場と
なったのでしょう(道連れになった人ごめん)。

資料映像
同じ年に公開されたクラーク・ゲーブルとオードリー・ヘップバーンの
「昼下がりの情事」これは浮気調査を題材にした洋画ですので、けっして
子供向きの内容ではなく、私が当時見るはずもないのですが、名古屋の家に
いた時に、珍しく両親が映画を観に行くと言うので、姉とお留守番をした
のですが、題名を聞いて
「じょうじって何?」と聞いた覚えがあります。両親は教えてくれません
でした。4つ上の姉は
「ジョージっていうアメリカの人の名前」とか適当なことを言ってた
覚えが…。
この映画は背伸びする少女の話なので、決してエロい内容の映画ではない
のですが、流石に情事という単語は3歳児には早いと思ったのでしょう(笑)。
退院できて久しぶりにデートする両親の行った映画館が
「ミリオン座」
私が小学生になった頃に行ったのは今池の
「国際劇場」ですが(ゴジラものと若大将の二本立て)、
やはり大人が映画を観に行くといえば、名古屋駅前や納屋橋あたり。
そしてミリオン座でした
特にミリオン座は洋画中心のいわゆる名画座で、名古屋ではちょっと上の
感じ。

資料映像
今回私が大好きな
「のんのんびより」が映画になったので、行かねばと思ったのですが、
いかんせん上映館が少ない。
いつものポイントのたまるMOVIXではやってない。
というわけで久々にミリオン座で観て来ました。

御園座の裏にこじんまりした映画館。いまはスターキャット傘下に入って
おります。
スターキャットの中日シネラマ会館も懐かしいですが、いまはなく。
傘下はこことピカデリー。両方ともいわゆる独立系も上映する名画ですね

入るとパンと飲み物を販売するカフェ。ここだけの利用もできますが、
お客は見事に往年の美男美女。
昭和の良き時代に広小路・錦でぶいぶい言わせてただろう年金世代の男女。
洋服も着物も高そうです。きっとここでコーヒーを飲んでパンを食べるのが
日課なんでしょうね。
春には近くに移転して、劇場数も増えるそうですが、シネマコンプレックス
全盛の中で、まだまだ名画座も頑張ってほしいと思います。
ちなみに”のんのんびより”は、架空の山間集落の全校生徒5人の小中学合同分校
の子供達の話。限界集落とか、廃校の危機とか、大人の都合は一切語られて
おりません。
癒されたいなら絶対のおすすめ。
2期放映されたアニメはレンタルされて居ます。

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