ナゴヤからの手紙
 
2017年8月
 
「海辺を走る」
 
             今回も撮ったのは全てiPhone7plus
と言っても例の
「つかまえてごらんなさーい!ほほほほ」
「こいつー!」というのではなく、
ちょっと長い日帰りツーリングをしようと思い立ったのです(今月2回目。
1回目は写真館で近日公開予定)。
今回はおなじみの知多半島をぐるっと一周する計画。
いつもは新舞子海岸という、もう付け根に近いところ(イタリア半島で言えば
モナコ)まで往復しているのですが、夏の知多といえば、なんと言っても
内海海水浴場(ナポリ)。ここにはギャルも集うという(電車が入ってる
ので)まあ、ナゴヤの湘南な訳です(言い過ぎ感)。
 
 
で、まずはいつもの新舞子海岸へ。
前日ののフェスティボーの撤収中でした。まだ朝早いので、客もまばら。
 
 
そのままひた走って、常滑市(ローマ)へ。
ここで東京のアサヒビールのビルのやつの赤い色版みたいなのが載っている
建物へ。
前にも紹介した
「かねふくめんたいこパーク」
結構駐車している車が多い。
すっかり観光地として定着の様子。
恐悦至極に存じます。
 
 
ここで朝ごはん(二度目(笑))。
最初にここが開館した時、食堂があまり充実しておらず、
ちょっと意外でした。
今はフードコートみたくなっており、おにぎりとか明太子ソフトクリーム!
とか販売して長蛇の列です。
実際に当時
「明太子なんですから、ご飯ものおいたら?」と係りの人に提案した覚えが
あるので、この大盛況は
「ワシが育てた!(by星野仙一)」と言いたい(笑)。
でっかいおにぎりを380円でいただく。ちょっと高いけどこのでかさは
コンビニおにぎり2個分はあるので、これ一個でおなかいっぱい。
シールは2×5cmくらいなので、大さがわかると思います。
まあ物足らない分は、明太子の試食で…。
 
 
今回のマイカブの装備。ボックスに貼ってあるポスターは、角川文庫から出た
「スーパーカブ(作;トネ・コーケン)」という本の宣伝。
山梨の貧乏な女子高校生が、カブを手に入れて億万長者に…。いや違った。
お金以上の人生を手にいれる話で、バイクに、特に一億台達成の
ホンダスーパーカブに乗ったことがある人なら、共感できるお話です。
 
常滑をさらに進んで、野間の灯台。
この辺はリア充なカポーが実に多い。
この辺は
「唐人お吉生誕地※生誕地」とか
「日本初の新約聖書翻訳の地※」とか
「源義朝最後の地」とか
「新美南吉記念館」とか
興味深い史跡が結構あります。
 
ただ我々70年代の愛知のナウなヤング(笑)としては、知多はデートの地
でした。
就職して、それまでのカローラから、マークII、チェイサー、クレスタのどれか
(同じ車だが販売系列が違う。どれにするかは仕事の関係とか、お父さんの
買ってる店とかできまる。いきなりクラウンは上司に睨まれるのでやらない)
を買い、彼女を誘ってデートに。ペーパームーン(大瀧詠一っぽい喫茶店。
惜しまれつつ廃業)でお茶を飲み、何回目かでホテルマニス(愛知初の本格的
リゾートホテル。惜しまれつつ廃業)でお泊り。というのが理想ですね。
私も一回だけしたお見合いは知多に行きましたし(まるは食堂でエビフライ
コース(笑))、マニスは結婚してから親子三人で海水浴に行きました。
というわけで、知多は今でも恋人たちでいっぱいです。
リア充、爆発しろ!
 
※幕末、体調を崩した総領事ハリスが、看護婦の女性を所望したのに対し、
性奉仕と誤解した幕府が用意したのは、知多出身で下田一の芸者だった
お吉だった。看護の仕事を終えたお吉を待ったていたのは”異人の妾”という
偏見。当時の尊王攘夷の風潮もあり、お吉を見る目は冷たかった。
アルコール依存症に溺れるお吉は、最後は乞食にまで身を落とし、
投身自殺する。という悲劇。
※新約聖書ヨハネによる福音書冒頭の”はじめに言葉があった”を
”はじめに賢いものござる”と最初の聖書は訳している。
ギリシア語の原典では、こちらの方が近いらしい。
 
 
さて日曜日の内海海岸は、文字どおり”芋を洗う”盛況。
バイクで通り過ぎてボッチは退散です。
新舞子より、よりカップル度多め(悔)。
 
 
カブを止めて海を撮ってみる。カモメが写ってるはずなんだけど、
拡大してみると飛行機の様でも…。
海は遠近感がわかりにくい。
 
 
内海から山海海岸を経て、師崎(メッシーナ)へ。
ここから半田(ヴェネツィア)に抜ければ、知多半島一周ですが、
ちょっと帰宅時間が遅くなるので、途中から、東海市(フィレンツェ)に
抜けることに。
「喫茶nannan」とか、学生時代行った店が懐かしい。
ペーパームーンに友人のカローラで行ったが、休みでがっかり。
帰路に寄ったこの喫茶店で懐かしい灰皿兼用の100円入れるおみくじを
引いたら、”願い事半ば叶う”とあり、当たってる!と爆笑したのはいい思い出。
 
 
途中から、Googleマップの音声ナビに従って、走ったことのない
スーパー農道みたいなのを走る。快適。
知多半島を縦断する道だけど、時々海が見えたりする。
「キツネに注意!」という標識も!(ごんぎつねの子孫か?)
「味覚の道」とかいう魅惑的な名前の道で、こんな百合(かたくり?)が
咲き乱れる道を通る。
うつくし。
 
 
終わりの方で、さすがに空腹になり、サークルKへ。
エビフライは、まるは食堂に寄らなかった(金がない(涙))腹いせ。
 
 
フライドチキンの包み紙に
“I am Chicken”の文字。
直訳すると”私は弱虫”って
長嶋伝説かっ!(機内食を聞かれこう答えたという)
 
 
 
ファミマに衣変えしないサークルKでも、Rカードは使えなくなるのか…。
楽天クレカ使う意味が減ったので、Tカードクレカにしようかな
(ヤドカリへの伏線(笑))
 
------------------- ここで一週間経過 -------------------
 
 
 
 
2回目のショートツアーは1週間後。内海海岸の往復。
前より人出は少なめですが、相変わらず駐車場(フリータイム1000円)は
満車。
今のナウなヤングは、でっかい四角い車に乗るのね。
 
 
実は前回の途中で、信じられない懐かしい店を見かけたのですが、
施設のメンテとかで閉まってた。
「南洋の父 サウス」
南洋の父は名古屋市東区にあった、スリランカカレーの名店。
小さいカウンターだけの店ながら人気があった。
マスターが体調を崩し、惜しまれつつ閉店。
ところが医者も驚く奇跡の回復で、知多のファンがこの店を開いて、
マスターにカレーを作ってもらっているらしい。
凄いファンもいたもんだ。
 
往年通ったものとして、ここは行かねばと再度リベンジしたところ、
今度も張り紙が。
中にいたオーナーに聞いた所、お盆に昔のファンが詰めかけて、
マスター張り切りすぎたらしい。
静養中だが、かならず再開すると。
無理しないで。
フェイスブックで吉報を待ちますと。後にする。
 
 
かわりの昼食は、”常滑チャーシュー”。
昔常滑にあった”八百善”という店。
とにかくでかいチャーシューで有名だったという。
店開けると、いきなり”一丁!”の声。メニューひとつしかなかったという。
テレビで見て、その後行ったら閉店してました。
時々、テレビのせいで、死ぬほど客がつめかけ、嫌になって(体も壊して)
やめる店主がいるらしいけど、ここもそんな感じだったのかもしれませんね。
実は、従業員だった方が何箇所かで開店し、その一つが、なんとうちの近所に
あるのですが、この常滑店は支店になるそうです。
今でも名古屋店のスープもここで作っているが、ナゴヤ人好みにアレンジして
おり、味噌ラーメンとかバリエーションも多いとか。
実は名古屋の店の方も行ったことがあるのですが、この支店の方が
八百善のDNAが濃い。
と言っても八百善行ったことがないのですが、何回か行ったことのある
知多系ラーメンの真っ黒に近い醤油(知多は醤油=たまりの産地でもある)の
スープが、こっちの方が濃いのです。
この巨大な2切れのチャーシューはトロトロでうまいけど、余りに凶悪に
カロリー高いので、最初から一切れ持って帰る用のビニール袋が用意されて
います。今回はまだ旅の途中だったので、胃の中に保管してしまいましたが、
次回は保冷パック持って行こう。
 
 
初めて反対側から新舞子海岸を見渡す。
2基の巨大風力発電風車がシンボルだけど、今年は右側のが止まりっぱ
だった。
故障かねえ…。
 
 
たどり付いた新舞子。もうあまり人がいない。
ここは9月はじめに海水浴場が終わってからの方が好きです。
松岡直也の名盤
「THE SEPTEMBER WIND」聞くのがちょうどいい海になります。
 
 
旅の終わりはノンアルコールビールで。300円の浜茶屋価格は、ちょっとアホらしいけど、地元への感謝と言うことで。
次回行くときは、もう浜茶屋閉まってるんで、ノンアルビールを
クーラーボックスで冷やして持って行って、チャーシュー入れて帰ろう。
晩ご飯のおかずにすればいいし…。
待てよ!それだとここでツマミに食っちゃいそう(汗)。