ナゴヤからの手紙
 
2017年12月
 
「巨大モールがやってきた!」
 
 
                      今回もiPhone7plus
今を去ること30年前。生涯でただ一度、アメリカへ行った時、
ショッピングモールに行きました。
そのころまだ日本にはデパートとか大型スーパーしかなくて、もう一つの
立体型商店街都市と言っていい、巨大モールに文字どおり度肝を抜かれた
ものです。
未だに日本の巨大モールにも、あんなに馬鹿馬鹿しい規模のものは少ないと
思います。
なにしろ真夏のテキサス(酷暑)なのに、モール地階(吹き抜けの底)には
スケートリンクがあったりするのです。
郊外型の、このようなショッピングモールに車で行くライフスタイルは、
やがて日本でも大流行し、主にイオングループが、スーパーマーケット
”ジャスコ”と専門店街を兼ね備えた郊外型モールを次々と建設。
映画”下妻物語”でも、深キョン扮するロリータファッション少女が、はるばる
原宿等で服を買うのに対し、土屋アンナ扮するヤンキー少女は
”アタシの服は全部ジャスコで揃える”と豪語します。
 
日本の地方都市の若者のたまり場、ファッションの場は、ジャスコ
(現イオン)なわけです。
私の地域でも、三好町や緑区大高にこの手のイオンモールがあり、
シネマコンプレックスを内蔵しているので、時々映画を見に行きますが、
うちからはちょっと遠い。
ところが今回私の最寄り通勤駅の隣。地下鉄鶴舞線赤池駅近郊に、
新しい巨大モールが11月にできました。
12月初め、早速行ってまいりましたので、レポートいたします。
 
 
昔、赤池駅前に無料の自転車・バイク駐輪場があった頃は、バイクで
赤池まで行き、地下鉄で職場に向かうという”パーク&ライド”を実践して
おりまして、いや今は最寄り駅まで歩いて通っておりますので、今の方が
エコなのですが(笑)、その関係で赤池駅周辺は熟知しておりますが、
駅前の商店街と乱立するマンション以外には、整地されていない荒野が
広がる街でした。駅から10分ほど歩いたそんな荒野に、突如として
巨大ショッピングモールが建ったわけです。
まだ開業して2週間も経っていなかったので、物珍しさか駐車場は大渋滞。
私は愛車スーパーカブを駐輪場に停めて、入り口に入ろうとする途中で、
まず目にしたのがこの掲示。
電気自動車で来る人のために、無料のロッカーと充電設備。
これはエコだ。
これは新しい。
”プライムツリー アカイケ”というこの施設は、自然との共生とかエコとか、
ニューファミリー(死語(笑))が喜びそうなコンセプトに満ちている
らしい。
でもとりあえず、これ見た時は、電動アシストサイクルをまた買おうかと
思いました。名古屋東部の丘陵地帯に暮らす私たちには、自転車で坂登りは
おなじみです。自分の住む町。天白区平針を私は
「HILL a VALLEY(山あり谷ありの街)」と呼んでおります(笑)。
本当に電動アシストサイクルが必要とされる地域です。
メーカーや電池タイプによって、ロッカーが違うとこなど、相変わらずの
日本の産業界ですけどね(VHSとベータの頃から、統一する気がこれっぽっち
もない。今電気自動車の電池を共通規格にして、スタンドで容易に電池ごと
交換できるようにしたら、日本の電気自動車は世界市場を完全掌握できるの
に…)。
 
 
というわけで、まずは昼ごはん。ここは、珍しくイオングループではなく、
 
セブン&アイ・ホールディングス(セブンイレブン、デニーズ、イトーヨーカドー系列)のモールなんですが、最近のこの手の商業施設は、とりあえず
美味いパン屋が入らないと話にならない。
この赤池駅前には、知る人ぞ知る名店があるのですが、この施設のパン屋も
なかなか良かったです。野菜をふんだんに使ったフイッシュバーガー。
ヘルシー感満載ですが、まあ言うたら揚げ物やけどな(笑)。
 
 
ファッション関係の店もあるので、そういう目的の人もおられるでしょうが、
まあ名古屋のナウなヤング(死語(笑))は、名駅とか栄に行くでしょうね。
おそらくここの狙いは、中高生。及び主婦層。特に子連れのファミリー。
それ以外では、ご飯食べに来る人が多いと思います。
今回びっくりしたのは、飲食店のテナントが恐ろしく多いこと。
おそらく高いだろう出店料払って、一体何店が1年後に生き残っているだろう?
まあ、お手並み拝見でしょう。
早くも人気店は長蛇の列な割に、暇そうな店もある。
上のオサレなカウンター。何の店だと思います?
 
 
実は餃子の王将でした。
東京とかにでき始めた、ちょっと高級を狙った王将で、これは
柚子味噌で食べる京風餃子。
普通の王将の餃子の倍くらいしますが、まあ結構でした。
これで、今回のお昼ご飯は終了。
 
 
こちらはいわゆるフードコート。
まあ、ちょっと普通よりはおしゃれですかね?
ここも行列してる店もあり(讃岐うどんとか(笑))。
行列といえば、日本のこの手のモールには、なぜ
行列ができるバウムクーヘンの店があるんだろ?
高いんですよ、結構。日本の人って、そんなにバウムクーヘン好きだったか?
結婚式の引き出物でもらって、食べきるのに苦労するイメージしか
ないのですが…。
 
 
流行ってるフードコートの例。
王将がちょっと高級路線に行ったのに対し、なんと一風堂が庶民に降りて
きた!
いや一風堂は特に高価格でも上品でもないのですが、最初に名古屋に
一風堂ができた時の行列の凄さは、伝説になってます。
そこまで受け入れられたのは、この店が博多ラーメンの常識を覆したから。
従来博多ラーメンの店に入ると、店内に充満する豚骨を煮る匂い。
某店の店頭には”トンコツが苦手な方はご遠慮ください”と看板が出ていますが、
おそらく九州出身者の鼻腔をくすぐる、食欲が湧き上がる豚骨の匂いが、
なんで嫌われるのか?彼らには永遠に分からないだろうと思います。
名古屋人以外が味噌煮込店に立ち込める、大量の鯖節を煮る匂いを好まない
ように、九州人にはソウルスメルとでもいうべきですが、一般には臭い。
だがしかし一風堂はあえて、それを感じさせない。
この辺が九州人以外に一風堂が支持される原因だと思います。
その一風堂のフードコート?
すがきやのとこまで降りてきての戦いですか…。
今度食べてみよう。
 
 
一角に地元日進市の展示コーナーが。
この日進市立図書館。ここも一度行かねばならない。
名古屋市に比べ、隣接した日進市(名古屋市からの合併の誘いを再三断った
というもっぱらの噂)がお金持ちだとは聞いておりました。
しかしこのご時世に、ここまでバブリーな建築を作るとは…。
岐阜市の図書館もそうでしたが、なんか都市の中央図書館って、街の威信を
かけて高名な建築家に設計を依頼し、結果、
落ち着いて本読めるんか?
みたいな建物になる傾向がありますので、ちょっと興味があります。
ちなみに、このモールのこの一角は、図書館がチョイスした雑誌や書籍が
無料で読めるので、結構穴場かも。
 
 
初めてみた光景でしたが、この巨大モールの中に、突然セブンイレブンが
あったりします。
ちょっと駅コンビニみたいな立ち位置ですが、イトーヨーカドーや専門店街が
あるのに、なんでこんなところで、セブンイレブンに入らにゃならんのか?
と思いましたが、案外混んでいる。
目新しい、高級そうな店に”店酔い”して、いつものセブンを見つけて、
ほっとしてなんか買ってしまう。案外いい作戦かも。
わたしも歩き疲れたので、カロリーにつられて、こんなのを買って、
広場みたいなスペースで食べてました。
でかくて疲れた。人大杉ワロタ。
これが、初回の感想です。
 
 
 
というわけで、夕食はカロリー控えめ、とうふあんかけハンバーグ。
結局食材はイトーヨーカドーじゃなくて、近くのカネスエで買いました。
主夫だわー(笑)。
前ダイソーで買った、パンケーキ用シリコン型が活躍しています。
次回は映画を見に行こうかと思います。